付加価値の計測機能を持つクロノグラフ ランキング

FEATURE時計ランキング
2020.09.05

選考委員の選定モデル詳細


菅原 茂(66歳) 時計ジャーナリスト
「魅力的なモデルが実に多い」
精巧を極めるのに、ふだんの生活では活用する機会がほぼゼロ。しかし、無性に着けてみたくなるのがクロノグラフだ。フツーでは飽き足らないモデルならこれ!

1 ヴァシュロン・コンスタンタン/トラディショナル・トゥールビヨン・クロノグラフ
2 モンブラン/モンブラン 1858 スプリット セコンド クロノグラフ リミテッドエディション100
3 F.P.ジュルヌ/クロノグラフ・ラトラパンテ
4 H.モーザー/ストリームライナー・フライバック クロノグラフ オートマティック
5 ゼニス/デファイ エル・プリメロ21 ランドローバー エディション
6 パテック フィリップ/ワールドタイム・クロノグラフ Ref.5930
7 オーデマ ピゲ/リマスター01 オーデマ ピゲ クロノグラフ
8 A.ランゲ&ゾーネ/トリプルスプリット
9 ブレゲ/トラディション インディペンデント クロノグラフ 7077
10 パネライ/ルミノール 1950 レガッタ スリーデイズ クロノ フライバック チタニオ


篠田哲生(45歳) 嗜好品ライター
「デザインと機能を両立する“同軸積算計”を軸に考える」
クロノグラフは計測機器だが、インダイアルがもたらす華やかなデザインも見所だと思う。クラシックデザイン好みの身としては、ツーカウンター式を選びたい。そういった場合、やっぱり同軸積算計というのが選択肢になる。とはいえ、同軸積算計モデルはさほど多くはないので、+αの個性が光るモデルも追加でセレクトしてみた。

1 オメガ/デ・ヴィル クロノグラフ
2 IWC/ポルトギーゼ・クロノグラフ・クラシック
3 IWC/パイロット・ウォッチ・タイムゾーナー・クロノグラフ
4 パテック フィリップ/5960 年次カレンダー搭載 フライバック・クロノグラフ
5 オメガ/シーマスター ダイバー 300M クロノグラフ
6 グラハム/ソードフィッシュ
7 パテック フィリップ/5980 ノーチラス・クロノグラフ
8 ゼニス/デファイ エル・プリメロ21
9 ブレゲ/タイプ XXⅡ 3880
10 フランク ミュラー/ラウンド ダブルフェイス クロノグラフ


安藤夏樹(44歳) 編集者
「いろんな意味で夢の機能を手にできる時代に」
クロノグラフは最も身近なコンプリケーションのひとつだが、その傾向は+αの機能を持つ上位機種にも広がってきた印象がある。ラトラパンテなどはかつては高嶺の花だったものが、今では手が届く価格帯にも散見できる。一方、ゼニスの1/100やA.ランゲ&ゾーネのトリプルスプリットのように、機能面の進化も続いており目が離せない。

1 H.モーザー/ストリームライナー・フライバック クロノグラフ オートマティック
2 ゼニス/デファイ エル・プリメロ21
3 リシャール・ミル/RM 11-04 オートマティック フライバック クロノグラフ ロベルト・マンチーニ
4 A.ランゲ&ゾーネ/トリプルスプリット
5 パネライ/ルミノール 1950 レガッタ スリーデイズ クロノ フライバック チタニオ
6 ブライトリング/ナビタイマー B03 クロノグラフ ラトラパンテ 45
7 モンブラン/モンブラン 1858 モノプッシャークロノグラフ リミテッドエディション 1858
8 IWC/ポルトギーゼ・ヨットクラブ・クロノグラフ
9 ジャケ・ドロー/グラン・セコンド オフセンター クロノグラフ ブラックオニキス


