40代男性の品格を彩る。セイコー プレザージュの魅力とオススメ3選

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2025.12.22

セイコー プレザージュは、機械式時計に日本ならではの意匠を落とし込んだブランドである。特に40代の男性にとっては、日常とビジネスの双方において実用的である点が魅力だ。各シリーズは意匠や仕上げが異なり、用途に合わせた選択が可能になっている。本記事では実用性と品格を両立したモデルを知りたい方に向けて、主要ラインの特徴に加え、おすすめの3本を紹介する。

セイコー プレザージュ


セイコー プレザージュとは?

 セイコー プレザージュは、セイコーの100年を超える腕時計づくりの伝統を継承し、世界に向けて日本の美意識を発信するブランドである。セイコーは1913年に国産初の腕時計を製造して以降、機械式時計の開発を継続してきた。プレザージュはその技術の蓄積を生かしつつ、文字盤の素材や表現をシリーズごとに変え、幅広いテーマを展開している。
ここではセイコー プレザージュの基本的な位置づけと、各シリーズの特徴を見ていこう。

セイコー プレザージュの特徴

 セイコー プレザージュの特徴は、安定した機械式ムーブメントを搭載し、文字盤表現に日本らしいモチーフや工芸技法をはじめ、さまざまなデザインを取り入れている点だ。

 セイコー プレザージュではユーザーに気軽に、そして長期に使用してもらうことを前提として、汎用性の高い機械式ムーブメント(6R系、4R系など)を採用している。これらは扱いやすく整備性も確保されており、日常使用に適した構造を備える。

 一方でデザイン面では、各シリーズに独自のテーマを設け、琺瑯(ほうろう)や漆、有田焼、あるいは麻の葉文様パターン、砂紋、放射状パターンなど、多様な文字盤仕上げを展開している。これによって、実用時計でありながら日本的な文脈を持つデザイン表現を楽しめる点がセイコー プレザージュの特徴といえるだろう。

 この二面性によってビジネスから休日まで使用範囲が広く、年代を問わず受け入れられる設計になっている。

セイコー プレザージュのラインナップ

 セイコー プレザージュはClassic Series、Cocktail Time、Style60’s、Japanese Gardenの4シリーズで構成され、それぞれにテーマと個性がある。

Classic Series|実用性と意匠性を両立したベーシックライン

 Classic Seriesは視認性と整った意匠を備えた、ビジネスから日常まで幅広く対応するシリーズだ。

 文字盤構成はシンプルで、長短針とインデックスの視認性を確保するレイアウトを採用。バーインデックスや細かな目盛りの配置を整えることで、読み取りやすくなっている。モデルによっては、放射状パターンや微細な凹凸を用いた仕上げが施されており、光の角度で質感が穏やかに変化する。これは過度な装飾を避けつつも、質感を際立たせたデザインである。

 また、ケースは薄さと強度のバランスを取り、袖口の収まりにも配慮した造形が多い。セイコー プレザージュ全体の基軸となる位置づけであり、用途を限定しない実用時計を求める層に適している。

 Classic Seriesの中に、Claftsmanshipとして、琺瑯、漆、有田焼などの工芸的な文字盤を採用したシリーズも存在する。

セイコー プレザージュ

セイコー プレザージュ「Classic Series」Ref.SARX133
Classic Seriesの中でも藍色のダイアルを備え、セイコー プレザージュのコンセプトをより明確に表しているのが「SARX133」。シンプルに仕上げられたケースと、クラシカルなデザインのブレスレットを組み合わせ、オールラウンドに着用しやすい。自動巻き(Cal.6R55)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径40.2mm、厚さ13mm)。10気圧防水。13万2000円(税込み)。

Cocktail Time|カクテルをモチーフにした華やかな文字盤仕上げ

 Cocktail Timeはカクテルをモチーフにした多層的な文字盤仕上げが特徴のシリーズだ。

 着想源は実在のカクテルに由来し、色調やテクスチャーはそのイメージを反映したものとなっている。放射状に広がるパターンや光を分散させる細かな加工を施した文字盤が多く、角度によって異なる表情を見せる。この視覚効果は単なる装飾ではなく、文字盤の層構造を生かしたデザインによって成立している。

