【プレBASEL 2018新作】ブレゲの新しいトゥールビヨン

2018.01.26
ブレゲ「クラシック トゥールビヨン エクストラフラット オートマティック 5367」
ブレゲのグランド・コンプリケーションには、グラン・フー・エナメルの文字盤が長らく待望されていたにもかかわらず採用されてこなかった。2018年の新作「クラシック トゥールビヨン エクストラフラット オートマティック 5367」は、トゥールビヨンをシンプルに美しく表現したモデルである。文字盤のデザインはミニマルを極め、表示機能を必要最小限にとどめて、あらゆる注意がトゥールビヨン機構へと向けられるように考案されているからに他ならない。ローズゴールドとプラチナの各モデルがあり、ローズゴールドにはマホガニーブラウン、プラチナにはブルーのアリゲーターストラップが組み合わされ、両モデルともムーブメントにロジウム仕上げが施されている。


 新作は、2013年に発表された「クラシック トゥールビヨン エクストラフラット オートマティック 5377」とは異なり、パワーリザーブ表示はなくされた。ブレゲは、このモデルで主役を演じるトゥールビヨンに目を引き付けるために、手作業で面取り仕上げをしたトゥールビヨンのブリッジに趣向を凝らし、スピネルをセットした。視認性も高く、伝統的なグラン・フー・エナメルによる純白の文字盤に対して、ブルースティールのブレゲ針が鮮烈なコントラストを成し、時刻がはっきり読み取れる。ブレゲ数字を配したチャプターリングは、11時位置にオフセットされ、5時位置のトゥールビヨンとシンメトリーを成して向かい合っている。

「クラシック トゥールビヨン エクストラフラット オートマティック 5367」の文字盤側はいたってシンプルだが、それとは対照的に裏から見えるムーブメントは贅沢に装飾され、受けや香箱、自動巻きローターには手彫りのエングレービングが施されている。慣性を高めるためにプラチナで作られたローターは、ムーブメントの外周で回転するペリフェラル方式なので、隅々までムーブメントを見渡すことができ、それとともに薄さも実現している。実際、時計全体の厚さは7.45㎜しかなく、ムーブメントはわずか3㎜である。この時計に搭載されたキャリバー581は、振動数が毎時4Hzで、約80時間のパワーリザーブを備えている。そのずば抜けた高性能は、主ゼンマイのコイル数を増やし、より多くの動力を蓄える“ハイエナジー”香箱(特許取得)によってもたらされる。

ブレゲ「クラシック トゥールビヨン エクストラフラット オートマティック 5367」
自動巻。18KRGケース。直径42mm。33石。80 時間パワーリザーブ。30m防水。価格未定。“グラン・フー”炉焼きエナメルダイヤル、Breguetのサイン、ブレゲ数字のチャプターリング。ブルー・スティールのブレゲ針。

 


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