小栗旬、大河ドラマの常連が選んだツール感あふれる高級腕時計がこれだ!

大河ドラマ「豊臣兄弟!」で2026年、年明け早々から話題を呼んでいる小栗旬。演じているのは織田信長だ。策士であり時に残忍な一面を見せ、心のどこかではそんな自分を嫌悪している。そんな多面的な信長を小栗旬がどう演じるのか、注目が集まる。シリアスからコメディまで幅広くこなす演技力に定評がある小栗旬。今回は彼が愛用する時計に着目した。

小栗旬

写真:アフロ
2025年9月、韓国・釜山で開催された第30回釜山国際映画祭に出席した小栗旬。Netflixシリーズ『匿名の恋人たち』のワールドプレミアに登壇した。
沼本有佳子:文
Text by Yukaco Numamoto
土田貴史:編集
Edited by Takashi Tsuchida
[2026年2月8日掲載記事]

小栗旬の演技力が光る大河ドラマ「豊臣兄弟!」が話題

 「豊臣兄弟!」は豊臣秀吉の弟である豊臣秀長を主人公に、百姓から下剋上を経て天下統一するまでを描いたNHK大河ドラマ第65作だ。脚本を手掛ける八津弘幸は、秀吉が主人公だと晩年にかなり暗い展開になるため、秀吉を支える人物とのバディものと考え、秀長を主人公にしたと語っている。

 「秀長がドラえもんで秀吉がのび太くんというイメージ」と説明するこの新しい視点から描かれた物語は2026年1月4日から放送が始まり、すでに第5回が放送されている。「テンポが良い」「天下人・豊臣秀吉が生きた戦国時代を兄弟の視点から覗くことができるのは新鮮」「人間関係がわかりやすい」といった声が挙がっている。そして織田信長を演じるのが小栗旬だ。

 小栗旬と織田信長には深い縁がある。2014年にフジテレビ系で放送された「信長協奏曲」では、高校生のサブローが戦国時代にタイムスリップし、顔立ちが瓜ふたつの信長として生きるというエンターテインメント性の高い作品で主演を務めた。後に映画化もされ、興行収入は46億円を超える大ヒットとなっている。10年以上の時を越えて、今度は“本物の信長”を演じることになったというわけだ。SNSでは“小栗信長”に注目しているとも記されている。


大河ドラマ10作目、一昨年は主演も果たした常連俳優

 大河ドラマへの出演は本作で10作目となる小栗旬。特に2022年は三谷幸喜脚本の「鎌倉殿の13人」で北条義時として主演を果たし、草創期の鎌倉幕府をめぐる権力闘争を見事に演じ切った。大河ドラマデビューは1995年の「八代将軍吉宗」。当時13歳の小栗が徳川宗翰(むねもと)役を演じた。その後も「秀吉」では石田三成の少年時代を、「葵 徳川三代」では細川忠利を、「義経」では梶原景季を演じるなど、着実にキャリアを重ねてきた。

 特筆すべきは、石田三成役を2度演じていることだ。1996年の「秀吉」で少年時代の三成を演じた小栗は、13年後の2009年、「天地人」で成人した石田三成を再び演じた。さらに「八重の桜」では吉田松陰を、「西郷どん」では坂本龍馬を熱演。多様な歴史上の人物を演じ分ける演技力の幅広さを見せつけてきた。2023年には「どうする家康」最終話にも出演しており、まさに大河ドラマの常連俳優として確固たる地位を築いている。


舞台芸術のサラブレッドとして育った血筋

 小栗旬は1982年12月26日、東京都小平市で生まれた。父は舞台監督の小栗哲家、母はクラシックバレエ教師、兄は演出家という、まさに舞台芸術のサラブレッドと言える家庭で育った。小学6年生の頃に内田有紀に憧れ、新聞で募集していたオーディションに応募して合格。その後、エキストラとして活動を開始した。1998年にドラマ「GTO」で吉川のぼる役として、初めてレギュラー出演を果たす。

 2003年には蜷川幸雄演出の舞台に初出演し、それ以降は蜷川作品の常連となっている。海外にも活躍の場を広げ、2006年にはイギリスのロイヤル・シェイクスピア・シアターでも公演を行い、現地の批評家から高い評価を受け、「小栗旬は信じられないほど美しく演じた」と称賛された。この国際的な評価は、小栗の俳優としての実力を証明するものである。

 2023年6月には所属事務所であるトライストーン・エンタテイメントの代表取締役社長に就任。「本物志向のマネージメント」をモットーとして俳優やミュージシャンの育成にも取り組んでおり、俳優業と経営者という二刀流で活動している。そんな多忙を極める小栗旬がブライトリング「ナビタイマー」を愛用する姿をSNSで発見した。

