ブランパンの「バレンタインデー 2018」は、月に“つけぼくろ”

2018.01.23
 ムーンフェイズのメカニズムには、29.5日という月の満ち欠けの周期2回分に相当する59の歯車が使用されている。そのためこの歯車で動くディスク上には、月のモチーフが2回描かれている。分針と時針はセージの葉を切り出したような形で、秒針はキューピッドの矢の形を与えられた。
 ケースはスティール製で直径29.20mm。ベゼルは48個の、ラグは20個のダイヤモンドで飾られ、リューズには存在感のあるローズカットのダイヤモンドがセットされている。
 このモデルの心臓部で鼓動している913 L 自動巻ムーブメントは、グルシデュール製のテン輪に、ゴールド製のチラネジとシリコン製のヒゲゼンマイを備えている。シリコンは低密度であるため極めて軽く、そのため衝撃にも強く、加えて磁気に対する耐性も備えている。これらの特徴によってヒゲゼンマイは最適な形に仕上げられ、ムーブメントの等時性が改善されることで時計の精度も向上する。
 サファイアのケースバックはロジウムメッキを施したイエローゴールド製のローターが、太陽光線とキューピッドの矢が刺さったハートで飾られている。鮮やかなレッドのアリゲーターストラップが付いた「バレンタインデー 2018」モデルは世界限定99本で、それぞれにシリアル番号が刻印される。

 


 愛とロマンスのバレンタインを記念したブランパンの限定モデルは、マザーオブパールの文字盤に、ブリリアントカットを施した 19個のダイヤモンドと4個のルビーがセットされ、ベゼルもダイヤモンドで豪華に埋め尽くされた。今回、ブランパンのコレクションで初めて、ムーンフェイズが6時位置に傾斜して配された。細い縁取りがあしらわれ、開口部はソフトな丸みを帯びた形状になっている。この女性らしい顔が描かれたムーンフェイズの月には、笑みを浮かべる口元に配された“つけぼくろ”など、歴史からヒントを得た面白い趣向のディテールがある。つけぼくろは18世紀のヨーロッパにおいて、冗談半分でからかうような態度を表すものと見なされていた。これは、宮廷の女性たちが求婚者へのメッセージとして使ったもので、このコケティッシュなサインをどこに付けるかによってその意味が違っていたそうだ。

直径30mm以下の小さくてフェミニンな機械式時計はブランパンの十八番。「ブランパン ウーマン ウルトラスリム」自動巻き。SS(直径29.2mm、厚さ10.35mm)。パワーリザーブ約40時間。30m防水。サファイアケースバック。世界限定99本。
166万円(税別)。



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