時計業界が大きな賑わいを見せるウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブの中でも、最も注目を集めていると言って過言ではないのがロレックスだ。2026年も会期直前にティザームービーが公開され、発表モデルの予想がそこかしこで行われていた。そんなロレックスの新作モデルを現地で早速撮影。オイスター100周年モデルに「おかえりなさい “ヨットマスター II”」をはじめ、その顔触れを現地からお届けする。なお、各モデルの詳細については別記事にて速報していくので、そちらも確認されたし。
Text by Chieko Tsuruoka(Chronos-Japan)
[2026年4月14日公開記事]
2年ぶりに復活!「ヨットマスター II」
2024年「コスモグラフ デイトナ」の刷新とともに、ラインナップから姿を消した「ヨットマスター II」が、デイトナに搭載される新型クロノグラフムーブメントCal.4161をベースとしたCal.4162とともに、カムバックした。

自動巻き(Cal.4162)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。18KYGケース(直径44mm)。100m防水。857万5600円(税込み)。
(右)ロレックス「ヨットマスター II」Ref.126680
自動巻き(Cal.4162)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径44mm)。100m防水。300万5200円(税込み)。
レガッタクロノグラフ(カウントダウンのこと。本コレクションは10〜1分までのカウントダウンを行うことができる)を搭載したヨットマスター IIは、ベゼルのポジションに応じてリュウズで操作できる機能を変えられるリングコマンド式が大きな特徴であったが、通常の両方向回転ベゼルとなり、代わって4時位置のプッシャーでカウントダウン針を変更できるようになったとのこと。ちなみにかつてのヨットマスター IIでは文字盤のアワーマーカーの内側に配されていたカウントダウンスケールが、文字盤の外周に。

また、残り時間を読み取りやすくするために、カウントダウン中の分針と秒針は反時計回りに回転するようになったとのこと。なお、従来通り、カウントダウン修正が可能なシンクロナイゼーション機能も搭載されているとのこと。この機能は計測中にプッシャーを使って行うものであったが、そちらは変わらずだろうか? 15日に取材するので、操作してみたい。
文字盤の質感がぐっと増して、文字盤外周に段が付き、かつ6時位置のスモールセコンドに奥行きが備わることで、高級機らしい立体感がよりいっそう与えられたのではないだろうか。

“まったく新しい”「コスモグラフ デイトナ」
みんな大好きデイトナからは、ステンレススティールとプラチナのロレゾールモデルが登場。この素材の組み合わせも異色だが、文字盤はエナメルというのも、特筆すべき点だ。

基本的にロレックスの文字盤はラッカーが主流で、貴石や昨年リリースされたセラミックス製も存在するものの、エナメルはそうなかったのではないだろうか? まだ什器越しにしか見れていないが、おそらくロレックスだから気泡や歪みなどなく、その質感は最上級のものだろう(あえてゆらぎを出したエナメルも好きですけど)。また、セラクロムベゼルインサートはブラックかと思いきや、ダークグレーとのこと。タングステンを豊富に含むということで、従来とは組成が異なると思われる(取材します)。ちなみにタキメータースケールが、従来モデルは文字盤に沿うように配されていたのに対して、本作では水平に。初代デイトナのデザインを彷彿とさせるものだという。
これまでプラチナモデルにのみ採用されてきたシースルーバックがSSとのコンビにも備えられ、ムーブメントを観賞できる仕様となっている。

オイスター100周年を祝って、さらに豊かな「オイスター パーペチュアル」に
1926年、ハンス・ウイルスドルフが出願し、特許取得したオイスターケースは、牡蠣のように固い防水・防塵性能を備えていた。この発明から100周年の節目にあたる今年、特別な「オイスター パーペチュアル」が多数発表されている。

自動巻き(Cal.3230)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SS×18KYGケース(直径41mm)。100m防水。142万8900円(税込み)。
「オイスター パーペチュアル 41」に加わったこのモデルは、まさに100周年を祝したモデルだ。ベゼルとリュウズに18Kイエローゴールドがあしらわれ、組み合わされたスレートグレー文字盤には、6時位置に「SWISS MADE」ではなく「100 YEARS」の文字が盛り込まれているのだ。リュウズにも「100」の文字があしらわれているのも、特別感にあふれる仕様である。
これまでベーシックなスタイルの多かったオイスター パーペチュアルに、華やかな文字盤バリエーションが加わったことにも注目したい。

自動巻き(Cal.3230)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径36mm)。100m防水。99万6600円(税込み)。
“ジュビリーモチーフ”とされたこの文字盤は、1970年代末に発表されたモチーフを再現しているとのこと。非常に細かく、カラフルな色付けがなされているが、この色は一度に塗布されるのではなく、1色ずつ順番に重ねられているのだという。



