ジャガー・ルクルトより、新作「デュオメトル・グランド・コンプリケーション・グラン・ソヌリ」が発表された。2009年に登場したCal.182を再解釈し、ウェストミンスタースタイルのグランソヌリをはじめとする15の複雑機構を搭載した本作は、音響性能や堅牢性も高めたユニークピースである。
Cal.182を再解釈したユニークピース
ジャガー・ルクルトは2009年、ブランド初のウォッチ用チャイム付きグランド・コンプリケーションとしてCal.182を世に送り出した。そのムーブメントの新たな解釈として誕生したのが、新作「デュオメトル・グランド・コンプリケーション・グラン・ソヌリ」だ。約1300個の部品からなる手巻きムーブメントに、グラン・ソヌリ、プチ・ソヌリ、ミニッツリピーター、レトログラード式パーペチュアルカレンダー、フライングトゥールビヨンなど、15の複雑機構を統合している。

ジャガー・ルクルトの新作ユニークピース、「デュオメトル・グランド・コンプリケーション・グラン・ソヌリ」。オープンワークダイアルに、ダークブルーグレーのラッカーと18Kピンクゴールドを組み合わせる。時・分・カレンダー表示部は、先代のモデルから直径を30%拡大し、視認性が向上した。手巻き(Cal.182)。116石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約48時間。18KPGケース(直径45mm、厚さ16.16mm)。ユニークピース。要価格問い合わせ。
最大の特徴となるチャイム機構には、4つのゴングと4つのハンマーを採用。E、C、D、Gの4音を組み合わせ、ロンドンのビッグ・ベンで知られるウェストミンスターチャイムスタイルの旋律を奏でる。グラドソヌリでは15分ごとに自動でメロディーと時打ちを行い、毎正時には4音からなる6つのフレーズ、計24音を演奏する。今作ではゴングの長さや形状、取り付け方法などを改良するとともに、インナーケース本体とケースバックのベゼルにチタンを用いることで、音響性能の向上が図られた。


この複雑な機構を支えるのが、ジャガー・ルクルトが2007年に開発したデュオメトルのコンセプトだ。時刻・カレンダー表示とチャイム機構にそれぞれ独立した香箱と輪列を与え、複雑機構の作動が計時精度に影響することを抑えている。時刻・カレンダー用の香箱は約48時間のパワーリザーブを確保し、チャイム用の香箱はグラン・ソヌリモードで616音、約7時間30分の連続チャイムを可能としている。

ダイアルも大きく改められた。オープンワークの範囲を拡大し、時・分・カレンダー表示部は直径を30%拡張。ダークブルーグレーのラッカーと18Kピンクゴールドを組み合わせ、レトログラード式の日付、曜日、月表示や、ふたつのパワーリザーブ表示を配置する。ムーブメントにはサンドブラストやペルラージュ、さらにコート・ド・ジュネーブなど9種類の仕上げが施され、251個の部品の面取りだけで約87時間を要するという。

18Kピンクゴールド製ケースは、直径45mm、厚さ16.16mm。チタン製インナーケースを採用し、ブラックアリゲーターストラップを装着する。Cal.182のために取得した6件を含む計8件の特許に加え、微調整機構付きバックルにも特許技術を採用している。本作は、わずか1本のみが製作されるユニークピースである。



