ジュネーブ・ウォッチ・デイズ2026でローラン・フェリエが発表したのは、アニュアルカレンダーとムーンフェイズを搭載した「クラシック・ムーン ダスク – セリエ アトリエ」だ。黄昏時の情景をトープやブラウン、イエローゴールドで表現した本作は、世界限定20本、公式ウェブサイトのみで販売される。
Text by Shin-ichi Sato
[2026年9月5日公開記事]
ローラン・フェリエ「クラシック・ムーン ダスク – セリエ アトリエ」

手巻き(Cal.LF126.02)。25石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約80時間。18KYGケース(直径40mm、厚さ12.90mm)。30m防水。世界限定20本。9万3000スイスフラン(税別)。
ローラン・フェリエは、黄昏の情景をテーマとした限定モデル「クラシック・ムーン ダスク セリエ - アトリエ」を発表した。「クラシック・ムーン」初作が夜空の深遠な美しさに着目したのに対し、本作が表現するのは、陽が沈み、空と大地が溶け合うわずかな時間である“黄昏時”である。
「クラシック」のケースは、19世紀の懐中時計から着想を得た、丸みを帯びたフォルムが特徴だ。本作では、ケースに18Kイエローゴールドを採用。文字盤や本作のアイコンであるムーンフェイズ表示、ケース、ストラップまでをトープ、チョコレート、ゴールド、ブラウンなど、黄昏時を思わせる温かみのある色彩でまとめている。
文字盤の12時位置には、ふたつの窓による月表示と曜日表示を並べ、センターに時分針と外周部の日付スケールによるポインターデイトを配する。また、6時位置にスモールセコンドとムーンフェイズ表示が同軸で配置されている。オパライン仕上げの文字盤は、中心部のトープから外周へ向かって濃くなり、日付スケールのブラウンへと変化するグラデーションとなっている。

6時位置のムーンディスクには、深いブラックの中にグリーン、ブラウン、ゴールドの光沢を見せるゴールデンオブシディアンを用いている。表面に月と星を彫刻した後、星を手描きで彩色し、ホワイトのスーパールミノバを施す。この上に彩色を重ねることで、月面のクレーターや星の凹凸まで立体的に表現する。
その上を横切るムーンブリッジには、アニスイエローのプリカジュール(透明エナメル)を採用する。これは、金属の土台を設けずにエナメルを形成する伝統技法によるもので、光を透過して奥側の部品が透けて見える点が魅力だ。本作では、ムーンブリッジがムーンディスク上に浮かんでいるかのように見え、ムーンディスクに施された精緻な細工がのぞき見える仕立てとなっている。

搭載するのは、ローラン・フェリエがアニュアルカレンダーと高精度ムーンフェイズを両立させるために開発した手巻きムーブメントのCal.LF126.02である。アニュアルカレンダーは30日と31日の月を自動的に判別し、翌月1日になる際自動で日付を切り替える機能だ。調整が必要となるのは、2月から3月へ移る際の年1回のみである。また、本作はサファイアクリスタル製ケースバックを採用し、Cal.LF126.02のロジウムメッキを施したコート・ド・ジュネーブ仕上げのブリッジや、ペルラージュ仕上げの地板、手作業による面取りや研磨などを鑑賞できる。
本作は世界限定20本で、ローラン・フェリエ公式ウェブサイトでのみ販売される。



