2023年 タグ・ホイヤーの新作時計まとめ

Watches & Wonders 2023で発表されたモデルを中心に、2023年のタグ・ホイヤーの新作時計をまとめて紹介。最大の目玉は誕生60周年を迎えて、計5モデルが追加された「タグ・ホイヤー カレラ」シリーズだ。

タグ・ホイヤー カレラ キャリバーTH20-00 クロノグラフ

　誕生から60周年を迎えた「カレラ」がリニューアルされた。本作は、1963年に登場した初代モデルRef.2447のエレガントなデザインを踏襲しつつ、現行機としてふさわしいスペックを持ち合わせている。

　外観上の大きな特徴は、フランジのカーブにぴったりと沿う、“グラスボックス”と呼ばれるドームサファイアクリスタルだろう。クラシカルな印象を強調するとともに、個性を与えている。クロノグラフを起動するためのプッシャーはポンプ型を採用し、真っすぐに伸びるシャープなラグを備えている。

　本作に搭載されているのは、自社製クロノグラフムーブメントのCal.TH20-00だ。約80時間のロングパワーリザーブを与えられている。

　ブルーダイアルモデルの他、ブラックを主体としてインダイアルにシルバーを取り入れた、いわゆる逆パンダダイアルもラインナップする。前者にはブルーのスムースなレザーストラップが装着され、後者にはブラックのパンチングレザーストラップが装着されている。どちらもフォールディングバックルを採用している。

タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ

　レーシングクロノグラフらしいカラーリングをまとって登場した、「カレラ クロノグラフ」の新作。視認性に優れる直径42mmのケースを採用し、ブルーダイアルとブラックダイアルの2種類で展開される。

　クロノグラフ用の3本の針は赤色を採用しており、時刻表示用の針とひと目で見分けることができる。ダイアル外周のリングには、オレンジからレッドへとグラデーションがかかっており、ダイアルに動きをもたらしている。

　ムーブメントは約80時間のパワーリザーブを備える自社製自動巻きクロノグラフのCal.ホイヤー02を搭載し、シースルーバックから鑑賞することが可能だ。

　ダイアルと同色のレザーストラップに、フォールディングバックルが組み合わされている。

タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ トゥールビヨン

　6時位置の開口部にトゥールビヨン機構を配置した、「カレラ クロノグラフ トゥールビヨン」。サーキュラーサテン仕上げのブルーダイアルにオレンジのアクセントを加えたスポーティな印象のモデルだ。

　ドーム型のサファイアクリスタルは“グラスボックス”となっており、ミニッツマーカーが強調されている。トゥールビヨンを搭載したコンプリケーションウォッチであるが、その基本的なデザインは、初代のカレラを受け継いでいる。狭いベゼルとシャープなラグ、ポンプ型のプッシャーは、本作がレーシングウォッチであることを忘れさせるほどの上品さを備える。

　ダイアルに調和するブルーのレザーストラップが装着され、着脱が容易になるフォールディングバックルが組み合わされている。

タグ・ホイヤー カレラ デイト

　シンプルな3針の「カレラ」に、鮮やかなカラーリングの新作が追加された。いずれのモデルも男女問わず使いやすい直径36mmのケースを採用している。

　カラーリングは、グリーン、ピンク、ブルー、シルバーの4種類が用意される。あらゆるシーンでも使いやすい、ブルーやシルバーといった定番色をラインナップしながらも、淡い色合いのグリーンや鮮烈な印象を与えるピンク等、個性的なカラーも魅力だ。ダイアルにはサンレイ仕上げが施され、光を受けて輝く様子を楽しむことができる。

　本作に搭載されているのは、機械式自動巻きのCal.だ。約56時間のパワーリザーブを備え、シースルーバックからムーブメントを確認することができる。

　中央のリンクにポリッシュを施すことでエレガントに仕上がった、ステンレススティールブレスレットが装着されている。