「ミナミの帝王」をはじめとするVシネマ俳優に留まらず、歌手、映画プロデューサーとしても活躍する竹内力。その公式YouTube動画で、左腕にウブロを着用する様子が確認できた。該当動画では福岡ドームのVIPルームを訪れる竹内力と、ファンとの心温まる交流を披露。豪快なシャンパンパーティーが開催された様子が収録されており、竹内力のプライベートな一面を垣間見ることができる貴重な映像となっている。
ム』スペシャル・ステージ」に出演した竹内力。猿が支配権を握る世界でキングダムを築こうとする冷酷
な独裁者プロキシマス・シーザーの吹き替えを担当した。
Text by Yukaco Numamoto
土田貴史:編集
Edited by Takashi Tsuchida
[2025年7月13日掲載記事]
Vシネマの帝王、それだけじゃない竹内力
名俳優として、カリスマ的な存在感を放つ竹内力。1986年の映画デビューから40年間弱という長期にわたり活躍し続け、多くのヒット作を世に送り出してきた。1年間でVシネマ27本に出演、年収2億円を超えた年もあるほど、その人気は絶大である。
リーゼント髪に黒いスーツ、そして鋭い眼光。多くの人が竹内力と聞いて思い浮かべるのは、やはり関西弁で啖呵を切る金融業界の裏の顔役だろう。「ミナミの帝王」シリーズでは、大阪・ミナミの街で繰り広げられる金融トラブルを、時には情に厚く、時には冷酷に解決していく萬田銀次郎を演じ、多くの視聴者を魅了。その圧倒的な存在感は、まさに“Vシネマの帝王”の名にふさわしい。
しかし、竹内力の魅力は演技だけに留まらない。歌手としてのキャリアを持ち、映画プロデューサーとしても手腕を発揮するなど、エンターテインメント業界における多彩な才能を見せている。近年はSNSにおいても積極的に発信。60歳を超えた今でも、時代の流れに乗って自身をアップデートし続ける、その柔軟性こそが彼の真骨頂と言えそうだ。
銀行員からVシネマの帝王へ
竹内力の人生は、まさに波乱万丈である。高校時代からリーゼントスタイルの髪型で、銀行員として勤務した時代にも、社風を無視してリーゼントで通したというエピソードを持つ。しかし、その営業成績は定期預金契約件数が全国1位という超優秀ぶり。後のインタビューで「結果が全ての世界なんだよ。リーゼントでも結果を出せば文句を言われない。銀行に限った話じゃないよな」と語っている。その銀行は2年で退職したが、円満退社で送別会を17回も開いてもらったというから、さぞかし人気者だったに違いない。
銀行を退職後は高校時代の先輩を頼って上京、ウェイターとしてアルバイトしていた現場で芸能事務所にスカウトされたという経緯だ。当時、その端正な容姿から、御曹司や好青年の役を演じることもあったが、素の自分を活かせるアウトローな役を自ら希望して、Vシネマ俳優に落ち着いていった。銀行員時代に身につけた札勘定は今でも竹内力の特技として知られており、「ミナミの帝王」の各シーンに活かされていることも興味深い。
「人と違うことをやるっていうのが、俺の性格。生き方として普通は真ん中を通るじゃない、安全パイで。それが俺は嫌なんだよ。落ちるかもしれないけど端を通りたくなっちゃうんだよね(笑)」と語る、竹内力の男気溢れる姿に憧れるファンも多い。
時代に合わせて進化を続ける
「今でも20代の若者とクラブに行く」と語る竹内力は、時代の流れに乗って新しいことを積極的に受け入れる広い器を持っている。過去の栄光に引きずられ、気取っていてもプラスにはならないという考えのもと、自身をアップデートし続ける芯の強さが彼にはあるのだ。
公式YouTubeを開設したのは2022年。以来、日々の仕事の様子やオフショットを中心に動画を投稿し続けている。TikTokやインスタグラムのアカウントも持っており、幅広い世代に向けて積極的な情報発信を行う姿は、まさに令和のタレントだ。威圧感がありつつも、初対面の人々やスタッフに気を遣う様子は、まるで憎みようがない。
ちなみに、初投稿のYouTube動画でもウブロ「アエロバン」を着用する様子が確認できるので、ウブロは竹内力のお気に入りだと推測する。
ダイヤモンドベゼルのラグジュアリーモデルを着用
2025年7月現在、チャンネル登録者数5.91万人を抱える「竹内力チャンネル」。2022年10月2日に投稿されたこの動画では、福岡ドームのVIPルームで開催されたシャンパンパーティーの様子が収録されている。
福岡でのシャンパンパーティー中、竹内力を敬愛するファンから応援団幕が進呈された。この団幕のクオリティの高さに感激した竹内力は、嬉しさのあまりかファンに抱きつき、何故か軽くプロレス技を披露。その後は、ファンと声を合わせ歌うご機嫌モードに突入した。ファンと気さくに交流するお茶目な一面を見せたのである。
この時、竹内力が着用しているのは「ウブロ ビッグ・バン スチール ダイヤモンド301.SX.1170.RX.1104」だ。自動巻きクロノグラフCal.HUB4100を搭載し、パワーリザーブは約42時間。総カラット数約1.7カラットのダイヤモンドがベゼルにパヴェセッティングされた、ラグジュアリー感のあるモデルである。
時計は着用者の個性を際立たせるもの。その点でも竹内力の個性は、このウブロによって何倍にも増幅されている。ダイヤモンドの至高の輝きが、彼の存在感を唯一無二なものに押し上げ、“Vシネマの帝王”にふさわしい風格を演出しているのだ。
ウブロというブランドが持つ革新的な精神は、まさに竹内力の生き様にも重なってくる。伝統的な時計製造の概念を打ち破り、異素材の融合によって新たな価値を創造してきたウブロ。銀行員時代にリーゼントで通し、俳優として自らアウトローな役を選び、60歳を超えてもYouTubeに果敢に挑戦する……常に人と違う道を選び、時代の先端を行く竹内力の姿勢は、既成概念にとらわれず、独自の道を歩み続けるウブロの哲学を見るかのようだ。
光り輝くダイヤモンドベゼルは、単なる装飾ではない。それは竹内力という男の進取の精神と、決して妥協しない美学の証明なのである。

自動巻き(Cal.HUB4100)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径
44mm)。10気圧防水。