“龍神NIPPON”の愛称で親しまれる日本男子バレーボール代表は、2026年5月1日付の世界ランキングで7位に位置し、アジア最上位の実力を誇る。東京オリンピックでの29年ぶりのベスト8入りをはじめ、近年は一桁順位が定位置となった。2024-25シーズンに開幕した「大同生命SV.LEAGUE」は2シーズンを経て、国内最高峰リーグとして着実に定着しつつある。そんな日本バレー界の最前線で、今、最も注目される選手のひとりが、“天才セッター”と称されるサントリーサンバーズ大阪所属の関田誠大だ。

Text by Yukaco Numamoto
編集:土田貴史
Edited by Takashi Tsuchida
[2026年6月7日掲載記事]
手術を乗り越え、新たなステージへ
2025年5月、SVリーグのシーズン終了直後、関田誠大は右足関節後方インピンジメント症候群と右足関節外側側靭帯損傷の手術に踏み切った。慢性化していた右足の痛みを根本から治療し、万全の状態で次の舞台に臨むための、前向きな決断だった。手術後の同年6月には、SVリーグ初代王者・サントリーサンバーズ大阪への移籍が発表され、入団時には「チームが成長するために自分ができることを最大限尽くしていく覚悟です」と力強いコメントを寄せている。
コート外での活動においても、関田誠大は独自の道を歩む。現役選手でありながら「関田誠大杯」という小学生向けバレーボール大会を主催しているのだ。スクール形式ではなく試合形式にこだわるのは、「勝負の過程から子どもたちに多くのことを学んでほしい」という思いからだ。「今後は中学生や高校生を対象とするのもおもしろいかなと思う」と、次世代育成への展望も語っている。こうした活動については引退後に動き出す選手が多いなか、現役のうちに実現した関田の有言実行ぶりは、いかにも彼らしい姿勢の表れと言えそうだ。
バレーボールひと筋、セッターとしての軌跡
姉の影響で小学1年生からバレーボールを始めた関田誠大。高校では春高バレーに出場し、1学年先輩の柳田将洋らとともに同校の初優勝を成し遂げた。中央大学のバレー部では2学年後輩にあたる石川祐希とともにフロアに立ち、全日本大学選手権で最優秀選手賞を受賞。ユニバーシアードでも国際経験を積むなど、才能を着実に伸ばしていった。
日本代表には2016年以降出場を続け、リオデジャネイロオリンピック男子世界最終予選兼アジア予選にも名を連ねた。東京オリンピックでは29年ぶりのベスト8入りに貢献し、パリオリンピックでも主戦セッターとして全試合に先発出場。変幻自在のトスワークで攻撃の起点を担い続けてきた。2028年のロサンゼルスオリンピックにも34歳での出場が見込まれており、経験豊富な司令塔として、さらなる世界への挑戦が続く予定だ。
Instagramが語った、2本のチューダー
関田誠大の愛用時計を教えてくれたのは、Instagramの投稿だった。「#関田家の休日」のハッシュタグとともに投稿された2枚の写真には、オフの日のリラックスした私生活のひとコマが映し出されている。デニムにTシャツというシンプルなスタイルの腕元に、鮮やかなカラーダイアルの時計が目に飛び込んでくる。
1枚の投稿ではやわらかなピンクカラーの「ブラックベイ クロノ "ピンク"」(Ref.M79360N-0019)が、もう1枚ではターコイズブルーの文字盤が印象的な「ブラックベイ クロノ "フラミンゴブルー"」(Ref.79360N-0024)が確認できる。ピンクは2024年、フラミンゴブルーは2025年に発売された近年モデルで、いずれもチューダーのクロノグラフラインに鮮やかな彩りを添える個性的な存在だ。
チューダー「ブラックベイ クロノ」は、1970年代に誕生したクロノグラフの歴史的デザインコードと、プロフェッショナル ダイバーズウォッチとしての確かな実用性を融合させたモデルだ。搭載するムーブメントは、チューダーとブライトリングの協力関係から生まれたマニュファクチュール クロノグラフ Cal.MT5813(ブライトリング製Cal.01ベース)である。コラムホイールと垂直クラッチを備え、COSC(スイス公認クロノメーター検定協会)の認定も取得した信頼性の高い自動巻きで、パワーリザーブは約70時間。耐磁性に優れたシリコンバランススプリングを採用し、ケース径41mm、200m防水という本格仕様を誇る。ブレスレットには工具なしでサイズを微調整できるチューダー独自の「T-fit」クラスプを採用するなど、実用面への配慮も行き届いている。
大胆なカラーリングと高い実用性を兼ね備えた2モデルは、チューダーのラインナップのなかでも際立つ個性を放つ存在だ。そして常識にとらわれず自分らしい道を切り拓いてきた関田誠大のポジショニングとも、どこか重なって見える。デニムにTシャツというシンプルな着こなしにポップなカラーウォッチを取り入れる「#関田家の休日」スタイルは、オンとオフのコントラストを一層鮮やかに映し出している。

COSC認定クロノメーター。自動巻き(Cal.MT5813/ブライトリング製Cal. 01をベースに独自チューニング)。41石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径41mm)。200m防水。96万9100円(税込み)。

COSC認定クロノメーター。自動巻き(Cal.MT5813/ブライトリング製Cal. 01をベースに独自チューニング)。41石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径41mm)。200m防水。96万9100円(税込み)。
龍神NIPPONとともに、さらなる高みへ
手術から復帰した関田誠大にとって、2026年は本格的な再出発の年となる。バレーボールネーションズリーグ(VNL)2026では、6月10日(水)からの予選ラウンド第1週(中国・臨沂)を皮切りに、6月24日(水)からの第2週(フランス・オルレアン)を経て、いよいよ第3週は日本ラウンドへ。7月15日(水)から19日(日)にかけてAsueアリーナ大阪を舞台に、イタリア、カナダ、ベルギー、アルゼンチンとの4試合に臨む予定で、ホームの大声援を背に戦う絶好の機会となる。ファイナルラウンドは7月29日(水)から8月2日(日)に中国・寧波での開催が予定されており、ロサンゼルスオリンピックへの道を見据えながら、世界の強豪たちと真剣勝負を繰り広げる。
慢性的な痛みを完全に取り除き、新天地のサントリーサンバーズ大阪で司令塔を担い、昨シーズンはファイナルの舞台まで駆け上がった関田誠大。その腕元を彩るチューダー「ブラックベイ クロノ」の鮮やかな2モデルのように、日本バレー界に鮮烈な色を刻み続けるセッターのさらなる活躍に、これからも注目していこうではないか。



