賛否両論のマイクロローターランキング / マイクロローターの評価基準は?

FEATURE時計ランキング
2015.02.03
今年のジュネーブに心は震えたか?

篠田哲生(40歳) 嗜好品ライター

「マイクロローターを活かしたスタイルを評価」
マイクロローターのメリットは、ムーブメントの薄型化を進めることができること。しかし、今はデザインを生かす方向性が主流。マイクロローターが持つデザインの自由度を活かした時計たちをピックアップした。

1 ピアジェ/ピアジェ アルティプラノ スケルトン
2 ロジェ・デュブイ/エクスカリバー クロノグラフ
3 ロジェ・デュブイ/オマージュ ミニッツリピーター
4 ショパール/L.U.C ルナツイン
5 ラルフ ローレン/サファリ RL67 トゥールビヨン
6 パテック フィリップ/永久カレンダー Ref.5940
7 A.ランゲ&ゾーネ/サクソニア・オートマティック・アウトサイズデイト
8 リシャール・ミル/RM033
9 パテック フィリップ/ノーチラス
10 ローラン フェリエ/ガレ・マイクロローター・アントルポン


今年のジュネーブに心は震えたか?

広田雅将(40歳) クロノス日本版主筆、アートソルジャー

「大きく変わったマイクロローターの設計」
かつてマイクロローターといえば、薄さだけが取り柄のムーブメントであった。しかし現在は、トルクが増え、精度が上がった結果、コンプリケーションのベースになるほどの進化を遂げた。ここで挙げたものの多くは、そういう最新の機械。ただしトップ2は筆者の好きな審美性を誇張したムーブメントであり、別格である。

1 ローラン フェリエ/ガレ・マイクロローター・アントルポン
2 ショパール/L.U.C XPS
3 ピアジェ/ピアジェ アルティプラノ 43mm
4 ロジェ・デュブイ/オマージュ クロノグラフ
5 ヴァン クリーフ&アーペル/ピエール アーペル ユール ディシ エ ユール ダイヨール
6 パテック フィリップ/永久カレンダー Ref.5940
7 パネライ/ラジオミール 1940 スリーデイズ オートマティック
8 パルミジャーニ・フルリエ/トンダ 1950
9 ユニバーサル・ジュネーブ/マイクロローター UG101
10 ラルフ ローレン/サファリ RL67 トゥールビヨン


今年のジュネーブに心は震えたか?

髙木教雄(51歳) ライター

「いずれ劣らぬ、名機揃い!」
薄型化ができ、ムーブメントの“観賞”を邪魔しないという点においても、マイクロローターの利点は大きい。また省スペース化にも優れる。しかしこれらを兼ね備え、巻き上げ効率にも優れるペリフェラルローターの登場で、マイクロローターは時代遅れになってしまうかも。小さなローターが一生懸命働く様子は、けなげで愛らしいのにな……。

1 ローラン フェリエ/ガレ・マイクロローター・アントルポン
2 ピアジェ/ピアジェ アルティプラノ 43mm
3 パテック フィリップ/カラトラバ Ref.5120
4 ヴァン クリーフ&アーペル/ピエール アーペル ユール ディシ エ ユール ダイヨール
5 ショパール/L.U.C XPS
6 ロジェ・デュブイ/エクスカリバー クロノグラフ
7 パルミジャーニ・フルリエ/トンダ 1950
8 A.ランゲ&ゾーネ/サクソニア・オートマティック・アウトサイズデイト
9 パネライ/ラジオミール 1940 スリーデイズ オートマティック
10 リシャール・ミル/RM033


ランキングの集計ルール
●ルールに則して合計10モデルを選び、1位から10位までの順位をつける。
●それぞれが選んだ10モデルの、1位に20ポイント、2位に18ポイント、3位に16ポイント…‥9位に4ポイント、10位に2ポイントを与える(順位なしの場合は、個人の持ち点110点を10で割り、全てのモデルに11点ずつ加算する。順位ありとなしが混在する場合は、持ち点110点から順位分を引き、残りを割って分配)。その集計により、ランキングを決定する。
●同ポイントとなった場合、そのモデルを選んだ選考委員の数が多いほうを上位とする。
●それでも同位となった場合、最高点が高いほうを上位とする。
●さらに、それでも同位となった場合は、プライス設定の低いほうをバリュー的価値が高いものとして、上位とする。※パネライはディストリビューターの都合により順位には入りません。