スウォッチは、オメガ×スウォッチの新作モデルとして、1969年7月21日の人類初の月面着陸をたたえる「MISSION TO THE MOON 1969」を発表した。オメガが当時使っていたスペアパーツを再利用した18Kムーンシャインゴールドを用いる特別なタイムピースであり、世界限定1969本のみが当時の金相場を反映した価格で販売される。

当時のパーツを再利用した18Kゴールド素材と、1969年の金相場に基づく価格設定
スウォッチは、オメガとの協働による「ムーンスウォッチ」コレクションの新作として、「MISSION TO THE MOON 1969」を披露した。

クォーツ。バイオセラミックケース(直径42.00mm、厚さ13.25mm)。3気圧防水。世界限定1969本。10万2300円(税込み)。
本作のインスピレーションの源は、1969年7月21日のアポロ11号のミッション成功を記念して製作された、18Kイエローゴールド製の「スピードマスター」だ。12時側から6時側に向かって縦方向のサテン仕上げが施されたゴールド製のダイアルに加え、同素材の針やリュウズ、プッシャー、ゴールドカラーのタキメータースケールを備えるなど、ブラックのバイオセラミックケースとのコントラストが際立つ仕上がりだ。

裏蓋のバッテリーカバーには、ダイアルと調和するゴールドカラーの月と、1969年7月21日という人類初の月面着陸を記念すべき日付があしらわれている。この月の意匠には、アポロ11号の着陸地点である「静かの海」が描かれており、ニール・アームストロング船長の人類最初の一歩を思わせる足跡のモチーフも見ることができる。

本作で特筆すべきは、ダイアルや針、リュウズ、プッシャーに用いられているゴールド素材が、当時のオメガで使用されていたスペアパーツを再利用したものであるという点だ。これらのスペアパーツは、スウォッチの鋳造所で溶解されたのち、月の光を思わせるオメガ独自の18Kムーンシャインゴールドとして生まれ変わり、本作の部品として再び使用されているのである。

さらに、価格設定もトピックのひとつだ。1969年当時、18金の価格は1g=1米ドルであり、本作に用いられる18金の総量を当時の為替レート(1米ドル=4.31スイスフラン)で換算すると、約48スイスフランとなる。本作は、この金相場に基づいて価格設定が行われており、500スイスフラン(税込10万2300円)という、現在の金相場と比べると破格の値段で販売されるのだ。
なお、本作の販売にあたっては「ESTA(Electronic Swatch Timepiece Application)」と名付けられた独自のオンライン抽選システムが採用されている。米国への電子渡航認証システム「ESTA」になぞらえ、32の質問に答えて申請を行うという非常にユニークなもので、7月16日から21日までの期間で100万を超える応募があったという。2026年7月27日に結果が発表され、この厳格な“入国審査”の承認を得た1969名にのみ、購入権が付与された。



