ワールド・ウォッチフェアで話題必至のミリタリーウォッチの新作5選

2019.07.02

たとえば、カーゴパンツとか、M-65とか。ゲレンデバーゲンとか、ランドローバーとか。ファッションでも、クルマでも、「ミリタリー」は大人気の定番。男の永遠の憧れだ。

 そしてそれは時計も同じ。だから、ジュネーブでも、バーゼルでも、いつもミリタリーウォッチの新作が数多く登場。ことにここ数年、ミリタリーウォッチを発表するブランドが増えている。

 今年もそんなミリタリーウォッチを発表するブランドが多数。魅力的な新作が豊作だ。
その筆頭がベル&ロスで、MA-1をモチーフにしたカーキとオレンジの配色やリバーシブルのストラップというのが「やられたっ!」という感じ。
IWCのモハーヴェ砂漠色のセラミックというのも「そう来たか!」という格好よさ。
パネライのイタリア海軍とのパートナーシップは原点回帰でグッと来る。
チューダーの伝説のモデルの復刻も、時計好きには堪らない朗報。
ハミルトンは、もはや鉄板の新定番の登場だ。

ということで、順位はなし。どれも大おすすめだ。

福田豊/選&文

ベル&ロス「BR 03-92 MA-1」

BR 03-92 MA-1

ベル&ロス「BR 03-92 MA-1」
42×42mm
自動巻き(BR-CAL.302)
21石
2万8800振動/時
100m防水
セラミック
世界限定999本
47万円(税別)

MA-1がモチーフという、これまでありそうでなかったミリタリーモデル。サンドイッチダイヤルのインデックスにオレンジが覗くのがMA-1の前合わせにチラリとオレンジが見えるような格好よさ。カーキとオレンジをリバーシブルにしたストラップもまさにMA-1そのものだ。


IWC「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン “モハーヴェ・デザート”」

パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン “モハーヴェ・デザート”

IWC「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン “モハーヴェ・デザート”」
直径44.5mm
自動巻き(Cal.69380)
33石
2万8800振動/時
6気圧防水
セラミック
世界限定500本
116万5000円(税別)

「TOP GUN」=「アメリカ海軍戦闘機兵器学校」とのパートナーシップのコレクションに登場した飛び切りの新作。アメリカ海軍最大の陸上施設であるチャイナレイク武器センターのある「モハーヴェ砂漠」をモチーフにした、ブランド初のベージュセラミックが最高に格好いい。


パネライ「サブマーシブル マリーナ ミリターレ カーボテック™ -47mm」

サブマーシブル マリーナ ミリターレ カーボテック™ -47mm

パネライ「サブマーシブル マリーナ ミリターレ カーボテック™ -47mm」
直径47mm
自動巻き(Cal.P.9010)
31石
2万8800振動/時
300m防水
カーボテック™
世界限定1000本
214万円(税別)

パネライが時計作りを始めた原点であり、その後数十年にわたり密接な関係を続けていた、イタリア海軍とのパートナーシップを復活して生まれたモデル。「マリーナ ミリターレ」という名がミリタリー好きにはグッと来る。「カーボテック™」の炭素繊維シートを積層した独特の表情も魅力だ。


チューダー「ブラックベイ P01」

ブラックベイ P01」

チューダー「ブラックベイ P01」
直径42mm
自動巻き(Cal.MT5612)
26石
2万8800振動/時
200m防水
SS
38万7500円(税別)

1960年代後半にアメリカ海軍のために「コマンドー」というコードネームで開発したプロトタイプをモチーフにした新作。モデル名の「P01」は「最初のプロトタイプ」の意味。4時位置のリュウズや、1968年に特許取得した12時位置の開閉式フラップにより回転ベゼルをロックすることのできる独自機構が、独特の格好よさだ。


ハミルトン「カーキフィールドメカ」

カーキフィールドメカ

ハミルトン「カーキフィールドメカ」
直径38mm
手巻き(Cal.H-50)
17石
2万8800振動/時
5気圧防水
SS
7万1000円(税別)

ミリタリーウォッチの永世定番である「カーキフィールドメカ」のシリーズに今年新たに加えられた最新作。ケースとダイヤルとNATOストラップのすべてをカーキにした色使いが最高にミリタリーなテイストで素晴らしい。最ベーシックと同じ、小振りな38mm径ケースに、デイトなし、という仕様も通好みだ。