髙木教雄(55歳) ライター
「名作が百花繚乱、悩んだ末の10本」
クロノグラフは各社が開発に注力し、+αの機能を持つモデルに絞っても名作は数多い。1ブランド1本、付加機能が極力被らない、を勝手に条件に課して悩みに悩んで選んだのが、これら10本。伝統的なメカニズムを熟成させたモデルから、今だからこそ可能な革新的モデルまでを、まんべんなくすくい取った……はず。難しいお題でした。

1 パテック フィリップ/5270 永久カレンダー搭載クロノグラフ
2 A.ランゲ&ゾーネ/ダトグラフ・アップ/ダウン
3 F.P.ジュルヌ/クロノグラフ・ラトラパンテ
4 ブルガリ/オクト フィニッシモ GMT クロノグラフ オートマティック
5 ブレゲ/タイプ XXⅡ 3880
6 ゼニス/デファイ エル・プリメロ21
7 ウブロ/ビッグ・バン ウニコ
8 IWC/ダ・ヴィンチ・パーペチュアル・カレンダー・クロノグラフ
9 タグ・ホイヤー/カレラ キャリバー ホイヤー02T トゥールビヨン
10 カール F.ブヘラ/ヘリテージ バイコンパックス アニュアル


名畑政治(60歳) 時計ライター
「クロノグラフだけでも十分に魅力的だけど」
“+αの計測機能”と言われても、そう簡単に該当するモデルが思いつかない。結果的に誰も似たようなチョイスになるのではと危惧しつつ、ほとんど見た目の好みで選んでしまった。例によってすべて同列、順位なし。

・ F.P.ジュルヌ/サンティグラフ・スポーツ チタニウム
・ ブライトリング/ナビタイマー B03 クロノグラフ ラトラパンテ 45
・ オメガ/スピードマスター ムーンフェイズ クロノグラフ マスター クロノメーター
・ パテック フィリップ/5905 年次カレンダー搭載 フライバック・クロノグラフ
・ ジャガー・ルクルト/ポラリス・クロノグラフWT
・ ブレゲ/タイプXX アエロナバル


広田雅将(46歳) 『クロノス日本版』編集長兼アートソルジャー
「今、一番面白いのはクロノグラフかも?」
機械式時計を見る楽しさのひとつは、どうやってスペースを捻出しているか、に思いをはせることだと考えている。普通のモデルはさておき、クロノグラフにはまだ、その知恵を絞ったレイアウトを多く見ることができる。

1 A.ランゲ&ゾーネ/ダトグラフ・アップ/ダウン
2 F.P.ジュルヌ/クロノグラフ・ラトラパンテ
3 ブライトリング/ナビタイマー B03 クロノグラフ ラトラパンテ 45
4 ブレゲ/タイプ XXⅡ 3880
5 IWC/ポルトギーゼ・ヨットクラブ・クロノグラフ
6 グランドセイコー/Cal.9R86搭載機
7 ゼニス/クロノマスター2
8 オーデマ ピゲ/Code11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ
9 パルミジャーニ・フルリエ/トンダ クロノール アニヴェルセール
10 ウブロ/ビッグ・バン ウニコ


ランキングの集計ルール
●選考委員は、各号のテーマに沿った腕時計を10本選び、順位をつける。
●選考委員ひとりあたりの所持ポイントを110点とし、これを1位20点、2位18点…… 10位2点として選考モデルに振り分ける。
●選考された時計が順位無しの場合は、所持ポイントを10等分して、各モデルに11点を与える(選考本数が10本に満たない場合でも、1モデルあたり11点とする)。
●獲得点数が同点となった場合は、選考者数の多いモデル、その中で選考順位の高いモデルの順で優位とする。
●最低有効得票数を2票とする。
※パネライはディストリビューターの都合により、得票があった場合でも順位に含まれません。


【動画】F.P.ジュルヌ「クロノグラフ・ラトラパンテ」で知るスプリットセコンドクロノグラフの動き


https://www.webchronos.net/features/50374/