「ロンジン マスターコレクション」とは? ロンジン“らしさ”にあふれる腕時計の魅力

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2026.04.09

「ロンジン マスターコレクション」は、1832年の創業以来、スイスを代表する時計ブランドのひとつとして歩んできたロンジンの象徴的なコレクションに位置付けられる。クラシックなデザインを特徴としており、決して派手な主張はないながら、ロンジンの中で存在感を示すその理由とは? マスターコレクションの魅力を、性能、デザインの両面から見ていこう。

ロンジン マスターコレクション


ブランドの象徴としての「ロンジン マスターコレクション」の立ち位置

 ロンジンにはダイバーズウォッチの「ハイドロコンクエスト」、パイロットウォッチをルーツに持つ「スピリット」、過去のアーカイブを題材にした「ヘリテージ」など、個性の異なるコレクションがそろう。そんな中でも「ロンジン マスターコレクション」は、機械式時計の正統を担うドレスウォッチとして位置付けられている。

 2005年に誕生したこのコレクションは、ロンジンの公式HPによると「時計製造のクラフツマンシップとタイムレスなエレガンスの最高峰を体現する、ロンジンを象徴するシリーズ」と説明されている。「クラシックな文字盤のシンプルさから、内蔵された複雑な機械式ムーブメントまで、それぞれの要素が静かなラグジュアリー感を表現している」と続けられており、素材やデザインといった外装のみならず、機能性にも“贅沢”であることを追求する、高級腕時計らしいコレクションと言える。なお、クラシックなテイストは本コレクションの持ち味だが、このデザインは過去の特定モデルが復刻されたものではなく、現行ラインとして設計されたコレクションだ。

 2022年の190周年記念モデルは、その姿勢を象徴する一例だ。ロンジンによれば、同モデルは特定の過去の作品の復刻ではなく、同ブランドが長い歴史の中で生み出したアーカイブから要素を抽出して、再構築したものだという。「伝統」と「復刻」は別物であるのだ。

ロンジン マスターコレクション 190周年記念モデル

ロンジン「ロンジン マスターコレクション 190周年記念モデル」Ref.L2.793.4.73.2
2022年、ロンジンが創業190周年の節目に打ち出した、特別なマスターコレクション。自動巻き(Cal.L888.5)。21石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径40.0mm、厚さ9.35mm)。3気圧防水。37万9500円(税込み)。


派手な主張はない、しかし確かな存在感と魅力の秘訣はどこにある?

 そんなマスターコレクションは、クラシカルで控えめな顔立ちながら、時計市場で確かな存在感を示している。その秘密は、どこにあるのだろうか? そのひとつは、同一コレクションでも、他者と差別化しやすいという点にあるのではないだろうか? ロンジン マスターコレクションは、シンプルは3針表示からムーンフェイズ表示、GMTなどといった、バリエーションが豊富にそろえられており、クラシックとひと口に言っても、好みや使用シーンに合わせた1本を選びやすいのだ。ロンジン マスターコレクションは幅広いユーザーに選択肢を提供してくれていることが、確かな存在感につながっていると言える。

 ロンジン マスターコレクションのバリエーションの一部を紹介しよう。

ロンジン マスターコレクション クロノグラフ

ロンジン「ロンジン マスターコレクション クロノグラフ」Ref.L2.759.4.78.6
自動巻き(Cal.L688)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径42mm、厚さ14.20mm)。3気圧防水。50万1600円(税込み)。

 このモデルは、クロノグラフを搭載した1本だ。クロノグラフというと、そのデザインはスポーティーな方向へ振れやすい。しかしロンジン マスターコレクション クロノグラフは、バーリーコーン文字盤に端正なインデックス・針を備えたデザインを保ち、計測機能という、ともすればスポーツ計時を彷彿とさせる表示機構を加えながらもドレスウォッチのテイストを崩していない。

ロンジン マスターコレクション クロノ ムーンフェイズ

ロンジン「ロンジン マスターコレクション クロノ ムーンフェイズ」Ref.L2.673.4.78.6
自動巻き(Cal.L687)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約66時間。SSケース(直径40mm、厚さ14.30mm)。3気圧防水。55万7700円(税込み)。

 現行ラインナップには、クロノグラフのみのモデルから、クロノグラフにムーンフェイズを組み合わせたモデルがそろう。いずれもいずれもシルバーのバーリーコーンの文字盤を備えており、意匠はコレクション全体と統一されている。

