ハミルトンは、彫刻的なアングルフォルムを強調したケースと、グラデーション加工のミネラルガラスプレートからスケルトンデザインがのぞき見える点が特徴の「ベンチュラ エッジ スケルトン」を発表した。針もスケルトン仕様とすることで、文字盤デザインを際立たせている。本作は「ベンチュラ」オリジナルモデルの持つ挑戦的な精神を引き継いだ、新時代へと踏み出す新作と言えるだろう。

彫刻的なアングルフォルムを強調した「ベンチュラ」の最新作が登場
ハミルトンは、従来のステップケースから逸脱し、彫刻的なアングルフォルムを強調したケースの「ベンチュラ エッジ スケルトン」を発表した。トライアングル型の非対称ケースを引き継ぎつつ、エッジを効かせた凹凸による立体感と、スケルトンデザインが注目のモデルである。発表に際して、ブラックPVDを施したブラックモデルと、ステンレススティールの素材色で仕上げたモデルの2型が用意される。

自動巻き(Cal.H-10-S)。25石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約80時間。SSケース(縦51×横47.1mm、厚さ13.8mm)。50m防水。30万6900円(税込み)。

自動巻き(Cal.H-10-S)。25石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約80時間。SSケース(縦51×横47.1mm、厚さ13.8mm)。50m防水。28万9300円(税込み)。
文字盤は2層構造だ。上層には、スケルトン加工を施してブラックに仕立てた真鍮プレート、下層はグラデーション加工のミネラルガラスプレートとなっている。漆黒からスモーキーな透明へと移ろい、その奥には自動巻きムーブメントのCal.H-10-Sがのぞき見えるプレゼンテーションとなる。各要素の奥行きや光の入射によって、光と影が織り成すコントラストが変化し、視線を向けるたびに新たな発見のあるデザインとなっている。
本作のデザインを反映するように、時分針にもスケルトン仕様となる。また、針にはSLNフィラメントが施され、オープンワークの文字盤デザインと呼応しながら、視認性を確保している。文字盤下には、打ち出し加工によるメタルフレームが配置され、石のような質感を生み出すことで、時計全体に有機的な美しさと建築的な奥行きをもたらしている。

オリジナルの「ベンチュラ」に込められた挑戦的な精神を受け継ぐ新作
1957年誕生で、インダストリアルデザイナーのリチャード・アービブによってデザインされたオリジナルの「ベンチュラ」は、挑戦的な精神を宿した非対称ケースが特徴のモデルである。新作のベンチュラ エッジ スケルトンには、暗く、謎めき、そして未来的なスタイリングが与えられており、オリジナルモデルが持つ挑戦的な精神を宿していると言える。大胆な造形美と機能が融合した本作は、新たな時の次元へと踏み出すことだろう。



