匠の再起動、ロンジン「マスターコレクション」のムーンフェイズ3針モデル

FEATUREWatchTime
2019.09.25

時計作りにおいて由緒ある地、スイスのサンティミエに拠点を置くロンジンが、新たなフラグシップとして2005年に発表したのが全モデルに機械式ムーブメントを搭載する「マスターコレクション」だ。2019年にはムーンフェイズ搭載モデルを発表し、さらにコレクションを拡充させている。今回は優雅に配されたムーンフェイズとポインター式のデイト表示、そして新しい専用ムーブメントを採用した、ムーンフェイズの3針モデルのラインナップを堪能しよう。

Originally published on watchtime.com
Text by Mark Bernardo

ロンジン「マスターコレクション」

マスターコレクション

ムーンフェイズ搭載マスターコレクション、シルバー文字盤とブラウンのアリゲーターストラップを合わせたモデル。自動巻き(Cal.L899)。21石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約64時間。SSケース(直径40.0mm)。3気圧防水。アリゲーターストラップ。27万9000円(税別)。


 ロンジン「マスターコレクション」、ムーンフェイズ搭載3針モデルは、6時位置にムーンフェイズ表示を備える。その表示は1から31までのデイト表示に取り囲まれており、センターからはポインター式の針がデイトを指し示している。文字盤中央のリーフ型の時針と分針は、ペイントされた古式ゆかしいアラビア数字またはローマ数字インデックスを指す。一方、細いバトン型の秒針は、インデックスと5秒ごとに60までアラビア数字で刻まれた文字盤外周の秒目盛りを指して動く。文字盤には3つの仕上げがあり、アラビア数字インデックスがペイントされたバーリーコーンモチーフのシルバーカラー文字盤、またはローマンインデックスがペイントされたラッカー仕上げのブラック文字盤の他に、アプライドインデックスが施されたサンレイ仕上げの明るいブルー文字盤がある。

ロンジン ムーンフェイズ

シルバー文字盤とステンレススティールブレスレットのモデル。自動巻き(Cal.L899)。21石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約64時間。SSケース(直径42.0mm)。3気圧防水。SSブレスレット。28万9000円(税別)。

ロンジン ムーンフェイズ

ラッカー仕上げのブラック文字盤とアリゲーターストラップのモデル。自動巻き(Cal.L899)。21石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約64時間。SSケース(直径40.0mm)。3気圧防水。アリゲーターストラップ。27万9000円(税別)。

ムーンフェイズ

文字盤にはバーリーコーンパターンにアラビア数字のアワーインデックスがペイントされている。

 ケースはいずれもステンレススティール製のラウンド型で、サイズは直径40mmと42mmのふたつの展開だ。サファイアクリスタル製風防とケースバックが備えられ、新型キャリバーL899が誇らしげにその姿を見せている。L899はスウォッチグループ内の兄弟会社ETAによってロンジン専用に開発された自動巻きムーブメントで、21石、2万5200振動/秒、約64時間のパワーリザーブを保持している。おそらくこれは、将来的にマスターコレクションにコンプリケーション機能が新しく追加されるときのベースとしても活用されていくだろう。

ムーンフェイズ

ブルー文字盤にストラップを合わせたモデル。自動巻き(Cal.L899)。21石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約64時間。SSケース(直径40.0mm)。3気圧防水。アリゲーターストラップ。32万4000円(税別)。

ムーンフェイズ

ブルー文字盤モデルには、13個のダイヤモンドインデックス仕様も用意されている。

 マスターコレクションには、ステンレススティール製ブレスレットまたは色合いを文字盤と組み合わせたレザーストラップが組み合わされる。レザーストラップの色は、バーリーコーンのシルバーカラー文字盤にはブラウン、ラッカー仕上げのブラック文字盤にはブラック、サンレイ仕上げのブルー文字盤にはブルーの3色。すべてにプッシュボタンで開閉するトリプルセーフティ・フォールディングバックルが備えられている。また直径40mmのブルー文字盤には、上の画像のようにアワーマーカーをダイアモンドインデックスとした仕様も用意されている。


Contact info: ロンジン Tel.03-6254-7351