 インデックスや針は光沢仕上げを施したものが多く、背景とのコントラストで視認性を保っている。華やかさを持ちながら、時間を表示する実用面を維持した設計が特徴といえるだろう。価格帯も幅広く、機械式時計の入門として選ばれるケースも多い。

セイコー プレザージュ

セイコー プレザージュ「Cocktail Time」Ref.SARY241
「SARY241」は放射状のパターンを型押ししたライトブルーのダイアルが、まさしくカクテルのような優雅な雰囲気を放つ。先端にかけて絞り込まれていくGMT針もステムグラスをイメージしており、上品なアクセントになっている。自動巻き(Cal.4R34)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約41時間。SS(直径40.5mm、厚さ12.8mm)。5気圧防水。7万5900円(税込み)。

Style60's|1960年代の意匠を現代的に再構成したレトロモダンデザイン

 Style60’sは1960年代のセイコーのヴィンテージスタイルを基に現代的な仕様へと再構築したシリーズだ。

 1964年のセイコーのアーカイブモデルを参考にしており、ボックス型の風防や太めのシャープな形状のバーインデックス、幅広のベゼルなど、当時の特徴的な要素が取り入れられている。一方でケースサイズや防水性能、ムーブメントの安定性は現代の仕様に合わせて調整されており、復刻ではなく“再構成”の位置付けにある。

 また色調は落ち着いたトーンが中心で、幅広い服装と馴染みが良い。レトロなデザインでありながら過度な装飾に寄らない構成が特徴で、あらゆるシーンで使用しやすいシリーズとして展開されている。

セイコー プレザージュ

セイコー プレザージュ「Style60's」Ref.SARY265
1964年に発売された「クラウン クロノグラフ」のエレメントを取り入れた「SARY265」。文字盤はグリーンのパステルカラーで彩られ、ヴィンテージスタイルの中にもモダンな感覚が添えられている。自動巻き(Cal.4R35)。23石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約41時間。SS(直径39.5mm、厚さ12mm)。5気圧防水。7万3700円(税込み)。

Japanese Garden|日本庭園の質感を表現したテクスチャー仕上げ

 Japanese Gardenは日本庭園の砂紋や植栽の静かな佇まいを、文字盤の凹凸とレイアウトで表現するシリーズだ。

 文字盤には細かな凹凸加工が施され、砂庭の規則的な波紋を思わせるパターンや自然の質感を意図したテクスチャーが採用されている。一見すると抽象的な模様だが、均整の取れた構造のため視認性を損なわない。インデックスや針の配置を整え、文字盤の余白を大きく取ることで、庭園の静けさを想起させる印象を形作っている。

 色調はホワイト、グリーン、ブラウンなど落ち着いた系統が中心で、穏やかな質感を表現しつつも、日常での使用に適した視認性を確保している点が特徴である。

セイコー プレザージュ

セイコー プレザージュ「Japanese Garden」Ref.SARY262
ブラウンのダイアルにゴールドのアクセントを添え、紅葉の彩りが豊かな京都の情景を表現した「SARY262」。ダイアルに描かれたヘリンボーンを想起させるパターンも、落ち着いた雰囲気を放っている。自動巻き(Cal.4R39)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約41時間。SS(直径41.8mm、厚さ12.5mm)。日常生活用防水。8万4700円(税込み)。


40代の男性におすすめしたいセイコー プレザージュ3選

 40代の男性が腕時計を選ぶ際には、実用性・視認性・場面への適応力の3つを重視したい。セイコー プレザージュはこの条件を満たしつつ、シリーズごとに異なる表現を持つため、用途に応じた選択がしやすい。

 ここでは、40代が日常からビジネスまで使用しやすい3本を厳選して紹介する。いずれも視認性と装着感に配慮され、長期の使用を想定した設計が特徴だ。

Classic Series SARJ011|安定した視認性と上質な意匠

セイコー プレザージュ

セイコー プレザージュ「Classic Series」Ref.SARJ011
自動巻き(Cal.6R5J)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。SS(直径40.2mm、厚さ13mm)。10気圧防水。15万4000円(税込み)。

