ベリータンカーをモチーフにした限定モデル

2017.09.15

(左)「BR V1-92 ベリータンカー」。自動巻き(BR-CAL.302)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約40時間。SS(直径38.5mm)。カーフレザーストラップ。100m防水。31万5000円(税別)。(中)「BR V2-94 ベリータンカー」。自動巻き(BR-CAL.301)。37石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約40時間。SS(直径41mm)。SSブレスレット。100m防水。58万円(税別)。(右)カーフレザーストラップ。54万円(税別)。それ以外は左に同じ。

 ベル&ロスより発表された「BR V1-92 ベリータンカー」および「BR V2-94 ベリータンカー」はその名の通り、ベリータンカーのデザインから着想を得たモデルだ。

 そもそも、ベリータンカーとは戦闘機の緊急用燃料タンクをベースにしたボディに、エンジンと四輪を取り付けてレーシングカーに仕立て上げてしまったという“トンデモマシン”のこと。レトロな外見だが空気力学に優れていることから、いまだ自作したベリータンカーをアメリカのユタ州にある塩平原、ボンネビル・ソルトフラッツで行われる「ボンネビル・スピードウィーク」へ持ち込み、最高速記録を競い合う愛好者もいる。

 そんなベリータンカーを、なんと腕時計メーカであるベル&ロスが今年製作。これがきっかけとなり、「BR V1-92 ベリータンカー」と「BR V2-94 ベリータンカー」の販売と相成った。今回発売される2モデルの最大の特徴は同社が自作したベリータンカーをモチーフにしたヴィンテージ感あるデザインだろう。3針の「BR V1-92」はケース径が38.5mmと小径で、クラシックなスタイリングに一役買っている。対するクロノグラフ「BR V2-94」のステンレススティール製ケースは、戦闘機「Mustang P-51」のタンクを意識したポリッシュとサテン仕上げが施されており、こちらもレトロな印象。風防はどちらのモデルもドーム型となっており、ベリータンカーのキャノピーのようだ。ダイアルカラーは「BR V1-92」「BR V2-94」ともにベル&ロス製ベリータンカーのホイールキャップをイメージしたメタリックカッパーである。

 発売は9月後半を予定しており、「BR V1-92 ベリータンカー」と「BR V2-94 ベリータンカー」はそれぞれ世界限定500本製造される。なお、「BR V2-94 ベリータンカー」はレザーストラップとブレスレットの2種類が用意されるが、500本の内訳は未定だ。

「BR V1-92 ベリータンカー」および「BR V2-94 ベリータンカー」のデザインの基となったベル&ロス製ベリータンカー。航空機のデザインを自社の腕時計に取り入れてきた同社だからこその題材だろう。ホイールカラーは文字盤、ボディはケース、そしてキャノピーはドーム型風防のモチーフとして採用されたことがよく分かる。右のイラストはクリエイティブ・ディレクターのブルーノ・ベラミッシュによるラフスケッチだ。


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