S.I.H.H.、W.P.H.H.、GTEとLVMH各社のプレバーゼルなど、1月のジュネーブは新作展示会が目白押し。その中からベストモデルを選考したところ「ロイヤル オーク 復刻モデル」がトップに。アニバーサリーモデルに良作が目立った今年のジュネーブを象徴する結果となった。

 

S.I.H.H.とジュネーブの良作

1位 72poin / 4persons

オーデマ ピゲ / ロイヤル オーク 復刻モデル

Photo:「ロイヤル オーク 復刻モデル」。 自動巻き。SS。予価183万7500円。

●ジャンボの完全復刻。文字盤の色もタペストリー装飾の様子も完璧なる再現。ジェラルド・ジェンタの才能の確かさを改めて実感。(高木)
●ダントツで1位。オリジナルの端正なデザインに、現在の素材と加工精度を加えた傑作。単なる復刻版と言ってしまえばそれまでだが、ブレスレット付きの時計で、これに比肩するものはそうそうない。(広田)



S.I.H.H.とジュネーブの良作

2位 66poin / 6persons

リシャール・ミル / RM056

Photo:「RM056 トゥールビヨン スプリットセコンド コンペティション クロノグラフ フェリペ・マッサ サファイア」。 手巻き。サファイアクリスタル。予価1億4700万円。

●トゥールビヨン、スプリットセコンド、超軽量ムーブもさることながら、謎の発光体を思わせるサファイアクリスタルのケースはセンス抜群。(菅原)
●リシャール・ミル氏の長年の夢を実現させた美と技術の結晶。それだけに、その卓越したクォリティと美しさ、そして話題性は群を抜いていた。(山田)
●今年最大の飛び道具。それがリシャール・ミルの存在意義であり、期待に応えた姿勢も応援したい。(篠田)


S.I.H.H.とジュネーブの良作

3位 62poin / 4persons

ヴァン クリーフ&アーペル / ポエティック ウィッシュ

Photo:「ミッドナイト ポエティック ウィッシュ」。手巻き。18KWG。5313万円。

●革新的な複雑機構、高度な工芸技術、印象深いストーリーが自然に融合し、いつまでも記憶に残る傑作時計を誕生させた。(菅原)
●何も言うことはない。すごいの一言。(KIH)
●「複雑時計冬の時代」に咲いた大輪。S.I.H.H.期間中の酷使にも耐え抜いたほどだから、耐久性も十分だろう。(広田)


S.I.H.H.とジュネーブの良作

4位 34point / 2persons

カルティエ / ロトンド ドゥ カルティエ ミニッツリピーター フライングトゥールビヨン

Photo:「ロトンド ドゥ カルティエ ミニッツリピーター フライングトゥールビヨン」。手巻き。Ti。予価3024万円。

●オート オルロジュリー コレクションとしてはカルティエ初のミニッツリピーター。音の本質を究めるのに5年を要したという開発ストーリーは、なかなかいい話。(山田)
●音量と音質は現行品でも第一級であり、とりわけ音量は他を凌駕する。設計を見た限りだが、耐久性にも優れているはずだ。(広田)


S.I.H.H.とジュネーブの良作

5位 33poin / 3persons

ジャガー・ルクルト / デュオメトル・カンティエーム・ルネール 40.5

Photo:「デュオメトル・カンティエーム・ルネール 40.5」。手巻き。18KPG。364万5000円。

●ジュウ渓谷の時計師の魂がこもった「デュオメトル」は大好きなコレクション。これに加わったのが直径40.5mmのほどよいサイズ。とてもシンプルだが質の高さが感じられる。(名畑)