「1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”」、世界1本のブラックエナメルダイアル×SSケースは誰の手に?

2017.12.07

2017年1月17日のSIHH2日目の朝、ウォルター・ランゲの訃報が会場に届き、時計界は一瞬にして深い悲しみに包まれた。ウォルター・ランゲの功績をどのようにたたえるかと問われたA.ランゲ&ゾーネCEOのヴィルヘルム・シュミットは、「ウォルター・ランゲが目指した企業に発展させることが、ウォルター・ランゲへの敬意を表す最善の道だと思う」と述べた。その再興の祖の意志と人格を反映させようと考えた結果生まれたのが、「1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”」だ。
「1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”」。手巻き(Cal.L1924)。36石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約60時間。ケース径40.5mm、厚さ11.0mm。手縫いアリゲーターストラップ。
●スティール・エディション(Ref.297.078)、限定1本。※2018年内のオークションに出品、収益金は慈善活動の支援として寄付される。


 A.ランゲ&ゾーネから、“プレSIHH 2018モデル”が発表された。2017年1月17日に他界した、ブランド再興の祖、ウォルター・ランゲにちなんだ限定コレクション「1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”」だ。

 外観は本質的なものに絞り込み、うちには確かなものを秘める。この新作は、ウォルター・ランゲの意思と人格を1本の時計に具現化しようと考案されたものだ。誕生した本作は、彼が好んだ複雑機構のひとつであるジャンピングセコンドを搭載する。
 スタート・ストップ機能付きのこの機構は、1867年に彼の曽祖父であるA.ランゲ&ゾーネ創始者フェルディナント・アドルフ・ランゲが発明し、その長男リヒャルトがこれを発展させて1877年にドイツで初めてとなる特許のひとつを取得したものだ。そしてウォルター・ランゲの祖父、フェルディナント・アドルフ・ランゲの次男のエミールが実用化を実現。つまり、ランゲ一族の歴史が深く息づいたものなのだ。

 新作「1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”」は、このマスターピースに倣ったジャンピングセコンドの制御の原理を取り入れ、ムーブメントにはウォルター・ランゲの誕生年にちなむキャリバーナンバーL1924が刻まれる。また、リファレンスナンバーの上3桁「297」は、ウォルター・ランゲの誕生日7月29日に由来する。3種類のゴールドのカラーによって異なる限定数も、それぞれに意味を持っている(時計のキャプションを参照)。

 最後に特筆すべきこととして、この「1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”」からは、ステンレススティール製ケースにブラックエナメルの文字盤を合わせた、世界に1本だけの限定エディションが登場する。この唯一無二の時計は2018年内に開催されるオークションに出品される予定であり、その行方には注目が集まりそうだ。

「1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”」。手巻き(Cal.L1924)。36石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約60時間。ケース径40.5mm、厚さ10.7mm。手縫いアリゲーターストラップ。参考価格 各4万7000ユーロ(ドイツVAT税込み)、2018年9月以降発売予定。
●18Kイエローゴールドケース(Ref.297.021)、限定27本(復興から今日までの年数に由来)。
●18Kホワイトゴールドケース(Ref.297.026)、限定145本(F.A.ランゲがブランドを興した1845年から再興の1990年までの年数に由来)。
●18Kピンクゴールドケース(Ref.297.032)、限定90本(ウォルター・ランゲが商業登記した1990年に由来)。



Contact info: A.ランゲ&ゾーネ Tel.03-4461-8080