演劇などで多彩な活躍をする福田響志(ふくだなるし)が、2019年11月30日に自身のInstagramに投稿した一枚。豪華な4ショットにファンは盛り上がった。


70年を超えて愛される名作クロノグラフ、ブライトリング「ナビタイマー」

 着用している腕時計はブライトリング「ナビタイマー B01クロノグラフ 43」の派生モデルと思われる。通常モデルはサブダイアルがシルバーだが、小栗旬の着用モデルは文字盤と同様にブラックとなっている点が特徴的だ。

 ブライトリングは1952年、航空機オーナー・パイロット協会(AOPA)からの依頼を受けてクロノグラフを開発。これが「ナビタイマー」の誕生となった。飛行士の必須ツールとなり、70年以上経た今も人気を集めている。1942年に発表された「クロノマット」をベースに、計算尺の機能を航空用に拡充。クロノグラフの12時間積算計を追加するなど、アップデートを施した。

ブライトリング

ブライトリング「ナビタイマー B01 クロノグラフ 43」※参考モデル
小栗旬が着用する腕時計は、サブダイアルがブラックになっているモデルである。自動巻き(ブライトリング Cal.01)。47石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径43mm、厚さ13.69mm)。3気圧防水。139万7000円(税込み)。(問)ブライトリング・ジャパン Tel.03-3436-0011


カシオ「データバンク」も着用していた

 また、小栗旬がもうひとつの信長役を務めたとも言える「信長協奏曲」。この作品の2014年10月6日に行われた、ドラマプレスカンファレンスで着用していた腕時計を見てみよう。破天荒な主人公の役柄を思い起こさせるカジュアルな装いに合わせた時計はカシオの名作、データバンクだ。こちらは海外仕様のモデルで、現在も探せば容易に購入できる。

データバンク

カシオ「データバンク」を着用する小栗旬の手元のアップ。

 カシオは元々計算機の販売メーカーだったことを考えると、データバンクはごく自然な流れで誕生した時計であるといえる。1983年に発売された電子手帳からスタートし、1984年には腕時計型電話帳機能搭載のデータバンクCD-40-1/CD-401-1が発売された(発表当時のメモリー件数は10件だった)。

 電卓機能、列車の時刻表管理機能、電波時計版、写真撮影データバンク、音声録音データバンク、デジタルアナログモデル、キッズ用データバンク、光通信可能モデルなどが存在し、1984年から1997年の間に国内モデルだけで約340種類が発売された。

 過去に発売されたデータバンクの機能を見てみると、スマートフォンの機能と同じようなものであることに気付く。スマートフォンの普及率は日本においては2010年で4%ほどだったのに対し、2022年は94%となっている。
 
 スマートフォンが主流の社会になってからデータバンクの機能を使っている人はおそらくほとんどいないと思われるが、このレトロフューチャーな秘密道具風味のある雰囲気が現在も多くのファンの心を離さない。

 今回の小栗旬の写真が撮影された日は「信長協奏曲」のプレスカンファレンスだったわけだが、このイベントに小栗旬がデータバンクを選んだことは洒落たセレクトだと思う。"現代社会からタイムスリップし、信長として生きる"というストーリー(観ていない人はぜひ観てほしい)に、どの時代でも愛される人に寄り添う魅力的なモノを選んだのではないだろうか。10代の頃から活躍し、役者としての第一線にいる小栗旬は次にどのような役柄を演じ、どのような時計を選ぶのかが楽しみだ。

データバンク

カシオ「データバンク」。Ref.CA53W-1。クォーツ。樹脂(43.2mm×34.4mm、厚さ8.2mm)。日常生活防水。


小栗旬は機能性の高い腕時計が好みか?

 小栗旬は、他にもロレックスのデイトナや、ハリー・ウィンストン「オーシャンスポーツクロノ」などを所有していることが知られている。ラグジュアリースポーツウォッチの中でも、機能性を重視して選んでいるようだ。役柄に対する情熱と同様、愛用する腕時計も納得がいくまで吟味しているに違いない。

 現在、東京で上演中の三谷幸喜作・演出による舞台「いのこりぐみ」に出演している小栗旬。この作品は、小学校を舞台に緊迫の会話劇が展開され、東京公演後は新潟、兵庫、愛知、大阪を巡回する予定だ。「豊臣兄弟!」の中の“小栗信長”と共に、舞台の成功にも期待したい。



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