“見える”レトログラードを採用 ハリー・ウィンストン 2020新作「プロジェクト Z14」

2020.06.08

2004年のスタートから14年間、一貫性のあるデザインと革新性の調和を体現してきた「プロジェクト Z」シリーズ。このシリーズを語る上で欠かせないのがケースに使用されるザリウムだ。極めて軽量かつ耐腐食性に優れたこの特殊合金は、「プロジェクト Z」の名を冠したタイムピースすべてのケースに使用されている。そのプロジェクト Zの最新モデルとなるのが、300本の限定モデルである「プロジェクト Z14」だ。

ハリー・ウィンストン「プロジェクト Z14」の魅力

ハリー・ウィンストン「プロジェクト Z14」
自動巻き(Cal.HW2202)。34石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。ザリウム(直径42.2mm、厚さ10.7mm)。10気圧防水。世界限定300本。2,700,000円(税別)。9月発売予定

 ザリウムという素材はもちろんのこと、シルエット、ラグ、リュウズ、そしてニューヨークの5番街に位置するハリー・ウィンストン本店のエントランスを想起させるリュウズガードのデザインもまた、このシリーズを語る上で欠かせない要素である。今回のモデルの大きなリニューアルポイントは、面取り加工を施したベゼルとアーチ。このなめらかでエッジの立ったラインが、ダイヤルの面取り仕上げをいっそう引き立てている。

 

オープンワークを駆使したダイヤルとザリウムケース

 主なデザイン要素は初代から継承されているが、毎年独創的なディテールが加えられる。本作では30秒で秒針が始点に戻るレトログラード式の秒表示を採用。レトログラードを可視化した新たなオープンワークデザイン、ブルーをポイントに取り入れたグレーを基調とするカラーが、「プロジェクト Z14」の魅力である。

 0~30 秒までを刻むレトログラード式の秒表示インデックスには、ハリー・ウィンストンのブランドカラーであるブルーが使用された。また、アクセントとしてレトログラード針にはレッドが、そしてダイヤルのベースはグレーで仕上げられている。このタイムピースには、ファセット加工や面取り仕上げ、傾斜加工といった繊細な技術が随所に散りばめられている。ハリー・ウィンストンらしい幾何学的なデザイン要素が詰め込まれたオープンワークのダイヤルからは、高級時計らしい、浅いコート・ド・ジュネーブ仕上げのムーブメントを見ることができる。

可視化されたムーブメント構造

 18KWG・オープンワーク・ローター搭載のCal.HW2202は、約65時間のパワーリザーブを誇る。また、このムーブメントには、耐磁性、耐衝撃性に優れるだけでなく、温度変化にも極めて強いシリコン製のヒゲゼンマイが備えられている。6時位置のレトログラードは、渦巻状のカムと伸縮バネを用いたもの。文字盤を大胆に抜くことで、そのユニークな動きを鑑賞することができる。



Contact info: ハリー・ウィンストン クライアント インフォメーション Tel.0120-346-376


アイコニックピースの肖像/ハリー・ウィンストン「レトログラード」Part.1


https://www.webchronos.net/iconic/41420/
アイコニックピースの肖像/ハリー・ウィンストン「レトログラード」Part.2


https://www.webchronos.net/iconic/41422/
アイコニックピースの肖像/ハリー・ウィンストン「レトログラード」Part.3


https://www.webchronos.net/iconic/41816/