旅の相棒にしたいGMTウォッチ ランキング10

選考委員による選定モデルの詳細

菅原 茂（67歳） 時計ジャーナリスト
「使いやすさこそが重要だ」

GMTウォッチは数多くあるが、ロレックスのフォロワーと、それ以外に大別されるといってもいい。見やすさや調整しやすさに注目し、実際に旅先でも迷わず使えるモデルを選んだ。

1 ロレックス／オイスター パーペチュアル GMTマスターⅡ
2 チューダー／ブラックベイ GMT
3 ブルガリ／オクト フィニッシモ クロノグラフ GMT オートマティック
4 ブレゲ／マリーン アラーム ミュージカル 5547
5 オメガ／シーマスター プラネットオーシャン GMT搭載モデル
6 ポルシェデザイン／1919 グローブタイマー UTC オールブラック
7 ショパール／L.U.C GMT ワン ブラック
8 IWC／パイロット・ウォッチ・UTC・スピットファイア
9 ジャガー・ルクルト／レベルソ・クラシック・デュオ・スモールセコンド
10 ブライトリング／エグゾスペース B55

篠田哲生（46） ウォッチディレクター
「旅気分を盛り上げる時計」

大人になってから、これほど旅をしなかったことはない。出不精なのでステイホームは苦にならないが、それでも異国の空気を吸いたい気分が止まらないので、仕方なくYouTubeで海外の散歩動画を見て、気を紛らしている。GMTウォッチもまた、旅気分を味わえる小道具のひとつ。コロナ禍が終わったらあそこに行きたい！　そんな気分を盛り上げてくれる腕時計を選んでみた。

1 ロレックス／オイスター パーペチュアル GMTマスターⅡ
2 ヴァシュロン・コンスタンタン／オーヴァーシーズ・デュアルタイム
3 ジャガー・ルクルト／レベルソ・クラシック・デュオ・スモールセコンド
4 グランドセイコー／エレガンスコレクション スプリングドライブ GMT SBGE271
5 ショパール／L.U.C GMT ワン ブラック
6 IWC／パイロット・ウォッチ・UTC・スピットファイア
7 ブライトリング／アベンジャー Ⅱ GMT
8 ベル&ロス／BR 05 GMT
9 ジン／6060.B
10 ルイ・ヴィトン／タンブール ムーン オートマティック GMT

安藤夏樹（46歳） 編集者
「デザインの味付けとして注目集まるGMT」

すっかり海外渡航から遠ざかってしまった昨今、機能としてのGMTは海外オークションに参加する時くらいしか使わないという人も多いだろう。ところが、GMTモデルへの注目はむしろ高まっている。理由はスポーツテイストの味付けとして、やりすぎない、ほどよい魅力があるから。ビジネスウォッチにほんの少し遊び心を。そんな選択肢としてぴったりなのだ。

1 ロレックス／オイスター パーペチュアル GMTマスターⅡ
2 グランドセイコー／スポーツコレクション SBGJ237
3 ベル&ロス／BR 05 GMT
4 タグ・ホイヤー／カレラ ホイヤー02 GMT
5 オメガ／シーマスター プラネットオーシャン GMT搭載モデル
6 グランドセイコー／スポーツコレクション SBGM247
7 パネライ／ルミノール GMT 44mm
8 ブライトリング／アベンジャー Ⅱ GMT ブルー マザーオブパール

髙木教雄（59歳） ライター
「先達の亜流にならないGMT」

異なる複数の時刻を表示するマルチタイムゾーン機能が今では多彩である中、最もベーシックな24時間GMT針式から10本を選ぶのは意外にも苦労した。操作性などGMT機構自体の優秀さに加え、GMT針とその24時間目盛りとのデザインが、他にあまり似ていないモデルを選んだ……つもりです。

1 モリッツ・グロスマン／アトゥム GMT
2 ロレックス／オイスター パーペチュアル GMTマスターⅡ
3 ショパール／L.U.C GMT ワン ブラック
4 ポルシェデザイン／1919 グローブタイマー UTC オールブラック
5 ジャケ・ドロー／グラン・ウール GMT
6 グランドセイコー／エレガンスコレクション SBGM221
7 ブランパン／ヴィルレ GMT デイト
8 パネライ／ラジオミール GMT 45mm
9 ジン／105.ST.SA.UTC
10 ルイ・ヴィトン／タンブール ムーン オートマティック GMT

名畑政治（62歳） 時計ライター
「シンプルなGMTこそ使いやすい」

新型コロナウイルスの影響で海外渡航が制限されているが、この問題が払拭されれば、また再び世界的な交流は活性化するに違いない。という期待を込めてのGMTウォッチ選び。個人的にはワールドタイムよりシンプルなGMT針装備モデルが好み。例によってすべて同列、順位なし。

・ロレックス／オイスター パーペチュアル エクスプローラーⅡ
・ジャガー・ルクルト／レベルソ・クラシック・デュオ・スモールセコンド
・オメガ／シーマスター アクアテラ GMT ワールドタイマー マスター クロノメーター
・ブライトリング／ナビタイマー クロノグラフ GMT 46
・ベル&ロス／BR V2-93 GMT
・フォルティス／フリーガー F-43 トリプルGMT
・ジン／105.ST.SA.UTC
・ノモス／タンゴマット GMT
・グランドセイコー／スポーツコレクション SBGN005
・チューダー／ブラックベイ GMT

広田雅将（47歳）『クロノス日本版』編集長兼アートソルジャー
「GMTで選ぶべきは、時針単独修正機能付き」

世間にはさまざまなGMTウォッチ（含むデュアルタイムウォッチ）がある。しかし、本当に使えるのは、ロレックスのGMTが代表する、時針の単独修正機能付きだろう。日付が連動すればなお良く、第2時間帯表示に昼夜表示が備わるとベストだ。ここでは、時針の単独修正機能付きモデルのみを挙げた。

1 グランドセイコー／Cal.9F86搭載モデル全般
2 ユリス・ナルダン／クラシコ デュアルタイム GMT
3 チューダー／ブラックベイ GMT
4 パテック フィリップ／カラトラバ・パイロット・トラベルタイム 7234G-001
5 ノルケイン／フリーダム60 GMT
6 ブランパン／ヴィルレ GMT デイト
7 ボール ウォッチ／ロードマスター マリン GMT
8 トゥルーム／Lコレクション スイングジェネレーター GMT
9 IWC／パイロット・ウォッチ・UTC・スピットファイア
10 シャネル／J12 GMT

ランキングの集計ルール
●選考委員は、各号のテーマに沿った腕時計を10本選び、順位をつける。
●選考委員ひとりあたりの所持ポイントを110点とし、これを1位20点、2位18点……　10位2点として選考モデルに振り分ける。
●選考された時計が順位無しの場合は、所持ポイントを10等分して、各モデルに11点を与える（選考本数が10本に満たない場合でも、1モデルあたり11点とする）。
●獲得点数が同点となった場合は、選考者数の多いモデル、その中で選考順位の高いモデルの順で優位とする。
●最低有効得票数を2票とする。
※ロレックスはブランドの都合により、今回は順位に含めていません。