アーミン・シュトロームより、新作モデル「ミニッツリピーター・レゾナンス 12:59 ファーストエディション」が披露された。特許取得のレゾナンス機構と、4つのハンマーおよびゴングによるウェストミンスター・チャイムを統合した、極めて複雑なメカニズムを誇るマスターピースである。世界限定で25本のみが販売される。

ふたつの複雑機構を併せ持つマスターピースをコンパクト化
「ミニッツリピーター・レゾナンス 12:59 ファーストエディション」は、2019年発表の、レゾナンスおよびリピーター機構を兼ね備えた「マスターピース2」を着想源とするタイムピースである。そのプロポーションと構造は従来から全面的に刷新されており、チタン製のケースは直径42mm、厚さ11.70mmと、極めて複雑な機構を有しながらもコンパクトなサイズにまとめられている。

手巻き(Cal.ARR25)。74石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約40時間。Tiケース(直径42.00mm、厚さ11.70mm)。3気圧防水。世界限定25本。予価9680万円(税込み)。
本作の中核を成すのが、それぞれ独立した香箱、輪列、脱進機、テンプを持つ2組の調速機構で構成される「レゾナンス機構」だ。この機構では、ふたつのテンワがほとんど感知できないほどのわずかな振動を共有し、自然な共振状態で互いに調整し合うことで、重力や手首の動きによる悪影響が打ち消され、優れた計時精度へとつながっている。

そして、本作におけるもうひとつのハイライトが、4つのハンマーと4つのゴングによって、ウェストミンスター・チャイムを奏でるミニッツリピーター機構である。スリムなケースに収められたこの複雑機構は、ダイアル側に打鐘のテンポを制御するフライングガバナーを配置することで、音響の安定性と動的な演出の両立をかなえている。

チタン製ケースおよび、搭載する手巻きムーブメントCal.ARR25は、すべての部品が専任チームの手作業によって仕上げられた。特にフルスケルトンのダイアルでは、フロスト仕上げのメインプレートやブリッジと、ポリッシュ仕上げが施されたハンマーやゴング、レゾナンス・クラッチスプリングがのぞいており、表情に質感のコントラストが生まれている。




