2023年 ロレックスの新作時計まとめ

FEATURE2023年新作時計
2023.03.31

Watches & Wondersを中心に、2023年に発表されたロレックスの新作をまとめて紹介する。最注目は新ムーブメントを搭載してアップデートされた「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」だ。特にプラチナケースモデルは、プロフェッショナルモデルとして初のトランスパレントバックを採用した。


オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ

オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ

ロレックス「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」
自動巻き(Cal.4131)。47石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。Ptケース(直径40mm、厚さ11.9mm)100m防水。価格要問い合わせ。

「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」が誕生60周年を機に刷新された。アイコニックなデザインはそのままに、新型ムーブメントの搭載やデザインの細部に至るまで手が加えられている。

 今回の刷新では、全体の調和が重視されている。インダイアルのデザインやインデックス、ベゼルインサートの見直し、ケースサイドからラグにかけてのラインを調整することで、よりシャープな印象を生み出している。

オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ

ロレックス「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」
自動巻き(Cal.4131)。47石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径40mm、厚さ11.9mm)100m防水。179万5200円(税込み)。

 新たに開発されたCal.4131は既存のCal.4130同様、クロナジー エスケープメントにパラフレックス ショック・アブソーバを備え、最適化されたボールベアリングを備えたローターが採用されている。

Cal.4131 ケースバック

 大きな特徴として挙げられるのは、プラチナモデルでオイスター パーペチュアル コレクション初となるトランスパレントバックを採用したことだ。

オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ

ロレックス「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」
自動巻き(Cal.4131)。47石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。18KYGケース(直径40mm、厚さ11.9mm)100m防水。470万1400円(税込み)。

 ロレックスの優れた仕上げが施されたムーブメントおよび、新しいデザインのロレックス コート・ド・ジュネーブ装飾が施された開口部のあるローターを鑑賞できるようなった。

オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ

ロレックス「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」
自動巻き(Cal.4131)。47石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。SS×18KYGケース(直径40mm、厚さ11.9mm)100m防水。231万9900円(税込み)。





パーペチュアル1908

パーペチュアル1908

ロレックス「パーペチュアル 1908」
自動巻き(Cal.7140)。38石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約66時間。18KYG(直径39mm、厚さ9.50mm)。50m防水。261万9100円(税込み)。

 パーペチュアルローターを採用した初期のロレックス ウォッチのひとつからインスピレーションを得た新たなコレクション「パーペチュアル 1908」が発表された。「1908」は、「Rolex」の商標がスイスで正式に登録された年に由来している。

 従来の「チェリーニ」コレクションに近いフォルムを持ちながら、フルーティングが施されたドームベゼルやポンティフ針、ファセット加工のアワーマーカー、スモールセコンドと、新しいデザインコードを備えるドレスウォッチに仕上がっている。

パーペチュアル1908

ロレックス「パーペチュアル 1908」
自動巻き(Cal.7140)。38石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約66時間。18KWG(直径39mm、厚さ9.50mm)。50m防水。276万8700円(税込み)。

 18Kイエローゴールドモデルと、18Kホワイトゴールドモデルが用意され、それぞれホワイトとブラックのダイアルが用意される。

 本作のためにCal.7140が新たに用意され、トランスパレントバックからはロレックス コート・ド・ジュネーブ装飾が施されたムーブメントと、開口部のある18Kイエローゴールドのローターを鑑賞できる。

パーペチュアル1908 ケースバック

 ストラップには、ブランドカラーのグリーンのライニングを施したアリゲーターレザー製が組み合わされ、新しいデュアルクラスプを備えている。




オイスター パーペチュアル

オイスター パーペチュアル 36 カラフル


自動巻き(Cal.3230)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SS(直径36mm、厚さ11.60mm)。100m防水。72万3800円(税込み)。

 オイスターパーペチュアルに、ポップなダイアルデザインを持つモデルが追加された。2020年発表モデルの5つの文字盤カラーをモチーフにしたカラフルなドットがちりばめられている。

オイスター パーペチュアル 31

ロレックス「オイスター パーペチュアル 31」
自動巻き(Cal.2232)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約55時間。SS(直径31mm、厚さ10.60mm)。100m防水。67万3200円(税込み)。

 ターコイズブルーをベースに、イエロー、オレンジ、ピンク、グリーンがバブルや風船のようにダイアルの半分を埋め尽くしている。ダイアルのバリエーションが多いロレックスでも、このようなポップなデザインは珍しい。

オイスター パーペチュアル 41


自動巻き(Cal.3230)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SS(直径41mm、厚さ12mm)。100m防水。76万1200円(税込み)。




オイスター パーペチュアル GMTマスター Ⅱ

オイスター パーペチュアル GMTマスター Ⅱ

ロレックス「オイスター パーペチュアル GMTマスター Ⅱ」
自動巻き(Cal.3285)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SS×18KYG(直径40mm、厚さ11.90mm)。100m防水。195万8000円(税込み)。

「オイスター パーペチュアルGMTマスター Ⅱ」の新たなバリエーションとして2モデルが追加された。新作は、イエローロレゾールモデルおよび18Kイエローゴールドモデルである。

 イエローロレゾールモデルはステンレススティールに18JKイエローゴールドのコンビネーションモデルである。ブラックダイアルとグレー/ブラックのセラクロムベゼルインサートの組み合わせはイエローロレゾールモデルとイエローゴールドモデルで共通となる。

オイスター パーペチュアル GMTマスター Ⅱ

ロレックス「オイスター パーペチュアル GMTマスター Ⅱ」
自動巻き(Cal.3285)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。18KYG(直径40mm、厚さ11.90mm)。100m防水。462万6600円(税込み)。




オイスター パーペチュアル エクスプローラー 40

オイスター パーペチュアル エクスプローラー 40

ロレックス「オイスター パーペチュアル エクスプローラー 40」
自動巻き(Cal.3235)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SS(直径40mm、厚さ11.60mm)。100m防水。90万9700円(税込み)。

「オイスター パーペチュアル エクスプローラー」シリーズにケース径40mmの「オイスター パーペチュアル エクスプローラー 40」が追加された。従来のケース径36mmのモデルと併売となり、2サイズ展開となる。

 長年、ケース径36mmを採用してきたエクスプローラーは、2010年発表のRef.214270にて直径39mmとなるも、21年発表のRef.124270では36mmに戻された。この出来事は、一部の好事家からは支持されたが、より大きなエクスプローラーを求める声も同時に上がったのであろう。

 本作はその声に応える新作である。ムーブメントはCal.3230、100m防水と36mmモデルと同様のスペックを備え、用途ではなくサイズ感で選択するラインナップ構成となる。