セイコー プロスペックスをはじめとするセイコーの3モデルが、2025年グッドデザイン賞に選出!

2025.11.11

2025年度グッドデザイン賞において、セイコー プロスペックスのダイバーズウォッチがグッドデザイン・ベスト100、セイコー パワーデザインプロジェクトの腕時計とソーラー電波掛け時計が、グッドデザイン賞を獲得した。


第三者機関からも高く評価される、セイコーのウォッチ&クロック

 セイコー プロスペックス「マリンマスター プロフェッショナル」Ref.SBDX067が、2025年度グッドデザイン・ベスト100、セイコー パワーデザインプロジェクト「コレクション1」とセイコーのソーラー電波掛け時計「SF245W」が、グッドデザイン賞を獲得した。グッドデザイン賞は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組みであり、製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、幅広い分野から選出されている。

 マリンマスター プロフェッショナル Ref.SBDX067は、セイコーのダイバーズウォッチ誕生60周年を記念したモデルであり、300m防水を達成した1968年登場のダイバーズウォッチのデザインを受け継いでいる。本作では飽和潜水に対応する600m防水を達成し、チタン製のケースを採用することで軽量性と耐食性を向上させている。裏蓋とミドルケースが一体となったケース構造は、1968年のモデルと同じ。深海を想起させる波模様の型打を施したダークブルーのダイアルも魅力だ。

 ムーブメントは、ハイエンドなダイバーズウォッチ用に開発されたCal.8L系を搭載。直接見ることはできないが、職人による仕上げが施され、約72時間のパワーリザーブを備えている。

 審査員からは、新開発のベゼル押さえパーツがもたらす実用性と新規性に加え、一般的な飽和潜水対応のダイバーズウォッチでは、ケース内に侵入したヘリウムを逃すためのバルブを備えていることに対し、本作では気密性を高めることによって、ヘリウムの侵入自体を許さないという構造や審美性への配慮、さらに型打模様のダイアルを評価するコメントがなされた。

 担当デザイナーからも、防水性と堅牢性、審美性を高める工夫に対するコメントとして、ヘリウムエスケープバルブが不要な構造や、ベゼルを固定するためのビスをケースの裏側に配したこと、大型化を防ぐためのケース構造の見直しなど、目には見えない努力が語られた。

セイコー プロスペックス

セイコー プロスペックス「マリンマスター プロフェッショナル」Ref.SBDX067
1968年の300m防水ダイバーズウォッチのデザインを受け継ぐモデル。独自のケース構造によって、防水性と堅牢性、審美性を高い次元で兼ね備えている。ダイアルには、深海の神秘を秘めたような型打が施されている。自動巻き(Cal.8L45)。35石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。Tiケース(直径45.4mm、厚さ16mm)。600m防水。世界限定600本(うち国内200本)。71万5000円(税込み)。

 復活を遂げたセイコー パワーデザインプロジェクトが早速評価されたことも喜ばしい。コレクション1は、2022年に発表されたコンセプトモデルをベースとしたデザインが与えられており、丸みを帯びたコマが連なったブレスレットのような見た目が魅力だ。

 審査員からのコメントでは、着用者の好みに合わせてさまざまな着け方が楽しめること、男女問わず着用できることなど、多様性に溢れた現代の時計の楽しみ方を象徴するモデルであるという趣旨のコメントがあった。担当デザイナーからも、アクセサリー感覚で誰でも着用できることを重視し、ケースやブレスレットの大きさや仕上げなど、全体の調和に注力したとコメントされた。

セイコー パワーデザインプロジェクト

(左)セイコー「パワーデザインプロジェクト コレクション1」Ref.SSEH023
(中央)セイコー「パワーデザインプロジェクト コレクション1」Ref.SSEH021
(右)セイコー「パワーデザインプロジェクト コレクション1」Ref.SSEH024

アクセサリーのようなデザインが特徴のモデル。1984年にセイコー ティセより発売されたモデルをモチーフとして、現代的なアレンジを加えている。クォーツ(Cal.4N30)。SSケース(直径20.2mm、厚さ6.7mm)。日常生活用防水。世界限定500本(うち国内200本)。左・右:5万6100円(税込み)。中央:5万600円(税込み)。

 ソーラー電波掛け時計のSF245Wは、ホワイトのダイアルに、ブラックのアラビア数字インデックスと真っすぐに伸びる時分針を組み合わせた、クラシックなデザインが魅力だ。

 審査員からは、光発電機能によって定期的な電池交換が不要なことと、電波受信機能によって時刻合わせが必要ないことから、公共スペースや共有スペースでのメンテナンス性を大幅に軽減させることと、高い視認性が評価のポイントだと語られた。

 担当デザイナーからは、ソーラーパネルとインデックスの位置が重ならないように配慮したことや、視認性を高めるためにフォントワークス社と共同開発したアラビア数字を採用したことで、公共の場で誰でも簡単に時刻が読み取れるよう工夫したことや、二次電池の利用がメンテナンスコストだけでなく環境への負荷も軽減するとコメントした。

セイコー ソーラー電波掛時計

セイコー「ソーラー電波掛時計」Ref.SF245W
メンテナンス性に優れたソーラー電波機能を搭載する掛け時計。判読性の高いアラビア数字インデックスや黒くはっきりとした時分針など、誰にでも見やすい公共性の高いデザインが特徴だ。光発電クォーツ。樹脂ケース(直径410mm、厚さ55mm)。5万5000円(税込み)。

Contact info:セイコーウオッチお客様相談室 Tel.0120-061-012


永遠に語り継がれるタイムピース #14 セイコー プロスペックス「マリンマスター ダイバーズ 1968 ヘリテージ」

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