「SARJ011」は、視認性を確保した文字盤レイアウトと落ち着いた意匠を備える点が特徴だ。

 文字盤は長短針、インデックスともに整った配置が採用され、時刻が読み取りやすい構成となっている。柔らかな絹織物の織目をイメージした細かな粒状のテクスチャーによって太陽光の下でも反射を穏やかにし、さらに針とインデックスは明度差のある仕上げが施されているため、背景とのコントラストが確保されている。

 ケースは控えめな厚さに調整されており、ジャケットの袖口にも収まりやすい形状である。フォーマル寄りのシーンでも違和感がなく、日常でも扱いやすいモデルといえる。ムーブメントは実用性を重視した機械式で、長期間の使用に適した設計が採られている。

 40代は仕事やプライベートで場面が多岐にわたるため、汎用性を備えたモデルは使い分けがしやすい。「SARJ011」はその条件に合致しており、シリーズの中でも安定した選択肢となる。

Classic Series SARX125|ビジネスで使いやすい端正なスタイル

セイコー プレザージュ

セイコー プレザージュ「Classic Series」Ref.SARX125
自動巻き(Cal.6R55)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。SS(直径40.2mm、厚さ13mm)。10気圧防水。13万2000円(税込み)。

「SARX125」は、整った文字盤構成と、ビジネスシーンに適した落ち着いたデザインを備えている点が特徴だ。

 文字盤はバーインデックスの存在が際立っており、時分針とのバランスが整ったレイアウトとなっている。背景には絹のような質感の細かなパターンが施され、光を均一に拡散する構造によって視認性を保つ。江戸時代に流行した淡い柿色の「洗柿(あらいがき)」を採用した文字盤の色調も落ち着いており、ビジネスウェアとの調和を考慮した設計と言える。

 ケースはセイコー プレザージュの中でもシャープなラインを採用しており、角度によって表面の見え方が変わってくる。これは過度な装飾に頼らず質感を表現するためのデザインで、落ち着いた雰囲気を損なわずに存在感を持たせている。

 またストラップは装着時のフィット感に配慮しており、長時間の着用でも使いやすい点が特徴である。仕事で腕時計を日常的に使用する40代にとって、視認性と装着感のバランスは重要な要素だ。「SARX125」はその条件を満たしており、ビジネス向けの1本として選びやすい。

Style60's SARY231|落ち着きあるレトロデザインを楽しめる一本

セイコー プレザージュ

セイコー プレザージュ「Style60’s」Ref.SARY231
自動巻き(Cal.4R34)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約41時間。SS(直径40.8mm、厚さ13mm)。5気圧防水。8万4700円(税込み)。

「SARY231」は60年代の意匠を再構成したデザインを特徴とするモデルだ。

 文字盤はアーカイブモデルを意識したレイアウトで、ボックス型風防と相性の良いデザインが採用されている。インデックスは太めのバータイプとなっており、視認性を損なわないバランスで配置される。風防は角度によって光の入り方が変化し、レトロ感を持ちながらも情報量を抑えているため、視認性は高い。

 またケースは過度に大きすぎず、普段使いでも扱いやすいサイズにまとめられている。色調は落ち着いたトーンが中心で、ジャケットからカジュアルまで幅広い服装に合わせやすい。レトロデザインでありながら現代的なムーブメント仕様を備えているため、整備性と扱いやすさにも配慮されている。

「SARY231」はクラシックな雰囲気を求めつつ、日常使用に適したスペックを重視したい40代にとって選択肢になりやすいモデルだ。セイコー プレザージュの中でもレトロ表現と実用性の中間に位置する点が特徴といえるだろう。


まとめ:40代の品格を高めるセイコー プレザージュ

 セイコー プレザージュは機械式時計の実用性と日本の意匠表現を組み合わせたコレクションであり、40代の男性が求める落ち着きと使用範囲の広さを備えている。中でもClassic Seriesは視認性と整った意匠が特徴でビジネスにも対応しやすく、Style60’sは60年代のアーカイブを再構成したデザインを採用し、日常使いに適した汎用性を持つ。今回取り上げた3本はいずれも視認性、装着性、場面への適応力が確保されており、年代に合った選択が可能だ。

 さらにセイコー プレザージュの特徴をより詳しく知りたい方は、こちらをご覧いただきたい。

Contact info:セイコーウオッチお客様相談室 Tel.0120-061-012


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