【2022年 新作】ヴァシュロン・コンスタンタンのオーヴァーシーズから、トゥールビヨンを搭載したスケルトンモデルが登場

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2022.04.22

ヴァシュロン・コンスタンタンは、ウォッチズ&ワンダーズ 2022で新作「オーヴァーシーズ・トゥールビヨン・スケルトン」を発表した。厚さ5.65mmのスケルトンムーブメントと、マルタ十字からインスピレーションを得たトゥールビヨンキャリッジを擁し、堅牢なグレード5チタン製のケースに納められている。ブティックのみの展開だ。

オーヴァーシーズ・トゥールビヨン・スケルトン


機構を露わにしたオーヴァーシーズ・トゥールビヨン

 1996年に誕生した「オーヴァーシーズ」の旅する精神を継承し、今回ヴァシュロン・コンスタンタンは、コレクションでは初となる新しいトゥールビヨン搭載スケルトンモデルを発表した。

オーヴァーシーズ・トゥールビヨン・スケルトン

ヴァシュロン・コンスタンタン「オーヴァーシーズ・トゥールビヨン・スケルトン」
自動巻き(Cal.2160 SQ)。30石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約80時間。18KPGケース(直径42.5mm、厚さ10.39mm)。5気圧防水。ブティック限定。

全面的にオープンワークが施された、5.65mmの極薄スケルトンムーブメントと、マルタ十字からインスピレーションを得たトゥールビヨン・キャリッジを擁し、堅牢なグレード5チタン製のケースに納められている。トゥールビヨンで調速し、3日間を超えるパワーリザーブを備える本作は、特別な旅に出るためにデザインされた時計である。

オーヴァーシーズ・トゥールビヨン・スケルトン

自動巻きにはゴールド製のペリフェラルローターを採用しているため、シースルーバックを通してムーブメント全体を眺めることができる。

 また、グレード5チタン、レザー(ダークブルー)、ラバー(ダークブルー)の3本のインターチェンジャブル・ストラップとクラスプで着用する日の気分に応じて交換することができるのも魅力的だ。なお、18Kピンクゴールドモデルのストラップはいずれもブラックで、ピンクゴールド製のピンバックルが組み合わされる。

ヴァシュロン・コンスタンタン初の一体型ブレスレット付きチタンモデル

本作には18Kピンクゴールドとチタンの2モデルが準備されている。チタン製モデルは、リュウズからベゼル、ブレスレットからケースまでがすべてチタンで作られた、ブランド初となるモデルである。

オーヴァーシーズ・トゥールビヨン・スケルトン

ヴァシュロン・コンスタンタン「オーヴァーシーズ・トゥールビヨン・スケルトン」
自動巻き(Cal.2160 SQ)。30石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約80時間。Tiケース(直径42.5mm、厚さ10.39mm)。5気圧防水。ブティック限定。

ヴァシュロン・コンスタンタンが2022年に掲げたテーマは「Anatomy of Beauty」(美の構造)であり、本作に搭載されたムーブメント、キャリバー2160は全面的にスケルトン加工が施されている。自由な精神と構造の追及を体現し、細部まで気配りを徹底するブランドの姿勢を表現したテーマに寄り添うかたちとなっている。

オーヴァーシーズ・トゥールビヨン・スケルトン

ムーブメントのスケルトン化により、ムーブメント単体での重量は20%削減され、構造も完全に見直されることとなった。


厚さを抑えた、新設計のムーブメント

 トゥールビヨンを搭載するために必要な条件を満たしつつ、ムーブメントの厚さを5.65mmに抑えたことは、技術的な快挙といえる。また、NAC(N-アセチルシステイン)の表面処理でアンスラサイトグレーに仕上げたメインプレートや、4つのブリッジがモダンな雰囲気を醸し出している。

オーヴァーシーズ・トゥールビヨン・スケルトン

手作業による側面の仕上げや、部品の光沢感を強調する手作業の面取りといった、細部まで施された仕上げはクラシカルな仕上げとも調和をとり、オート・オルロジュリーとしての存在感を放っている。このNAC処理は香箱にも施され、香箱のドラムと蓋部分もオープンワークになり、ダイアル側には方位図のモチーフが象られているのもキャリバー2160 SQの特徴のひとつである。

 また、このムーブメントは186個の部品からなり、歯車の軽量化や、特徴的な丸み仕上げのアッパーブリッジも特徴的だ。1分間で1回転するトゥールビヨンは1万8000振動/時で調速し、キャリッジを固定する4個のネジのうちのひとつはスモールセコンドの秒表示をすることができる。

オーヴァーシーズ・トゥールビヨン・スケルトン

秒表示のスクリューはピンクゴールドモデルにはグレー、チタンモデルには青焼きによる色付けが用いられている。

脱進機とともに、トゥールビヨンのキャリッジに収まる調速機構を再設計している。自社で設計された新しいひげゼンマイは、外側を持ち上げ、内側に巻き上げ、同心円状に振動を保つブレゲ・オーバーコイル(外端曲線)の形状が採用されており、等時性を高めている。


Contact info: ヴァシュロン・コンスタンタン Tel.0120-63-1755


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