オリスは、ニューヨークハーバーに生育する牡蠣の保護を目的とする「ビリオン・オイスター・プロジェクト」の支援を目的に、「アクイス デイト ニューヨークハーバー・リミテッドエディション Ⅱ」を発表した。ベースとなるのは、人気のダイバーズウォッチである「アクイス デイト」で、アクアグリーンのマザー・オブ・パール文字盤を採用し、同色のラバーストラップを組み合わせている。売り上げがプロジェクト資金の調達に充てられる本作は、世界限定2000本の生産となる。
自動巻き(Cal.Oris 733)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約41時間。SSケース(直径43.5mm、厚さ13.1mm)。300m防水。世界限定2000本。46万2000円(税込み)。
海洋環境の基礎となっている牡蠣
成長した牡蠣は、1日あたり最大190リットルの水をろ過するフィルターの役目をすることが知られている。また、牡蠣が集まったオイスターリーフ(牡蠣礁)は、他の海洋生態系を形成すると同時に、天然の防波堤として陸地の災害防止にも寄与している。このことから、牡蠣は森にとっての樹木と同じような存在であり、海洋環境の基礎を成す要素と言える。
数世紀前、ニューヨークハーバーには約9万ヘクタールのオイスターリーフが広がっていたが、20世紀初頭にはニューヨーク市民のオイスターの食嗜好、汚染やその他の人的要因によってそのほとんどが失われていまい、それと同時に周辺の生態系も大きく崩れていた。
1972年のクリーンウォーター条例の施行以降、湾内への工業廃棄物、化学廃棄物、未処理排水の投棄を禁止したことで水質が改善されてきたが、生態系の回復には至っていなかった。これに対して、ニューヨーク市の教育者であったピート・マリノフスキーは、ニューヨークハーバーの海洋環境の回復するため、2035年までに10億個の牡蠣を再生させるという目標を掲げ、2014年にビリオン・オイスター・プロジェクト非営利団体を設立。現在も活動を続けている。
活動を支援するオリスの限定モデル
今般オリスから発表されたのは、2000本限定の「アクイス デイト ニューヨークハーバー・リミテッドエディション II」である。人気のダイバーズウォッチである「アクイス デイト」をベースとした本作は、海洋の自然をテーマとした本作に好適なモデルと言えるだろう。
注目は、アクアグリーンのマザー・オブ・パール文字盤であり、澄み切った海を思わせるアクアグリーンの色調と、マザー・オブ・パールによる自然由来のテクスチャーが組み合わさり、プロジェクトの目指す海の姿を表現する。また、文字盤カラーに合わせたラバーストラップ仕様も用意され、鮮やかな本作の文字盤とのカラーコーディネートが図られている。

環境問題に積極的に取り組むオリス
オリスは、2021年に気候中立企業の認定を受けたブランドである。これはオリスが、ラグジュアリーブランドとして、必需品とは言えない時計を製造しているブランドであることを自認し、未来の世代のために変革に取り組む責任があるとの考えを持っていることに基づいている。
本作によるプロジェクトへの支援は、売り上げをプロジェクト資金の調達に充てることによって行われる。この資金を元に、オイスターリーフの造成、牡蠣殻の回収、教育普及活動が行われる。