90年代のダイバーズウォッチを象徴するデザインが、最新のソーラー駆動ムーブメントとともに現代にアップデートされた。「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2026」で披露された新作「タグ・ホイヤー アクアレーサー ソーラーグラフ」は、特徴的なライダータブを備えた立体ベゼルを採用し、堅牢なケースに洗練された美しさを与えている。さらに、小ぶりな時計を愛好するファンに向けた28mmの新サイズも登場し、あらゆる手首にフィットするコレクションへと進化を遂げたのである。

クォーツ(Cal.TH50-00)。SSケース(直径40.00mmm)。200m防水。 44万5500円(税込み)。
[2026年6月4日掲載記事]
90年代のノスタルジーを感じさせる「ライダータブ」はお好きだろうか?
「タグ・ホイヤー アクアレーサー」は、微調整、アップデート、再設計の絶え間ないスケジュールに沿って進化しているようである。今回、40mmの「タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル200」モデルに新機能が追加された。最新の発表におけるこれらの変更により、このソーラー駆動のクォーツ式ダイバーズウォッチは、これまで以上に洗練され、格上げされた印象を与えている。その最も顕著な要因は、新たに彫り込まれたステンレススティール(またはチタン)製のベゼルであろう。また、小ぶりな時計のファンに向けて、同様の機能を備えた28mmの新サイズもコレクションに追加されている。

少数派かもしれないが、90年代を象徴するステンレススティール製ベゼルと「ライダータブ」(「ピン」と呼ばれることもある、あの小さな立体的な突起要素)のファンは、おそらく私だけではないはずだ。当時の、人気を博しながらも現在では賛否の分かれるこれらの特徴を持った、タグ・ホイヤーやブライトリングの時計は、どういうわけか記憶に強く残っている。新しいタグ・ホイヤー アクアレーサー ソーラーグラフは、そうした当時の雰囲気を漂わせているが、同時にその新しいベゼルは、レーザーエングレービングによるシボ加工を背景にポリッシュ仕上げの要素が浮き上がる、一部のロレックス ヨットマスターのデザインをも想起させるのだ。
緻密なケースの変更
まず目を引くのはベゼルであるが、他にも重要かつ繊細な変更点が存在する。ケースの9時位置側面には、グリップ力を高めるためのベゼルの溝に合わせるように、ブランドが「フルーテッド(溝付き)」と表現する形状になっている。さらに注目すべきは、反対側(3時位置)のリュウズガードと対称になるようにケースが突き出している点である。パテック フィリップの「ノーチラス」のような腕時計において、時計愛好家はこの種の突起を“耳”(イヤー)と呼んでいる。

その他の変更点としては、文字盤のフランジリングが段差ではなく、傾斜状になったことが挙げられる。28mmモデルでは、時針と分針に新たなスケルトンデザインが採用されている。ブレスレットのクイックチェンジシステムも注目すべきアップグレードであるが、これは時計業界全体で一般的になりつつあり、ほぼ標準装備として期待されている機能だ。現時点では直径40mmモデルのみに搭載されているが、将来的にはより多くの(あるいはすべての)アクアレーサーに(率直に言えば他の腕時計にも)採用されることを期待したい。
装着感とサイズ
もし公称されているケースの直径に、9時位置の新たな突起が含まれているとすれば、時計自体はスペック上の数値よりも小さく着用できる可能性がある。私たちはウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2026でこの時計を短時間試着する機会を得たが、新しいケース形状を大いに気に入っている。画像を見れば、筆者の6.5インチ(約17cm)の手首にどのようにフィットしているかがわかるだろう。なお、その時には数種類のバリエーションの写真しか撮れなかったが、実際のラインナップは多岐にわたる。

ラインナップと価格
40mmモデルの正式名称は「タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル200 ソーラーグラフ」である。Cal.TH50-00を搭載し、200mの防水性能を備えている。全4種の展開で、ふたつはステンレススティール製(ブルーまたはグリーンの文字盤)、残りのふたつはチタン製(ビーズブラスト仕上げ・ブラック文字盤、またはサテン&ポリッシュ仕上げ・ローズゴールドプレート文字盤)となっている。日本国内での価格の目安は、約44万5500円から55万円だ。
一方、28mmモデルである「タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル100 ソーラーグラフ」は、Cal.TH51-00を搭載し、100mの防水性能を備える。こちらも4つのモデルがあり、ダイヤモンド入りオプションを含む多彩な文字盤が用意されている。こちらの国内価格の目安は約43万4500円から77万5500円となっている。



