ルイ モネがジュネーブ・ウォッチ・デイズ2026で「コズミック アート」コレクションの新作2モデルを発表

2026.09.08

時計師ルイ・モネの名を受け継ぐべく、ジャン=マリー・シャラーによって2004年に創業されたルイ モネ。ジュネーブ・ウォッチ・デイズ2026では、「コズミック アート」コレクションの新作として、文字盤に隕石を使用した2モデルを発表した。

佐藤しんいち:文
Text by Shin-ichi Sato
[2026年9月9日公開記事]


「ステラリウム」

 時計師ルイ・モネが1816年に世界初のクロノグラフ「コンター・ドゥ・ティエルス」を発明するきっかけとなった天体観測のロマンを受け継ぐ「ステラリウム」が発表された。本作は宇宙由来の素材を用いる「コズミック アート」コレクションの新作に位置付けられた世界限定12本の作品で、文字盤のベースには、スカンジナビア北部で発見されたムオニオナルスタ隕石を用いている。

ルイ モネ「ステラリウム」

ルイ モネ「ステラリウム」Ref.LM-180.40.25
手巻き(Cal.LM180)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約96時間。18KRGケース(直径42.5mm、厚さ15.85mm)。3気圧防水。世界限定12本。価格未定。

 スカンジナビア北部で発見されたムオニオナルスタ隕石は、約45億年前の太陽系誕生期に形成された鉄隕石であり、宇宙空間で長い時間をかけて冷却される過程で生じる「ウィドマンシュテッテン構造」と呼ばれる幾何学模様が特徴である。本作では、この隕石をディープブルーに染め上げ、深い青の奥から結晶模様が浮かび上がるように仕上げている。その上には、経度と緯度のライン、そして星々を描いたサファイアクリスタル製ディスクを重ね合わせ、星座盤を思わせる仕立てとしている。ディープブルーで表情豊かな背景に星々が浮かび上がるデザインとなっており、天体観測のロマンが表現されている。

 ケースバックに広がるのは、太陽系の配置を表現したプラネタリウムだ。再現されているのは、2013年3月21日の天体配置である。この日付は、ブランド創業者のジャン=マリー・シャラーが、1816年に時計師ルイ・モネが製造した天体観測用クロノグラフ「コンター・ドゥ・ティエルス」が、世界初のクロノグラフであることをヌーシャテル天文台で発表した日を意味している。さらに、オーナーの希望に応じて、誕生日や記念日など、特別な日付の天体配置へカスタマイズすることも可能で、時計史、あるいは自らの人生の節目を、太陽系の情景に託すことができるのだ。

ルイ モネ「ステラリウム」

ケースバックには、ブランド創業者のジャン=マリー・シャラーが、1816年に時計師ルイ・モネが製造した天体観測用クロノグラフ「コンター・ドゥ・ティエルス」が、世界初のクロノグラフであることをヌーシャテル天文台で発表した日の太陽系の様子を描き出している。

 新しいケースには、ポリッシュとサテン仕上げを使い分けた18Kローズゴールドの外装を採用する。側面にはオープンワークを施し、その内側からブルーDLCコーティングを施したグレード5チタン製インナーケースがのぞく仕立てである。

 その中に搭載されるのは、ルイ モネ専用の手巻きムーブメントのCal.LM180である。6時位置にはフライングトゥールビヨンを配し、キャリッジの回転が秒表示としても働く仕組みとなっている。片方の香箱の天地を反転させる「ボルテフェイス」システム採用のツインバレルを搭載し、トゥールビヨンの駆動に必要なエネルギーを供給しながら、約96時間のパワーリザーブを確保する。


「ムーン メテオ」

 ルイ モネは、宇宙由来の素材を用いる「コズミック アート」コレクションの新作として、6種類の隕石とミニアチュール絵画によって宇宙へのロマンを表現した「ムーン メテオ」を発表した。文字盤には蓄光塗料を用いて星雲を描き、4種類の本物の隕石を配置している。本作は世界限定12本だ。

ルイ モネ「ムーン メテオ」

ルイ モネ「ムーン メテオ」Ref.LM-113.20.20
自動巻き(Cal.LM113)。29石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約48時間。Tiケース(直径40.7mm、厚さ17.92mm)。3気圧防水。世界限定12本。価格未定。

 2時位置には、モロッコで発見された炭素質コンドライト隕石に分類される「ジビルウィンズワン隕石」を配する。謎多き小惑星に由来するとされ、内部には生命の存在へとつながるアミノ酸分子が含まれるなど、科学的に重要な隕石のひとつだ。4時位置に配されるのは、サハラ砂漠で発見された、EH3型エンスタタイト隕石に分類される「サハラ 97093」だ。

 この隕石は、太陽系が生まれるより遥か昔に発生した超新星爆発に由来することが特徴だ。8時位置には、天体衝突によって宇宙へ飛び出した火星の一部が隕石となった「火星隕石 NWA 13925」が配される。その希少性は非常に高く、本作のハイライトのひとつである。これらを囲うフランジ部には、約45億年前に形成された鉄隕石「ムオニオナルスタ」を採用する。これは、宇宙空間で長い時間をかけて冷却されることで生まれたウィドマンシュテッテン構造が表面に現れている点が見どころである。

ルイ モネ「ムーン メテオ」

文字盤には蓄光塗料を用いて星雲が描かれ、暗所で明るく浮かび上がるデザインだ。

 文字盤中央には、わずかにドーム状となった大型のムーンディスクを配置する。彫金と手作業による塗装によってクレーターやレリーフを表現したディスクには、さらに2種類の月隕石が組み込まれている。満月を表す部分には、灰白色のテクスチャーを持つ月隕石「ガダミス 005」を埋め込む。一方、新月側には、2001年にオマーンのドファール砂漠で発見された、深い黒色を特徴とする月隕石「ドファール 457」を用いている。異なる表情を持つ2種類の実物の月隕石によって満月と新月を描き分ける点からは、宇宙へのロマンが感じられる。

ルイ モネ「ムーン メテオ」

文字盤に用いられる隕石のモチーフには、本物の隕石が用いられる。

 このムーンフェイズディスクを駆動するのが、自動巻きムーブメントのCal.LM113である。コンセプト社と共同開発されたルイ・モネ専用ムーブメントで、月相表示の誤差は122年でわずか1日に抑えられている。



Contact info:GMインターナショナル Tel.03-5828-9080


2026年 ルイ モネの新作時計を一挙紹介!

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