カシオが2025年に発表した要注目の限定モデルを一挙公開！

2025年もカシオからは数多くの限定モデルやコラボレーションモデルがリリースされた。カシオはエレガントな「オシアナス」、モータースポーツの世界観を反映した「エディフィス」、登山用時計の代名詞である「プロトレック」、バラエティ豊かな「カシオコレクション」と、個性豊かで魅力的なコレクションを擁する。今回はこれらのコレクションの限定モデルを紹介する。なお、G-SHOCKは別途特集したので、そちらを参照されたし。

【全20本】G-SHOCKが2025年に発表した主要限定モデルをまとめて紹介！

FEATURES

月の光に照らされた夜の海をモチーフとした「オシアナス マンタ」のふたの限定モデル

「オシアナス マンタ OCW-SG1000CN-1AJR」と「オシアナス マンタ OCW-S7000CN-1AJF」は、静かな夜を意味する「CALM NIGHT」をテーマに、オシアナスの海から着想を得たデザインコードを融合させ、月の光に照らされた夜の海をモチーフとした限定モデルだ。

「オシアナス マンタ OCW-SG1000CN-1AJR」は、JAXAの小型月着陸実証機「SLIM」に搭載されている太陽電池の技術を腕時計用に応用したガリウムタフソーラーを採用するモデルだ。従来のタフソーラーと比べると発電効率が非常に高く、ソーラーセルを小型化することが可能である。本作では、文字盤外周部にのみソーラーセルを配置し、文字盤表現の制約から解放されている。

　月面の凹凸や陰影をモチーフに型打ちを施したメタル素材のテクスチャー文字盤を採用し、そのブラックとマッチするDLC処理を施したチタン製外装を組み合わせている。ベゼルには、シャープなエッジが魅力の江戸切子が用いられている。

「オシアナス マンタ OCW-S7000CN-1AJF」は、同様のデザインコンセプトを取り入れた限定モデルである。ベゼルを監修したのは伝統工芸士であり、堀口切子の三代「秀石」である堀口徹。月の光とそれを映す海のきらめきを、伝統的な切子文様「千筋（せんすじ）」で表現している。このカッティングはベゼルの裏側から施されており、また、シルバー蒸着後に上からブラック、下からシルバーのグラデーション蒸着を施すことで、グラデーションを実現する。

「レトロトーンコレクション」と銘打たれた「オシアナス」の限定2モデル

「オシアナス マンタ OCW-S7000RA-5AJF」と「オシアナス OCW-T2600RA-8AJF」は、「レトロトーンコレクション」と銘打たれたシックなデザインの限定モデルだ。「オシアナス」は、“Elegance, Technology”をブランドコンセプトに掲げており、上質な仕上げと多機能を追求するコレクションである。その中で「マンタ」は最上位に位置付けられる。

「オシアナス マンタ OCW-S7000RA-5AJF」は、マンタシリーズにふさわしい上質さと、シックなデザインを備える。文字盤は、ハーフマット調のグラデーション仕上げが施され、中心から外周に向けて色と光が絶妙に溶け合う味わい深い表情を生み出している。ベゼルリングにはサファイアクリスタルを採用する。天面にレーザー加工を施し、ハーフマット調に仕上げることで文字盤とのトーンを合わせている。

「オシアナス OCW-T2600RA-8AJF」も、文字盤にハーフマット調のグラデーション仕上げを施し、表情豊かな仕上がりである。いずれのモデルでも、ソーラーチャージに必要な受光量を確保しながら透過率を緻密にコントロールすることで、発色の良い文字盤表現を実現している。

オシアナスと奥田民生のコラボレーションモデル

「オシアナス マンタ OCW-S7000TS-1AJR」は、奥田民生のソロ活動30周年と生誕60周年を記念した限定モデルだ。妥協なきものづくりと“Made in Japan”に誇りを持つオシアナスと、音楽への情熱と自分らしさを貫き、今なおミュージックシーンの最前線を走り続ける奥田民生がコラボレーションし、奥田民生が全面監修で本作は製作されている。

　サファイアクリスタルベゼルには「OKUDA TAMIO」の文字が刻まれ、生誕60周年を祝って「60」の文字を赤色に仕立てた特別仕様である。9時側のインダイアルリングは、奥田民生の好きな色であるオレンジと赤のグラデーションデザインが採用されている。

