前ZOZO社長、前澤友作とともに夢へと向かう腕時計

LIFEセレブウォッチ・ハンティング
2019.09.19

一流のセレブたちは一体どんな腕時計を選ぶのか? 世界のセレブたちのワンシーンを切り取り紹介する連載コラム「セレブウォッチ・ハンティング」。
 今回は「ZOZOTOWN」を日本を代表するファッション通販サイトへと成長させたZOZO前社長、前澤友作氏の腕時計をご紹介しよう!

写真:つのだよしお/アフロ

前澤友作氏

 9月12日、自身の代表取締役社長辞任を含むサプライズ人事に加え、ZOZOとIT大手ヤフーとの資本業務提携を発表し、社内外のみならずお茶の間まで衝撃を与えた前澤友作氏。
 前澤氏は、2004年に開設したZOZOTOWNを1兆円企業へと育て上げた経営者であり、その凄腕の経営手腕とともに、ツイッターでの放胆な発言や華やかな私生活まで世間の関心を集めてきた人物だ。彼の話題を辿ると、メジャーデビューを果たした元ミュージシャンとしての経歴や、地元の千葉県をこよなく愛する人間性、アートコレクターとしての一面など、さまざまな姿を垣間見ることができる。
 
前澤友作

写真:西村尚己/アフロ

 そんな前澤氏は、腕時計の愛好家としても知られる。
 12日の会見に臨んだ際の涙をぬぐう瞬間をクローズアップして心苦しいが、腕時計がはっきり写る画像を見付けた。手元で確認されたのは、パテック フィリップの象徴ともいえる永久カレンダー搭載のクロノグラフモデルだ。
 この時計は、レマニア2310をエボーシュに採用したキャリバーCH 27-70 Qを搭載するRef.3970シリーズの、プラチナケースモデルRef.3970Pである。Ref.3970シリーズは1986年から2004年まで18年の長きにわたり製造されたモデルだ。主なバージョンは3つで、それぞれの違いはケース形状で見分けられる。ファーストモデルはスナップバック式、セカンドモデルからはスクリューバック式でこの頃からトランスバック仕様が加わり、サードモデルからは噛み合い部が深くなり実用上の防水性能が高まっている。このサードモデルからプラチナケースのブラックダイアルモデルが登場しており、前澤氏のモデルはここに該当する。現在は中古市場やオークションで1000万円程度でやり取りされている。

パテック フィリップ
Ref.3970P

パテック フィリップ Ref.3970P

パテック フィリップ Ref.3970P。12時位置には曜日と月表示のふたつの窓を備え、3時位置にうるう年インジケーター付き30分積算系、6時位置にムーンフェイズ付き日付表示、9時位置に24時間積算系を配す。手巻き(Cal.CH 27-70 Q)。1万8000振動/時。パワーリザーブ約60時間。プラチナ(直径36mm)。生産終了。

 腕時計においてリシャール・ミルのコレクターとしても知られてきた前澤氏であるが、パテック フィリップに関してはこれと同じ3970シリーズで白文字盤の18Kホワイトゴールドモデルを着用していたことも以前に確認されている。ムーンフェイズ搭載であることは、前澤氏のこだわりだろう。
 前澤氏はアメリカの宇宙ベンチャー「スペースX」が2023年に予定している月周回飛行に参加することを発表しており、民間人としては初の月旅行者となるという。今回新しく見せたRef.3970Pはブラックダイアルにダイヤモンドインデックスを配し、まるで宇宙で輝く星々を思わせるデザインのようだ。ZOZOからは退任を発表したが、会見の場を用いて、自身の新しい志をこの腕時計で示したように感じられる。これからもカリスマ経営者、前澤氏の挑戦からは目が離せないだろう。


川邊健太郎

 なお写真では分かりづらいのだが、前澤氏と、ZOZO新社長に就く澤田宏太郎氏と並び、左に写るヤフーCEOの川邊健太郎氏の手元からはロジェ・デュブイの「イージーダイバー」と思われる腕時計が確認されている。10年ほど前に作られたスポーチウォッチだ。川邊氏の腕時計についても、機会を見付けて追いかけてみたい。


高井智世