HYTのスカルコレクションに色鮮やかな限定モデル登場

2018.11.16

HYTの新作『Skull 48.8』。Skull を作り上げるにあたって最も困難であった点は、キャピラリー（毛管）の形状を頭蓋骨のような形に変えることだった。それは 1 ミリ未満のガラス管を曲げることが技術的に難しいからだ。分針はなく、右目の奥にある回転ディスクが濃い色から淡い色へと変化して秒を表示。
HYT Skull 48.8 Blue (世界限定50本）手巻き。Tiケース（直径48.8 mm）。100m防水。9,350,000円（税別)
HYT Skull 48.8 Green(世界限定50本）手巻き。Tiケース（直径48.8 mm）。100m防水。9,350,000円（税別)
HYT Skull 48.8 Red (世界限定50本）手巻き。Tiケース（直径48.8 mm）。100m防水。9,350,000円（税別)

機械式時計と液体によるメカニズムとの融合。それは、2 つのフレキシブルなタンクをキャピラリー（毛管）の各先端に固定して使用するというものだった。一方には着色した液体を、もう一方には透明な液体を入れ、分離はそれぞれの液体の分子の陽極、陰極といった反発力により維持される。2 つの境界はメニスカス（キャピラリー内の液体表面が作る凹凸の曲面の境界線）が画定する。
6 時位置にある 2 つのタンク。一方を圧縮するともう一方は減圧し、キャピラリー内の液体を動かす。時間の経過とともに着色した液体が進み、半月状のメニスカスがチューブ内のもう一方の液体との境界点を画し、時表示を行なう。18 時になると蛍光色の液体は、レトログラード式の動きで初期位置に戻る。タンクは、ピストンで動かされる、非常に柔軟で耐久性の高い合金製の 2 つのふいごにより作動し、それが時計の機能との間に介在するこのシステムを作動させるのだ。