時計業界における大きなトレンドのひとつが、ラグジュアリースポーツウォッチ、通称“ラグスポ”だ。高級感のある外装やスポーティーなデザインを持つ腕時計を指すこのジャンルには、多くのブランドが次々と参入している。今回のランキングでは「正規店で購入でき、金属製のブレスレットが付いており、自動巻きのムーブメントを搭載していること」という基準を設定。基本的な条件がそろったランクインした10本を並べると、それぞれのモデルが持つ個性が見えてくる。
〝次に来る〟ラグジュアリースポーツウォッチ
10位 パルミジャーニ・フルリエ/トンダ GT
20point / 2persons

●ヘッドとブレスレットの重量バランスに優れた腕時計。針合わせにはコツがいるものの、搭載するCal.PF044は巻き上げ効率が良く、感触も良好だ。また、高級機らしくフリースプラングテンプを採用する。シチュエーションを問わず使えるモデルだが、新作の「トンダPF」との被りはやや気になる。(広田)
9位 ティソ/ティソ PRX オートマティック
25point / 3persons

●2021年初頭にクォーツが登場したが、大人気で品薄状態。そこでついにメカニカルモデルが登場したのは当然の流れだろう。しかもオートマティックながらアンダー10万円とは超リーズナブルだ。(名畑)
8位 ジラール・ペルゴ/ロレアート
26point / 3persons

●ケース一体型のブレスレット、八角形のケース、クル・ド・パリ ダイアルと“ラグスポ”のヒットの法則を見事に備えながらも、原点モデルが1975年だということを勘案すれば、それがモノマネではないことは一目瞭然。もっと評価されるべき1本。(安藤)
7位 シチズン/ザ・シチズン メカニカルモデル キャリバー0200
27point / 3persons

●シチズンの歴史的名機「クロノマスター」や、超高精度を誇ったクォーツモデル「クリストロン」などのデザインを融合させたシャープな造形美が際立つモデル。私としてはデイト無しというのもポイントが高い。(名畑)
6位 ベル&ロス/BR 05
36point / 3persons

●角型×ラウンドのデザインバランスは秀逸。(篠田)
5位 ブルガリ/オクト フィニッシモ
54point / 4persons

●薄型ながら複雑なケースと一体になったブレスレットが実にスタイリッシュで、完成度は抜群。まあイチ推し。(菅原)
4位 ショパール/アルパイン イーグル
59point / 6persons

●ケース径41mmというサイズが決して大きすぎず絶妙。ベゼルのビスも単なる飾りではなく、ちゃんと機能しているという点にも好感が持てる。(名畑)