ゼニスのモダンアイコン「デファイ スカイライン トゥールビヨン」に、初となるフルローズゴールド仕様が加わった。ブリックレッドの文字盤は、スイス・ル・ロックルに構えるゼニスの歴史的マニュファクチュールへのオマージュであり、温かみのある貴金属の輝きと相まって、強い存在感を放つ。高振動トゥールビヨンを搭載する本作は、素材、色彩、そして技術のすべてにおいて、現代ゼニスの到達点を示す1本である。

ローズゴールドが照らし出す、「デファイ スカイライン トゥールビヨン」の成熟
ゼニスが2022年に発表した「デファイ スカイライン」は、瞬く間にマニュファクチュールが誇る現代のアイコンのひとつへと成長を遂げた。大胆なラインと一体型の構造、テクニカルなエッジを特徴とするこのモデルは、これまでに多数のバリエーションが製作され、複雑機構と素材の領域を幅広く探究してきた。

自動巻き(Cal.エル・プリメロ 3630)。3万6000振動/時。パワーリザーブ約50時間。18KRGケース(直径41.00mm)。10気圧防水。1276万円(税込み)。
そして今回ゼニスは、その洗練を新たな高みへと押し上げ、華やかなローズゴールドを初めて本格的に使用した「デファイ スカイライン トゥールビヨン」を2025年の新作として発表した。
深みのあるブリックレッドトーンの文字盤は、スイス・ル・ロックルに建つゼニスの歴史的マニュファクチュールに敬意を表したもので、赤と白の特徴的なレンガ造りの外観を想起させる。ブランドのヘリテージと、ゼニスの最先端のクリエイションを結びつける象徴的なタイムピースの誕生だ。
現代のアイコンが表現する、洗練されたエッセンス
1969年に誕生したオリジナルの「デファイ」コレクションを受け継ぎながら、現代的な進化を遂げたデファイ スカイライン。大胆さと耐久性で知られるこのコレクションは、伝統と革新が交差する都会的なタイムピースというゼニスのビジョンを体現する。角張った幾何学的なケース、力強いシルエット、そして高い汎用性を備えたデザインによって、デファイ スカイラインはゼニス・コレクションの礎を築いている。
トゥールビヨンを搭載したローズゴールド製の新作である本作は、デファイ スカイラインならではのシャープなファセットを、上質なメタルの温かみある輝きで包み込む。交互に施されたサテン仕上げとポリッシュ仕上げが、41mmケースの幾何学的シルエットを際立たせ、建築的なデザインの印象をいっそう強調している。
文字盤には、これまでのデファイ スカイライン トゥールビヨンと同様、6時位置のトゥールビヨン開口部を起点に、四芒星のモチーフが放射状に広がるエングレービングパターンが描かれる。

ローズゴールド製の時分針にはスーパールミノバが塗布され、視認性を確保するとともに、ケースの色調と美しく調和している。ローターもまた温かみのあるゴールドのかがやきを放ち、タイムピースの洗練された個性を際立たせる。
高振動トゥールビヨンが支える中枢

本作の内部では、高振動自動巻きムーブメントのエル・プリメロ Cal.3630が時を刻む。ゼニスが一貫して自社で開発・製造を行うこのムーブメントは、毎時3万6000振動の振動数で作動し、約50時間のパワーリザーブを備える。

わずか0.25gのトゥールビヨンキャリッジは、ゼニスが誇る小型化技術と精度の高さを物語る存在だ。ムーブメントの構造もまた文字盤と呼応する星をテーマとした幾何学的な意匠を特徴とし、ブリッジには最新の3Dレーザーエングレービングによるコート・ド・ジュネーブ装飾が施されている。トゥールビヨンから広がるサンレイパターンは、視線を自然とウォッチの心臓部へと導く。
なお、ローズゴールド製の回転ローターの採用は、デファイ スカイラインでは初となる。回転ローターはゼニスの象徴である星をかたどり肉抜きされているため、さえぎられることなくムーブメントの造形を鑑賞することができる。
快適な装着感と高い汎用性
本作には、一体型のローズゴールド製Hリンクブレスレットが組み合わされ、ケースからフォールディングバックルへと流れるようなラインを描きながら、優れた装着感を実現。加えて、デファイ スカイラインの精神に基づく汎用性を重視し、文字盤の色調と調和するブリックレッドのラバーストラップが交換用として付属する。
ブレスレットとストラップはいずれも、クイックストラップチェンジシステムに対応し、工具を使わず容易に付け替えが可能だ。



