〝次に来る〟ラグジュアリースポーツウォッチ ランキング10

FEATURE時計ランキング
2021.11.26

時計業界における大きなトレンドのひとつが、ラグジュアリースポーツウォッチ、通称“ラグスポ”だ。高級感のある外装やスポーティーなデザインを持つ腕時計を指すこのジャンルには、多くのブランドが次々と参入している。今回のランキングでは「正規店で購入でき、金属製のブレスレットが付いており、自動巻きのムーブメントを搭載していること」という基準を設定。基本的な条件がそろったランクインした10本を並べると、それぞれのモデルが持つ個性が見えてくる。

[クロノス日本版 2021年11月号掲載記事]


〝次に来る〟ラグジュアリースポーツウォッチ

10位 パルミジャーニ・フルリエ/トンダ GT

20point / 2persons

パルミジャーニ・フルリエ「トンダ GT」
Photo:「トンダ GT」。SS。183万7000円(税込み)。(問)パルミジャーニ・フルリエ Tel.03-5413-5745

●ヘッドとブレスレットの重量バランスに優れた腕時計。針合わせにはコツがいるものの、搭載するCal.PF044は巻き上げ効率が良く、感触も良好だ。また、高級機らしくフリースプラングテンプを採用する。シチュエーションを問わず使えるモデルだが、新作の「トンダPF」との被りはやや気になる。(広田)

9位 ティソ/ティソ PRX オートマティック

25point / 3persons

ティソ PRX オートマティック
Photo:「ティソ PRX オートマティック」。自動巻き。SS。8万2500円(税込み)。(問)ティソ Tel.03-6427-0366

●2021年初頭にクォーツが登場したが、大人気で品薄状態。そこでついにメカニカルモデルが登場したのは当然の流れだろう。しかもオートマティックながらアンダー10万円とは超リーズナブルだ。(名畑)

8位 ジラール・ペルゴ/ロレアート

26point / 3persons

ジラール・ペルゴ「ロレアート 42mm」
Photo:「ロレアート 42mm」。自動巻き。SS。141万9000円(税込み)。(問)ソーウインド ジャパン Tel.03-5211-1791

●ケース一体型のブレスレット、八角形のケース、クル・ド・パリ ダイアルと“ラグスポ”のヒットの法則を見事に備えながらも、原点モデルが1975年だということを勘案すれば、それがモノマネではないことは一目瞭然。もっと評価されるべき1本。(安藤)

7位 シチズン/ザ・シチズン メカニカルモデル キャリバー0200

27point / 3persons

「ザ・シチズン メカニカルモデル キャリバー0200 NC0200-90E」
Photo:「ザ・シチズン メカニカルモデル キャリバー0200 NC0200-90E」。SS。60万5000円(税込み)。(問)シチズンお客様時計相談室 Tel.0120-78-4807

●シチズンの歴史的名機「クロノマスター」や、超高精度を誇ったクォーツモデル「クリストロン」などのデザインを融合させたシャープな造形美が際立つモデル。私としてはデイト無しというのもポイントが高い。(名畑)

6位 ベル&ロス/BR 05

36point / 3persons

ベル&ロス「BR 05 BLACK STEEL」
Photo:「BR 05 BLACK STEEL」。自動巻き。SS。60万5000円(税込み)。(問)ベル&ロス 銀座ブティック Tel.03-6264-3989

●角型×ラウンドのデザインバランスは秀逸。(篠田)

5位 ブルガリ/オクト フィニッシモ

54point / 4persons

ブルガリ「オクト フィニッシモ S」
Photo:「オクト フィニッシモ S」。自動巻き。SS。146万3000円(税込み)。(問)ブルガリ ジャパン Tel.03-6362-0100

●薄型ながら複雑なケースと一体になったブレスレットが実にスタイリッシュで、完成度は抜群。まあイチ推し。(菅原)

4位 ショパール/アルパイン イーグル

59point / 6persons

ショパール「アルパイン イーグル ラージ」
Photo:「アルパイン イーグル ラージ」。自動巻き。ルーセント スティール A 223。161万7000円(税込み)。(問)ショパール ジャパン プレス Tel.03-5524-8922

●ケース径41mmというサイズが決して大きすぎず絶妙。ベゼルのビスも単なる飾りではなく、ちゃんと機能しているという点にも好感が持てる。(名畑)