パルミジャーニ・フルリエ 中央通りに構えるブランド唯一の独立ブティック

2025.11.19

銀座7丁目にパルミジャーニ・フルリエ唯一の独立ブティックがオープン。伝統と革新のバランスや、見えない部分に価値を見出す美意識といったメゾンのフィロソフィーを伝える場となることだろう。

Text by Shin-ichi Sato
Edited by Yuto Hosoda (Chronos-Japan)
[クロノス日本版 2025年11月号掲載記事]


パルミジャーニ・フルリエ唯一の独立ブティックが銀座にオープン

パルミジャーニ・フルリエ ブティック銀座

夜明けを思わせるグラデーションを随所に取り入れた内装はミニマルで、華美に頼らない美学を体現する。ブティックは、時計やジュエリーの専門店を運営するアートギアキャピタルと共同でオープンした。

 パルミジャーニ・フルリエは、〝ブランド唯一の独立ブティック〞として、旗艦店「パルミジャーニ・フルリエ ブティック銀座」をオープンさせた。所在地は、東京・銀座の西南エリアにあたる7丁目で、中央通りに面している。アクセスが良好で、周辺には時計ブランドのブティックが多く、時計ファンにとって訪れやすい立地である。

 8月に開催されたオープニングレセプションには、CEOのグイド・テレーニが来日し、狂言師の野村萬斎がゲストとして招待された。これは伝統芸能である狂言において野村萬斎が追求する本質と、時計に純粋性を求めるメゾンの姿勢に共通点があるためだ。その共通点とは、伝統と革新のバランスや華美に頼らない美学、見えない部分に真の価値を見出す美意識である。今回の〝世界で唯一の独立ブティック〞の設置は、これらの美意識とタイムピースの魅力を広く、深く伝えてゆくことがテーマであることは明白だ。また、その場として銀座がふさわしく、成熟した市場が日本に存在するとの考えに基づいていることが見えてくる。

 外観はモダンミニマルを基調として、クラシカルな要素を取り入れた都会的なデザインであり、メゾンの姿勢を反映している。陽が落ちれば、夜明けを思わせる柔らかな光のグラデーションが照明により表現され、銀座のメインストリートに浮かび上がる。店内は柔らかな色調のアイボリーとベージュにまとめられ、壁面にはブルーからアンバーへと変化するグラデーションが照明によって広がる。また、壁面には熱気球のモチーフが浮かび、パルミジャーニ・フルリエの世界観が表現されている。決して広くない空間をシンプルに整理する姿勢は、ブランドの掲げるミニマリズムに通ずる。

パルミジャーニ・フルリエ ブティック銀座

パルミジャーニ・フルリエ ブティック銀座
住所:東京都中央区銀座7-8-4
電話番号:03-5962-8958
営業時間:11: 30~19:30(不定休)



Contact info:パルミジャーニ・フルリエ pfd.japan@parmigiani.com


「パルミジャーニ・フルリエ ブティック銀座」がオープン。 オープンレセプションには狂言師・野村萬斎が登場

NEWS

“ブレスレット付きドレスウォッチ”の代表作は、パルミジャーニ・フルリエ「トンダ PF マイクロローター」

FEATURES

2025年 パルミジャーニ・フルリエの新作モデルを一挙紹介!

FEATURES