「エディフィス」とニスモとのコラボレーションモデル

「エディフィス ECB-S10NIS-7AJR」は、カシオと日産自動車、ニスモが共同で企画した限定モデルだ。ニスモは日産自動車のモータースポーツ部門であり、本作はニスモのレース魂がそのまま腕時計に刻み込まれている。文字盤12時位置にはニスモの初代ロゴが配され、日産ワークスチームのカラーであったホワイト、ブルー、レッドのトリコロールが文字盤やストラップを彩っている。

　さらに、1984年から1997年までの間にシリーズチャンピオンを獲得した名車への敬意を込めて、ストラップにはその各車名が印刷される。富士1000kmレースで活躍した日産「R92CP」の鯉のぼりデザインや、「R32スカイライン」の通称“ハチマキ”をイメージしたオレンジの帯など、細部にわたってファンにとってうれしいディテールが散りばめられている。

プロトレック誕生30周年記念の2モデル

　アウトドアウォッチの「プロトレック PRW-61ANS-3JR」と「プロトレック PRG-340ANS-3JR」は、プロトレック誕生30周年を祝う記念モデルだ。プロトレックは、「One with Nature」をブランドコンセプトに掲げている。ふたつの30周年記念モデルは、このコンセプトを象徴する森の木漏れ日をモチーフとして、自然を表現するグリーンと、光を表す30周年記念ゴールドを基調としたデザインでまとめられている。またゴールドIPを施したメタル遊環、バンドに刻まれた歴代モデル名、ケースバックの30周年ロゴなど特別感あふれるディテールが注目点だ。

　プロトレックらしく、アウトドアアクティビティーに好適な高度測定、気圧測定、方位測定を備え、これらを組み合わせて、登山記録データの保存、気圧急変のアラームといった多彩な機能を実現している。また、2モデル共にタフソーラーを備える。アナログ表示モデルの「プロトレック PRW-61ANS-3JR」は、電波受信による自動時刻修正が可能である。デジタルモデルの「プロトレック PRG-340ANS-3JR」は、大型の液晶によって視認性が優れている。

『ストレンジャー・シングス』とのコラボレーションモデル「カシオ クラシックAQ-800EST-1AJR」

「カシオ クラシック AQ-800EST-1AJR」は、11月に最終章となるシーズン5を迎えたNetflixのSFドラマシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』とのコラボレーション限定モデル。ストレンジャー・シングスを象徴する表と裏のふたつの世界「UPSIDE DOWN」をテーマに、随所にその世界観を表現している。文字盤にはシリーズ中の強敵であるヴェクナを象徴する「VINES」がデザインされる。

イギリスの老舗デザインハウスのリバティとのコラボレーションモデル 2種

「カシオ クラシック AQ-230ELT-1AJR」と「カシオ クラシック AQ-230ELT-7AJR」は、イギリス老舗のデザインハウスであるリバティとのコラボレーションモデルである。いずれのモデルも、ベースモデルには角型フェイスにアナログ時計とデジタル表示を組み合わせた人気のAQ-230を採用する。また、リバティの代表的なペイズリーファンファーレにインスパイアされたクラシックなペイズリー柄をバンドと文字盤にデザインしている。

「カシオ クラシック AQ-230ELT-1AJR」は、ガンメタリックケースとブラックバンドのカラーコーディネートで、「カシオ クラシック AQ-230ELT-7AJR」はシルバーワントーンモデルであり、いずれもユニセックスで、さまざまなスタイリングに合わせて楽しむことができる仕上がりである。

不朽の名作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とのコラボレーションモデル

「カシオ クラシック CA-500WEBF-1AJR」は、2025年に公開40周年を迎えた名作映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とのコラボレーションモデル。ベースモデルは1980年代から続くカシオウオッチのロングセラー「カルキュレーター」モデルの「CA-500」である。作品を象徴するデロリアンのモチーフをフェイスに採用し、映画の世界観を色鮮やかに表現する。さらに、デロリアンで行き先の時間を設定するための装置「タイムサーキット」をイメージしたマルチカラーをボタン周りに施し、未来への旅を感じさせてくれる。裏蓋には劇中でタイムトラベルの要となる装置 「フラックス・キャパシター」が刻印される。また、中留には『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のロゴがあしらわれる。