オメガが直径41mmのメンズ向け「コンステレーション マスター クロノメーター」を発表

FEATUREWatchTime
2020.07.14

オメガは2018年に「コンステレーション マスター クロノメーター」のレディースモデルを刷新。それに続き、今年初めには直径39mmのメンズモデルを発売している。そして、このアイコニックなシリーズにメスを入れ、コレクションの拡張を進めるオメガはさらに直径41mmモデルを投入した。今回はセラミックスベゼルを採用し、よりスポーティーな趣を手にした9月発売の41mmモデルを紹介しよう。

オメガ「コンステレーション マスター クロノメーター」

コンステレーション マスター クロノメーター

オメガ「コンステレーション マスター クロノメーター」
自動巻き(Cal.8901)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。18KYG(直径41mm、厚さ13.50mm)。50m防水。219万円(税別)。
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Text by Mark Bernardo

これはコンステレーションの最終進化形だ

「コンステレーション マスター クロノメーター」の新しいメンズモデルは、ケース素材にステンレススティール、18Kセドナゴールド、18Kイエローゴールド、またはSSと18Kセドナゴールド素材を組み合わせる。そしてその佇まいはドレスウォッチであるコンステレーションの最新進化形と言っても過言ではない。

 コンステレーションは1952年に発表され、そのパイを焼くフライパンを思わせる文字盤(=パイパンダイアル)が特徴的であった。その後82年にデザインの見直しが図られ、バレルシェイプのケースに4つの「かぎ爪」、ケースの6時位置と12時位置に見られる半月のようなファセット、モノリンクのブレスレット、インデックスなどの要素が、よりソフトで丸みを帯びた95年のバージョンや2003年の「ダブルイーグル」、09年の直近の更新などに見られる。ただ今回の41mm径モデルは現在のところブレスレット仕様はなく、ストラップのみが用意されている。

コンステレーション マスター クロノメーター

18Kセドナゴールドにブルーが組み合わされたRef.131.63.41.21.03.001。こちらもムーブメントは18Kセドナゴールド製ローターと受けを持つCal.8901を搭載する。

 若干小さめのサイズであった前作同様、新しいコンステレーションのメンズモデルもケースにはポリッシュと面取りが施されている。ベゼルはよりスリムになり、スケールにはローマ数字が組み合わされ、かぎ爪もよりスリムでエレガントな仕上げが行われている。

 円錐形のリュウズや細い3つの針は形状の見直しが図られ、新たにデザインされた。オメガによると、これらの形はニューヨーク・マンハッタンにある旧フリーダムタワー(=1 ワールドトレードセンター、ワールドトレードセンター跡地に建造)にインスパイアされたものということだ。

コンステレーション マスター クロノメーター

ベゼルの「かぎ爪」は、もともと風防を固定するための設計の一部であった。

文字盤のサンバーストは“星”のマークから広がる

 文字盤のディテールにも注目すべき点がある。文字盤に見られる放射状のサンバースト仕上げはダイアル中央からではなく、6時位置に埋め込まれた“星”から外に広がっているのだ。

 1952年製のコンステレーションに見られたフラットなメタルガラスを使用したベゼルは、新作ではカーブしたポリッシュ仕上げのセラミックスとなり、そこに見られる数字のスケールにはこれまでのオメガのピースでも積極的に投入された、セラゴールドまたはリキッドメタルが使用されている。

コンステレーション マスター クロノメーター

こちらはSSケースにセラミックベゼルを組み合わせたモデル。自動巻き(Cal.8900)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SS(直径41mm、厚さ13.50mm)。50m防水。70万円(税別)。

例外的なモデル、Ref.131.12.41.21.06.001

 ただしダイアルにサンバーストではなく、型押しの模様が入れられたRef.131.12.41.21.06.001のみは例外で、SS製ベゼルにブラック加工されたインデックスが配されている。アリゲーターストラップには抗菌加工されたラバーが合わせられることにより着用時の快適性を高め、メタルリンクによってケースと合わせられている。またオメガはケースとストラップを、39㎜径のコンステレーション・メンズモデルと互換性があるように設計している。なお、前述のRef.131.12.41.21.06.001に関してのみ、ストラップもラバー製となる。

コンステレーション マスター クロノメーター

レザーとラバーが組み合わされたストラップはメタルリンクで接続されている。

 サファイアクリスタル製のトランスパレントバック越しに鑑賞できるケースに内包されるのは、オメガのコーアクシャルマスター クロノメータームーブメント、キャリバー8900/8901(後者は18Kゴールドケース用のリファレンスで、ゴールド製ローターを搭載)であり、C.O.S.C.認定の公式クロノメーター基準とオメガが独自に設定する8つの基準をクリアしており、1万5000ガウス以上の耐磁性能を持つ。

Cal.8900, Cal.8901

SSモデルとSS×18Kセドナゴールドモデルで採用されるCal.8900(左)と18KYGモデルおよび18Kセドナゴールドモデルに搭載されるCal.8901(右)。基本スペックは同じだが、Cal.8901ではローターと受けが18Kセドナゴールドに変更されている。

 この自動巻きムーブメントはオメガのコーアクシャル脱進機を備え、ローターにはコート・ド・ジュネーブ仕上げが施され、ツインバレルによって約60時間のパワーリザーブが供給される。

コンステレーション マスター クロノメーター

41mmサイズは現代の男性の好みに合わせて作られている。

 オメガの新しいコンステレーション マスター クロノメーター 41mmモデルの価格は、最安価なもので63万円(SS製ベゼルのモデル)、最も高価なものが18Kゴールドケースの2モデルで219万円である。発売は9月の予定だ。


Contact info: オメガお客様センター Tel.03-5952-4400


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