一流のセレブたちは一体どんな腕時計を選ぶのか？ 世界のセレブたちのワンシーンを切り取り紹介する連載コラム「セレブウォッチ・ハンティング」。今回は政権移行を本格的に開始したアメリカよりジョー・バイデン次期大統領と、アメリカ初の女性副大統領となるカマラ・ハリスの腕時計を紹介しよう！
ジョー・バイデン
アメリカ合衆国の第46代大統領に選出されたジョー・バイデン。同氏の腕時計については、民主党の指名候補争いを展開していた2020年4月当時に青文字盤のオメガ「シーマスター プロフェッショナル ダイバー300M クォーツ」の着用が確認できたことを本連載でも伝えたが（「アメリカの次期大統領選中のジョー・バイデン前副大統領の腕時計は？」）、これに勝利して共和党との闘いに進んだ彼の手首には白文字盤の別の腕時計が確認されていた。改めてこちらを紹介しよう、その時計とはセイコーの海外向けコレクション「セイコー ルグランスポーツ」が展開する、アラーム機能搭載クロノグラフウォッチだ。
ステンレススティールとメッキをかけたゴールドカラーのコンビケースに、4つのプッシャーが特徴的なセイコー ルグランスポーツのRef.SDWF72。2000年に発売されたこのモデルは、多軸表示によるストップウォッチ機能と、アラーム機能を持ったアナログ時計だ。3時位置に日付表示を設け、6時位置には12時間制のアラームと、9時位置にスモールセコンド、12時位置に30分の積算計、センターには1/5秒単位で計測するクロノグラフ秒針を備える。これだけの多機能を100m防水のケースに収めて、約400USドルで販売されたハイコストパフォーマンスな1本である。
今回、妻のジルと抱き合うこの写真は10月22日の最後の討論会で撮られたものだ。大統領当選が確実になる今日までバイデンはこの腕時計を着用し続けており、アメリカのウォッチメディアの多くがこれに注目した。昨今欧米で人気を高め続けるセイコーの実用性が改めて知られる機会ともなったはずだ。なおセイコーによると、「グランドセイコー」「セイコー プロスペックス」などのグローバルブランドにおける2020年の欧米を含んだ海外での売上は順調に伸び続けており、コロナ禍にありながら、上半期（4～9月）で前年を上回っているということだ。
セイコー「セイコー ルグランスポーツ」
