チャペックは、「プロムナード」コレクションの新作「レキュム・デ・ジュール」を発表した。同作はフランス人作家であるボリス・ヴィアンの小説『日々の泡』から着想し、ピアノの鍵盤や睡蓮といった作品を象徴するモチーフをダイアル上に表現している。世界限定18本が製作される。
文学の世界をブルーエナメルと睡蓮で描く、「プロムナード」の新作
チャペックが「プロムナード」コレクションの新作「プロムナード レキュム・デ・ジュール」を発表した。2024年に誕生したプロムナードは、文字盤を物語を紡ぐためのキャンバスとして捉えるドレスウォッチコレクションだ。今作では初めて文学に着想を求め、フランス人作家ボリス・ヴィアンが1947年に発表した小説『日々の泡(L’Écume des Jours)』の世界を表現している。

ブルーエナメルをベースにマザー・オブ・パールやジェイドを重ね、小説『日々の泡』の世界を表現。『日々の泡』を1冊収めた特別仕様のボックスが付属する。自動巻き(Cal.SXH5.1)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径38mm、厚さ10.8mm)。5気圧防水。世界限定18本。予価704万円(税込み)。
ヴィアンはエンジニアであり、ジャズ・トランペット奏者、作詞作曲家、小説家でもあった人物だ。『日々の泡』には、音楽に合わせてカクテルを作り出す「ピアノカクテル」と、ヒロインであるクロエの肺に根を張る睡蓮という象徴的なモチーフが登場する。本作では、このふたつをダイアルのデザインへと落とし込んだ。
ダイアルのベースとなるのは、ブルーエナメルによる「グット・ドー」。その上にマザー・オブ・パールとジェイドを重ね、文字盤外周にはピアノの鍵盤をかたどったマザー・オブ・パール製リングを配置した。4時30分位置のスモールセコンドでは、ジェイド製ディスクの上を睡蓮型の秒針が回転することで、作品の世界観を演出。チタンからレーザーで切り出された睡蓮は、ミニアチュール・ペインティングによって彩色されている。

複雑なダイアルは、ドンツェ・カドランとアトリエ MD’Artとの協働によるものだ。エナメルダイアルをドンツェ・カドランが製作した後、MD’Artがマザー・オブ・パール製リングとジェイド製ディスクを収める凹部をレーザー加工している。ピアノの黒鍵は手作業で彩色され、各パーツの固定も手作業で行われるなど、複数の素材と技法を組み合わせて完成させている。
ステンレススティール製のケースは直径38mm、厚さ10.8mmと、取り回しやすいサイズ感。ダークブルーのヌバックレザーストラップに加え、ステンレススティール製ミラネーゼメッシュブレスレットも選択可能だ。

ムーブメントには、リサイクルプラチナ製マイクロローターを備えた、自社製自動巻きのCal.SXH5.1を搭載する。19世紀にフランソワ・チャペックが製作した懐中時計から着想した7枚のスケルトン加工ブリッジを採用し、サファイアクリスタル製ケースバックからその造形を楽しむことができる。
プロムナード レキュム・デ・ジュールは、世界限定18本のみが製作される。モデル名の由来となった小説『日々の泡』を1冊収めた特別仕様のボックスが付属し、ダイアルと作品とのつながりをより深く楽しむことができる。本作は、文学と時計製造技術をひとつの作品に重ね合わせた、プロムナードの新たな展開を示すモデルと言えるだろう。




