鈴木京香、大島優子、菜々緒ら、今を代表する女性たちが勢揃い「ブルガリ アウローラ アワード 2021」授賞式をリポート

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2021.12.19

ブルガリが社会で活躍する女性たちをたたえる「ブルガリ アウローラ アワード」。才能と創造性に輝く「Inspiring Women(創造力と知性そして才能に満ち溢れ、多くの人々にインスピレーションを与える女性)」にスポットライトを当て、その生き方をたたえる本賞は、今や日本だけでなく、世界にも広がるようになった。
その第5回目の授賞式が2021年12月15日、開催された。関係者と一般から選ばれた限られた観客しか入場できない、その華々しいセレモニーの模様をお伝えする。

左より、ルカ・ファンティン、庄司夏子、安藤優子、佐々木かをり、伊藤詩織、大島優子、奈良橋陽子、操上和美、鈴木京香、ブルガリ ジャパン代表取締役社長ウォルター・ボロニーノ、和田アキ子、VERBAL、菜々緒、東村アキコ、片岡真実、杉本博司、ハイヒール・リンゴ、河瀨直美、服部百音、石丸幹二(敬称略)。
広田雅将(クロノス日本版):文
Text by Masayuki Hirota (Chronos-Japan)
2021年12月19日公開記事

「ブルガリ アウローラ アワード 2021」が開催

 2021年で第5回目を迎えた「ブルガリ アウローラ アワード 2021」。そのゴールデンカーペットセレモニーと授賞式が12月15日、舞浜アンフィシアターで開催された。参加したのは、一般から選ばれた観客と、時計宝飾関係者。ドレスコードとしてブラックタイとドレスが指定されるこの「ブルガリ アウローラ アワード」は、日本で開催されるイベントの中で、最も華やかなもののひとつだろう。

ブルガリ ジャパン代表取締役社長ウォルター・ボロニーノ(左)と、ブルガリ アンバサダーであり、モデル・女優のKōki,(右)。「2021年はたくさんの新しい経験、新しい挑戦に恵まれた1年だったと思います。その中でも映画に出演させていただいて、素晴らしいスタッフと才能に溢れたチームに恵まれ、宝物のような経験をさせてもらいました」と2021年を振り返りつつ、「新しい経験を大切に積み重ねてもっと頑張りたいと思います」と2022年の抱負を語るKōki,。


Kōki,、菜々緒、西山茉希、森星、平原綾香らが参加

 このイベントが注目を集める理由は、受賞者の顔ぶれもさることながら、ゲストの豪華さにもある。ブルガリ ジャパン代表取締役社長ウォルター・ボロニーノとともにステージに姿を現したのは、ブルガリ アンバサダーであり、モデル・女優のKōki,。続いて、芦田多恵、AMIAYA、アンミカ、エレナ・アレジ・後藤、KAEDE、小雪、桜田通、SWAY、大平修蔵、すみれ、谷まりあ、西山茉希、野中生萌、林陽子、平原綾香、藤井夏恋、マギー、MIYAVI、ミヤケマイ、村治佳織、毛利悠子、森星、湯川れい子といった顔ぶれがゲストセレブリティとして登壇した。

第5回「ブルガリ アウローラ アワード 2021」に招待されたゲストセレブリティたち。上から、小雪、森星、すみれ。

 

「ブルガリ アウローラ アワード」を鈴木京香、大島優子、和田アキ子らが受賞

 続いては、「ブルガリ アウローラ アワード」推薦者と推薦され、同賞を受賞した女性たちの入場だ。「ブルガリ アウローラ アワード」の面白さは、推薦者が同賞を受賞する女性を選ぶ、というシステムにある。人気投票ではなく、活躍する人たちが、社会で輝く女性を選ぶ。多様な顔ぶれは、この賞が、単なる人気投票でないことを物語るものだ。受賞した女性と推薦者は以下の通り(受賞者/推薦者)。

鈴木京香(女優)/ 操上和美(フォトグラファー)
東村アキコ(漫画家)/ 菜々緒(女優)
ハイヒール・リンゴ(漫才師)/ 河瀨直美(映画監督)
庄司夏子(シェフ)/ ルカ・ファンティン(シェフ)
和田アキ子(歌手)/ YOON(デザイナー、クリエイティブディレクター)、推薦者代理VERBAL(アーティスト/AMBUSH CEO)
服部百音(ヴァイオリニスト)/ 石丸幹二(俳優・歌手)
佐々木かをり(イー・ウーマン代表取締役社長、ユニカルインターナショナル代表取締役社長)/安藤優子(キャスター、ジャーナリスト)
片岡真実(森美術館館長)/ 杉本博司(現代美術作家)
大島優子(女優)/ 奈良橋陽子(キャスティング・ディレクター、演出家)
伊藤詩織(ジャーナリスト)/ 坂本龍一(音楽家)

