備長炭を使用したブランパンのユニークピース

2018.06.21

ブランパン「ヴィルレ メティエダール ビンチョウタン」。手巻き(Cal.13R3A)。28石。パワーリザーブ約192時間。18Kレッドゴールド(直径42mm、厚さ10.55mm)。30m防水。1563万円(税別)。

 ブランパンの「メティエダール」コレクションより備長炭を使用したユニークピース、「ヴィルレ メティエダール ビンチョウタン」が発表された。

 備長炭は木炭の中でも日本の紀州に生育するウバメガシを1000℃以上の高温で焼いた後、急速冷却するという伝統的な技法で作られたものを指す。この工程の中で、ステンレススティールと同等の強度を得た備長炭を、ダイアル素材としたのが同作である。

 備長炭をダイアルとして使用するための加工は、ル・ブラッシュにあるブランパンのメティエダール アトリエにて行われる。まず、洗浄の後ディスク状にカットし、その表面へ経年劣化防止のため漆を複数回塗り重ねる。その後、研磨によって木目やその独特の色調を強調し、さらに色素入り漆を使って装飾。最後に2015年より同社が取り入れている、赤銅と呼ばれる日本古来の緑青付けをするのだ。

 こうして作られた“ダイアル用備長炭”に、ゴールドのエングレービングが組み合わされることで「ヴィルレ メティエダール ビンチョウタン」は完成する。販売本数が限定されていない同作がユニークピースとされるのは、このエングレービングがオーナーひとりひとりの希望に合わせて作られるためだ。


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