ロンジン マスターコレクション ムーンフェイズ

ロンジン「ロンジン マスターコレクション ムーンフェイズ」Ref.L2.919.4.78.3
自動巻き(Cal.L899)。2万5200振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径42mm、厚さ11.20mm)。3気圧防水。42万2400円(税込み)。

 クロノグラフはなく、ムーンフェイズ表示のみの1本もエレガントだ。ムーンフェイズは月の満ち欠けを文字盤上に表示する機能だ。6時位置に、まるで夜空を背景にしたかのような月が、その日の月齢に合わせて姿を変えていく。なお、ポインターデイトとムーンフェイズ表示が同軸に設置されているため、多機能ながらもすっきりとシンプルにまとまっていることも好ましい。

 ラインナップはケースサイズと仕様によって複数展開されており、直径40mmのRef.L2.909.4.78.3、直径42mmのRef.L2.919.4.78.3などがある。直径34mmのマザー・オブ・パール仕様なども存在し、端正な定番仕様から華やかな仕様まで幅広くそろっている。

ロンジン マスターコレクション GMT

ロンジン「ロンジン マスターコレクション GMT」Ref.L2.844.8.71.2
自動巻き(Cal.L844)。2万5200振動/時。パワーリザーブ約72時間。18KRGケース(直径40mm、厚さ10.40mm)。3気圧防水。238万1500円(税込み)。

 現行のロンジン マスターコレクション GMTには、ラグジュアリー感が強い18Kローズゴールドと18Kイエローゴールドを使ったモデルが用意されている。機能面では自動巻き、GMT、デイト表示を備え、ムーブメントにはシリコン製ヒゲゼンマイが搭載される。GMTとは複数の時間帯を同時に表示できる機能で、国際的な移動や旅行時に活用できる。クラシカルな意匠のコレクションにGMTモデルが加わることで、選択の幅がさらに広がっていると言える。


外装のディテールも見ていこう

ロンジン マスターコレクション バーリーコーン

意匠としての美しさのみならず、視認性にも寄与するバーリーコーン装飾が目を引く。

 ロンジン マスターコレクションを語るうえで、文字盤の意匠は外せない。とりわけ「バーリーコーン」という装飾が、このコレクションのクラシカルな表情を支える核になっている。

 バーリーコーンとは麦の穂を模した細かな格子模様で、文字盤全面に施されることで光の当たり方によって陰影が変わり、無地のサンレイ仕上げにはない奥行きが生まれる。ロンジンはRef.L2.793.4.78.6、Ref.L2.910.4.77.6など複数のモデルでこの仕上げを採用している。

ロンジン マスターコレクション

前掲した、190周年記念モデルのマスターコレクションの文字盤。

 一方、2022年に発表された190周年記念モデルでは、サンドブラスト仕上げの文字盤、レーザーで彫り込まれたアラビア数字、リーフ針の組み合わせが注目を集めた。バーリーコーン文字盤を用いた従来のモデルとは異なるアプローチだが、マスターコレクションが古典的な意匠を多様なかたちで展開していることを示す好例だ。

 ケースサイズにも注目したい。現行モデルは直径40mm前後のケースを軸に、直径38.50mmや直径42mmなども展開されている。3気圧防水仕様で、スポーツ寄りでも薄型ドレスウォッチほど繊細でもなく、スーツや端正なジャケットスタイルになじみやすいバランスだ。

 過度な主張がなく、場を選ばない。バーリーコーンやリーフ針に代表されるこの節度ある意匠が、オンオフを問わず使いやすく、幅広いユーザーを魅了する理由と言える。ただし3気圧防水のため、水に触れる場面が多い用途では防水性能を事前に確認しておきたい。


ロンジン マスターコレクションを手元に

 1832年創業のブランドの看板として、クラシックな意匠、ムーンフェイズやクロノグラフといった複雑機構、自動巻きムーブメント──これらが同一シリーズの中にそろっているのがロンジン マスターコレクションだ。

 最後に付け加えると、手の届きやすい価格もロンジンの魅力。本コレクションも、SSケースであれば30〜50万円台の価格帯に収められている。つまりこの腕時計は、最初の機械式時計としても、クロノグラフやムーンフェイズといった機能を持つモデルを試す2本目以降としても選びやすい。一度ロンジン マスターコレクションを手元に載せてみてはいかがだろうか?



Contact info: ロンジン Tel.03-6254-7350


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