非時計専業ブランドの秀作 ランキング10

FEATURE時計ランキング
2022.05.31

あまた存在する腕時計メーカーだが、腕時計のみを作る「専業ブランド」と、ジュエリーやレザーグッズなども同時に手掛ける「非専業ブランド」に分けられる。今回のTop10ランキングでは、この非時計専業ブランドにスポットライトを当て、現行モデルの中から10本の秀作が選ばれた。なお、コレクション全般と、そのコレクションの特定モデルが選出された場合、それらはひとくくりで集計している。

[クロノス日本版 2022年5月号掲載記事]


非時計専業ブランドの秀作

10位 ハリー・ウィンストン/HW エメラルド コレクション全般

22point / 2persons

HW エメラルド 33mm
Photo:「HW エメラルド 33mm」。クォーツ。18KWG。192万5000円(税込み)。問/ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション Tel.0120-346-376

●ハリー・ウィンストンといえばダイヤモンドだが、このモデルはダイヤモンドがないのに、ケースのシェイプやダイアルの仕上げで、優美でリッチな雰囲気に。(篠田)

9位 ラルフ ローレン/スティラップ コレクション全般

22point / 2persons

スティラップ クロノグラフ ラージ スティール
Photo:「スティラップ クロノグラフ ラージ スティール」。自動巻き。SS。103万1800円(税込み)。問/ラルフ ローレン 表参道 Tel.03-6438-5800

●言わずと知れたラルフ ローレンの名作。ブレスレット付きのモデルがカタログ落ちしたのは残念だが、時計としては今もって魅力的だ。リシュモングループとは袂を分かったが、今後もその路線を期待。(広田)

8位 ヴァン クリーフ&アーペル/ピエール アーペル ユール ディシ エ ユール ダイヨール

24point / 2persons

ピエール アーペル ユール ディシエ ユール ダイヨール
Photo:「ピエール アーペル ユール ディシエ ユール ダイヨール」。自動巻き。18KWG。307万5600円(税込み)。問/ヴァン クリーフ&アーペル ル デスク Tel.0120-10-1906

●男性用ドレスウォッチとしては、自分の選択肢の中で常に上位のピエール アーペル。薄くてシンプルなデザインながら、ストラップの付け根など、アイコニックな部分があるのがその理由だ。ツータイムゾーンを備えた本作は、2針だとフォーマルすぎるという人におすすめ。(安藤)

7位 ブルガリ/オクト ローマ コレクション全般

24point / 2persons

オクト ローマ ワールドタイマー
Photo:「オクト ローマ ワールドタイマー」。自動巻き。SS。106万7000円(税込み)。問/ブルガリジャパン Tel.03-6362-0100

●デザイン自体はかなり個性的だが、そこにはブランドのルーツであるローマの美意識が入っている。そこが好きなところ。(篠田)

6位 エルメス/エルメス H08 コレクション全般

26point / 2persons

エルメス H08
Photo:「エルメス H08」。自動巻き。Ti。76万8900円(税込み)。問/エルメスジャポン Tel.03-3569-3300

●個人的には非常に好きなモデル。ユニークな形状に良質なチタン製のケース、そしてフリースプラングテンプ付きの自動巻きムーブメントを搭載する。ありきたりの“ラグスポ”を好まない人に。(広田)

5位 エルメス/スリム ドゥ エルメス コレクション全般

28point / 2persons

スリム ドゥ エルメス チタン
Photo:「スリム ドゥ エルメス チタン」。自動巻き。Ti。88万2200円(税込み)。問/エルメスジャポン Tel.03-3569-3300

●派手さはない。しかしエレガンスがある。グラフィックデザイナー、フィリップ・アペロワによるフォントはまさにその象徴。非専業ブランドの時計は個性を主張しすぎることがあるが、本作は十分に個性があるのに過度ではない。一方で専業では作れない世界観がある。その“ちょうど良さ”は稀有な存在だ。(安藤)

4位 シャネル/ムッシュー ドゥ シャネル コレクション全般

28point / 2persons

ムッシュー ドゥ シャネル スーパーレッジェーラ
Photo:「ムッシュー ドゥ シャネル スーパーレッジェーラ」。手巻き。高耐性ブラックセラミック×SS。495万円(税込み)。問/シャネル(カスタマーケア) Tel.0120-525-519

●レースカーを思わせるスポーティーなデザインは、シャネルの独創的な自社製ムーブメントにぴったり。技術と美観の融合が秀逸だ。(菅原)