スイスで訪れるべき7つの時計ミュージアム

FEATUREWatchTime
2019.11.19

スイスを訪れたい理由はたくさんある。時計好きにとってスイス旅行は、地上の楽園のような心地のするものだろう。時計の買い物を楽しむ場所であるとともに、ご期待通りスイスは素晴らしい時計ミュージアムが多く集まるところでもある。魅力的なコレクションを有する博物館の多く、例えばロンジンやオーデマ ピゲ、ジャガー・ルクルトなどのミュージアムは予約制となっており、事前の手配が必要なところもあるが、ここでは一般向けの開館時間を設けた、私にとってのスイス時計ミュージアムのベスト7を紹介する。

Text by Roger Ruegger

ラ・ショー・ド・フォン国際時計博物館

ラ・ショー・ド・フォン国際時計博物館

ラ・ショー・ド・フォン国際時計博物館(MIH)/MIH-Musée international d’Horlogerie
http://www.mih.ch

 ラ・ショー・ド・フォン国際時計博物館(MIH)は、世界でも最も多くの時計を収蔵するミュージアムである。週に6日(月曜日休館)、午前10時から午後5時まで開館し、スイス時計ミュージアム巡礼の旅の完璧な幕開けになるだろう。


ル・ロックル時計博物館(シャトー・デ・モン)

ル・ロックル時計博物館

ル・ロックル時計博物館/Musée d’Horlogerie du Locle, Château des Monts
http://www.mhl-monts.ch/en/

 ラ・ショー・ド・フォンに隣接するル・ロックルにある時計博物館。息をのむほど美しい18世紀の建物の中に設けられた、規模は比較的小さなミュージアムである。冬季は午後のみ開館するため、事前にウェブサイトを確認して行くことをお勧めする。 


オメガ ミュージアム

オメガ ミュージアム

オメガ ミュージアム

オメガ ミュージアム/OMEGA Museum
https://www.omegamuseum.com

 ラ・ショー・ド・フォンからの帰り道には、ビール/ビエンヌにあるオメガ ミュージアムにぜひ立ち寄りたい。オメガに関するものをはじめとする幅広い時計コレクションを有している。入館は無料で、日曜日も開館している。


エスパス オロロジェ

エスパス オロロジェ/Espace Horloger
https://www.espacehorloger.ch/

 時計作りの中心地のひとつであるジュウ渓谷のル・サンティエに位置する時計博物館。火曜日から日曜日まで、冬季は午後のみ開館する。


パテック フィリップ・ミュージアム

パテック フィリップ・ミュージアム/Patek Philippe Museum
https://www.patekmuseum.com/

 ジュネーブの中心、ブランパレ地区に位置するアールデコ様式の建物を全面改装した時計博物館。残念ながら館内での撮影は禁止されているが、それでもスイスを発つ前に、忘れがたいコレクションを収蔵するこの博物館を訪れることをお勧めする。


べイヤー時計博物館

べイヤー時計博物館/Beyer Clock and Watch Museum
https://www.beyer-ch.com/de/

 チューリヒに立ち寄る機会があれば、べイヤー時計宝飾ブティックの地下にある博物館をぜひ訪れてほしい。こじんまりとした規模ながら、珠玉のコレクションが揃う。開館は午後のみで、訪れる際にはガイド付きツアーの予約を勧める。フレンドリーなスタッフとの会話も楽しんでほしい。


IWCミュージアム

IWCミュージアム/IWC Museum
https://www.iwc.com/ja/

 チューリヒから車で40分程のシャフハウゼンに、IWCミュージアムがある。IWCまたはシャフハウゼンの歴史に関わる時計のコレクションを有する。このミュージアムツアーは、(事前手予約を要するが)新工房見学と組み合わせるのがベストだろう(新工房見学は現在調整中)。