鈴木京香

フォトグラファー・操上和美が推薦した女優の鈴木京香。「仕事を始めて三十数年になりますが、ただ夢中になってコツコツやり続けていたことを見ていてくださった方がいるということがとてもうれしく感激しています。特にプロフェッショナルとしても、人間としても尊敬している操上さんに今回推薦していただいたことが、これからも励みになります。ありがとうございます」と受賞した感想を語る。

女優の菜々緒(左)が推薦した漫画家の東村アキコ(右)。推薦者の菜々緒は「私が初めてお芝居をさせていただく機会になったのが、東村アキコさん原作の漫画『主に泣いてます』でした。役者として出させてもらったきっかけにもなりました。それまで髪を染めていたのも黒髪にし、それがトレードマークとなり、人生を大きく変えていただいた人物と言っても過言ではない方です。私が推薦させていただけたことがすごくうれしいです」と出会いのエピソードを語る。対して、東村アキコも「キャスティングする当時、お芝居をされていなかった菜々緒さんを大抜擢させていただきましたが、みるみるうちに大女優になられていて数年後にこのような華やかな場所にふたりで立つことができて、おこがましいですが、姉のような気持ちです」と返した。

 興味深かったのは、漫画家の東村アキコの受賞である。推薦したのは女優の菜々緒。女優が推すのが漫画家というのは、ちょっと予想外だった。また、気鋭のデザイナーであるYOONは、なんと和田アキ子を推した。和田アキ子は「受賞が遅かった」と壇上で語っていたが、なるほど、ステージ上で「80歳になっても歌い続けたい」と語る姿は、「ブルガリ アウローラ アワード」にふさわしい。現代美術作家の杉本博司は、森美術館館長の片岡真実を推薦。日の当たらない美術館館長に目を向けて、きちんと評価するのは同賞ならではだ。また、ブルガリ イル リストランテ ルカ・ファンティンのメインシェフを務めるルカ・ファンティンは、気鋭のパティシエール、庄司夏子と壇上に登った。筆者が一番、「ブルガリ アウローラ アワード」らしいと思ったのが、映画監督・河瀨直美によるハイヒール・リンゴの推薦だ。「この賞を受賞した漫才師は私が初めて」と述べて会場を沸かせたあと、「男性漫才師は活躍するようになったけど、女性漫才師はまだまだ。後進たちがより活躍できるよう頑張りたい」と語った。

デザイナー、クリエイティブディレクターのYOONが推薦した和田アキ子。受賞にあたり、「素直にうれしいです。ブルガリはプライベートでも何十年も愛用していますので家族に褒められたような気持ちでめちゃうれしいです」と感想を述べるとともに、自身の考える「輝く女性」像について「外見じゃなくて、内面も輝ける女性ですね。今年はTikTokで「YONA YONA DANCE」が4億3000万回再生された年で、私にとっても忘れられない年でした。これまでにない新しい楽曲でしたが、挑戦してよかったです。来年もまた新しいことに挑戦して内面から輝ける女性になりたいと思います」と語る。

 今を代表する女性たちが揃った「ブルガリ アウローラ アワード」。セレモニーが終わった後のSNSには、「私たちもああいう女性になりたい」という声を多く見た。輝く女性たちを応援することで、あとに続く女性たちにインスピレーションを与える。ブルガリの野心的な試みは、5回目を迎えた2021年で、いよいよ日本に定着した感がある。

キャスティング・ディレクター、演出家の奈良橋陽子が推薦した女優の大島優子。「10人のひとりとして選んでいただいて、光栄という言葉しかないです」と受賞の感想を述べるとともに、「自分の人生の中でさまざまなチャレンジをしてきて、いろいろな出会いがあった中で、奈良橋さんに出会うことができました。この出会いがあったからこそ、アウローラ アワードを受賞することができたと思いますので、本当に大切な出会いでした。コロナ禍で、ひとつの出会いが私にとって人生で大きいものになったということをすごくうれしく思っております」と、ひとつひとつの出会いの大切さを語る。

 来年は、どんな女性たちが、2022年の日本を象徴するのだろうか?

(文中敬称略)


山下智久がブルガリを纏ったビジュアルと動画が公開

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2021年 ブルガリの新作時計まとめ

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ブルガリの時計を知る。特徴や代表的なモデルをチェック

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