泡の中にスカルが浮かび上がるコルムの新作「バブル 47 エックスレイ」

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2021.06.22

分厚いドーム型風防に覆われた特異な外観を持つ、コルムを代表するコレクション「バブル」。その誕生から21周年を迎える今年、初代モデルのコンセプトを踏襲する新作「Bubble 47 X-Ray(バブル 47 エックスレイ)」が発表された。世界限定88本で、2021年8月より発売開始予定である。

コルム「バブル 47 エックスレイ」

コルム「バブル 47 エックスレイ」
自動巻き(Cal.CO 082)。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径47.0mm、厚さ18.5mm)。100m防水。世界限定88本。66万円(税込み)。2021年8月発売予定。


初代モデルを踏襲したスカルモチーフ

 コルムを代表するコレクションのひとつである「バブル」に、新たなモデルが追加された。88本の限定モデルとして登場した「Bubble 47 X-Ray(バブル 47 エックスレイ)」は、オリジナルモデルを踏襲したダイアルデザインを採用する。

 大きく膨らんだ泡のような、分厚いサファイアクリスタル製の風防が目を引く「バブル」のオリジナルモデルは、2000年のバーゼル・フェアで初披露された。その独創的なデザインを生み出したのは、当時ブランドオーナーだったサヴァリン・ワンダーマン。他には存在しない型破りなものを好んだ彼は、バブルの製作に当たって、腕時計の既成概念を壊し、再構築することを目指したという。

サヴァリン・ワンダーマン

 1955年の創業以来、斬新な発想で個性が光る時計製作を続けてきたコルムは、彼がその思いを実現するのに最適なブランドだったのだ。60年代に試作品として作られた、非常に分厚いダイバーズウォッチの曲面ガラスにインスピレーションを得て作られたバブルは、レンズのように見る角度によってダイアルを歪ませ、ふたつとない個性を放っている。

 複数の種類が製作された初代バブルの中には、生と死、そして亡くなった人を楽しくしのぶ「ディア・デ・ムエストル」というラテンアメリカの祝日をコンセプトに、スカルのモチーフをダイアルに描いたモデルがあった。今回発表された新作「バブル 47 エックスレイ」では、このオリジナルモデルをもとに現代的なタッチが加えられた。

バブル 47 エックスレイ

 ダイアルの中央に配されたのは、レントゲン写真のように透過され、リアリティーを追求したスカルモチーフである。このスカルが描かれたダイアルの表面には蓄光塗料が塗布されているため、暗所では不気味に発光する。遊び心をくすぐる、コルムらしいユーモアさが満載だ。

 100mの防水性能を備えるケースは直径47mmと大型で、ステンレススティールにブラックカラーでPVDコーティングされている。手首での存在感は抜群だ。バブル専用に作られたストラップには、裏面をラバー素材で覆ったファブリック風の表面に、ネオングリーンのステッチが施されている。

バブル 47 エックスレイ

側面から見ると、ダイアルを覆うサファイアクリスタルがいかに分厚いかが分かるだろう。搭載するムーブメントは、ソプロードの自動巻きをベースにしたCal.CO 082。ローターにはコルムのロゴが施され、パワーリザーブは約42時間。裏蓋はトランスパレント仕様になっているため、このムーブメントを鑑賞することができる。


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