今回のお題は「ラグジュアリースポーツ」。アイコニックなケースモチーフこそ、このジャンルの要となるが、あまりにもサブタイプが多すぎるため、今回は細かなバリエーションは同一ファミリーとして集計した。ワンツーはもはや鉄板。興味深いのは3位以下の動向だ。

 

ホワッツラグスポ?

1位 84point / 5persons

パテック フィリップ / ノーチラス

Photo:「ノーチラス Ref.5711/1A」。自動巻き。SS。251万円。問パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター ☎03-3255-8109
●(Ref.5990/1Aを指定)使ってみたくなるふたつの複雑機能を搭載。しかも計算された配置が秀逸。デザインの完成度も素晴らしい。(菅原)
●ロイヤル オーク唯一の対抗馬。ケースの薄さやブランドイメージの面で上品さを楽しめる。(篠田)
●(Ref.5711/1Aを指定)装着感を言えばロイヤル オークより半歩上か。旧作も魅力的だが、Cal.324 SCを搭載する現行モデルのほうが安定性も優れている。傑出した時計だが、入手が困難なのは難点か。(広田)



今年のジュネーブに心は震えたか?

2位 76point / 5persons

オーデマ ピゲ / ロイヤル オーク

Photo:「ロイヤル オーク エクストラ シン」。自動巻き。SS。210万円。問オーデマ ピゲ ジャパン ☎03-6830-0000

●(エクストラ シンを指定)スポーツウォッチとして使えるかはいささか疑わしい。しかしパッケージングと仕上げで、これに勝るスポーツウォッチは今もってない。実用性なら3針、タフに使うならオフショアだろうが、個人的には2針がもっとも好きだ。(広田)
●(エクストラ シンを指定)まさにオールマイティモデル。ケース径の小さなエクストラ シンの方が、押し出しが強くなくて雰囲気がいい。(篠田)
●(コンセプトを指定)ラグジュアリースポーツ市場を開いた名作。ホワイト×ブラックで仕立て直した“コンセプト”は、新素材を駆使したトゥールビヨンやディスク式GMT、フレーム構造のムーブメントなど、今ある先進的コンプリケーションを先駆けた。(髙木)


今年のジュネーブに心は震えたか?

3位 34point / 4persons

ブランパン /フィフティ ファゾムス

Photo:「フィフティ ファゾムス バチスカーフ」。自動巻き。SS。98万円。問ブランパン ブティック銀座 ☎03-6254-7233

●相変わらずの名作。新作バチスカーフもリリースされたが、高級感だけを比較すれば、旧フィフティファゾムスの圧勝。サファイアクリスタルを埋め込んだベゼルも質感に富む。ただ時計の“頭”はいささか重い。(広田)


今年のジュネーブに心は震えたか?

4位 32point / 2persons

オメガ / シーマスター300 マスター コーアクシャル

Photo:「シーマスター300 マスター コーアクシャル」。自動巻き。SS。予価63万円。問オメガお客様センター ☎03-5952-4400

●“Wonderful buy”。歴としたスポーツウォッチだが、ラグジュアリーウォッチと称して良いほどの外装を持つに至った。搭載するマスター コーアクシャルも、理論上は優れた性能を誇るだろう。パッケージングも秀逸だ。(広田)


今年のジュネーブに心は震えたか?

5位 26point / 3persons

リシャール・ミル /RM35-01 ラファエル・ナダル

hoto:「RM35-01 ラファエル・ナダル」。手巻き。NTPTカーボン。予価1130万円。問リシャールミルジャパン ☎03-5807-8162

●高級時計の、そしてスポーツウォッチの概念を変えた革新性は、現在の時計界を語るうえで欠かせない。どのモデルも素晴らしいが、ナダルの新作は唯一無二の質感がユニーク。(髙木)