ウブロのクラシック・フュージョンの魅力とは。特徴とおすすめを紹介

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2020.06.16

ウブロといえば「ビッグ・バン」が印象的だが、メゾン初期のデザインを再解釈した「クラシック・フュージョン・コレクション」にも注目いただきたい。伝統的かつ新しい時計「クラシック・フュージョン」の魅力を探っていこう。

クラシック・フュージョン


ウブロの概要

ウブロとはいったいどのような時計メゾンなのだろうか。名前を耳にすることは多くとも、その歴史を知るチャンスは少ないかもしれない。まずここではウブロの歴史を見ていこう。

ウブロの歴史

ウブロはイタリア屈指の時計宝飾グループ「ビンダ」の創業家一族に生まれたカルロ・クロッコにより1980年に創業された。

1980年のバーゼルフェア(現バーゼルワールド)にて、ETA製のクォーツ式ムーブメントを採用した「クラシック」を発表する。

ムーブメントにクオーツを選んだ理由は、機械式よりも衝撃に強いというものだった。

従来の時計にはなかったゴールドやステンレスのケースとラバーストラップを組み合わせた斬新なアイデアで、業界に新風を吹き込むことになる。当初、スイスの時計産業では完全な異端児だったが、独創的なデザインは徐々に人気を集め、世界的なブランドへと成長していった。そしてブランドのターニングポイントとなったのが2004年、いまや時計界の重鎮として知られるジャン-クロード・ビバーのCEOの就任である。

ジャン-クロード・ビバー

ジャン-クロード・ビバー(Jean-Claude Biver)氏は1949年ルクセンブルグ生まれ。オーデマ ピゲ、オメガを経て’82年ブランパンを買収し、機械式時計の復興を先導。2004年にウブロCEOに就任し、再活性化を成功させる。2014年LVMHグループ ウォッチディヴィジョン プレジデントに就任し、ウブロ、ゼニス、タグ・ホイヤーの指揮を執る。現在はビジネスの一線から退いている。

翌年、発表したのがアート・オブ・フュージョン(異なる素材やアイディアの融合)というコンセプトのもと、異なる素材を組み合わせた「ビッグ・バン」シリーズだ。このとき初めて機械式ムーブメントを採用。その後、技術を発展させ、現在は時計を自社開発・製造するマニュファクチュールとなっているが、このときのモデルが礎だったと言ってもいいだろう。

アート・オブ・フュージョンをコンセプトとした「ビッグ・バン」シリーズは、スポーツ選手やミュージシャンなどの著名人から支持を集め、こんにちに続くウブロを代表するコレクションに成長した。

ウォッチビジネス成功請負人 ジャン-クロード・ビバー

https://www.webchronos.net/comic/11587/

ウブロの魅力とは

ウブロ クラシック

1980年発表の「クラシック」。12か所にビスが打たれたベゼルと、3時と9時位置に張り出したベゼルラグはいまに続くデザインの基礎となった。ゴールドやステンレスのケースにラバーストラップの組み合わせは従来の高級時計の概念を超え、“異端”とまで評された。

ウブロの時計は、一目でウブロと認識できるアイコニックなフェイスを基調とした、多彩なレパートリーをもつ。

ウブロ(HUBLOT)とはフランス語で「舷窓(げんそう)」を意味する。時計は船の側面に作られた採光・通風用の小窓にインスパイアされてデザインされている。ファーストコレクションであるクラシックにより確立されたのが、ケース両側に張り出したベゼルラグとビス打ちされたベゼル、そしてラバーストラップであること。とくにベゼルラグとビスというデザインの原則が、ウブロのアイコンとなった。

このふたつについては現行モデルにおいても共通するもので、「一見してウブロとわかる」理由だ。基本のスタイルを等しくしながらも、フュージョンというフィルターを通すことで、まったく違った世界を創出してみせるのがウブロのデザイン力といえるだろう。

ウブロの根幹をなすのが「ビッグ・バン」と「クラシック・フュージョン」のふたつのコレクションだ。複雑かつ豪奢なモデルをラインナップする「ビッグ・バン」と、さまざまな素材を生かすシンプルなフォルムの「クラシック・フュージョン」。そのラインナップを俯瞰すると、製作されるモデルの奥行きの深さこそ、ウブロの魅力だとわかる。

個性的な時計を求めるニーズに応えながら、ビジネスシーンや、女性にも受け入れられる商品展開を可能にしている点は、まさにウブロの真骨頂である。


ウブロの人気コレクション

ウブロといえばまっ先にゴージャスな「ビッグ・バン」と「クラシック・フュージョン」が思い浮かぶ。

ビッグ・バン スチールセラミック

(左)「クラシック・フュージョン チタニウム」。自動巻き(Cal.HUB1112)。パワーリザーブ約42時間。チタニウム(ケース径45mm)。5気圧防水。アリゲーター×ラバー。82万円(税別)。
(右)「ビッグ・バン スチールセラミック」。自動巻き(Cal.HUB4100)。SS(ケース径44mm)。ブラックセラミックベゼル。パワーリザーブ約42時間。10気圧防水。ブラックラバーストラップ。144万円(税別)。

2005年、25周年を迎えて発表された「ビッグ・バン」は、ウブロの知名度を大いに高め、いまなおブランドの中核をなすコレクションである。ここでは「ビッグ・バン」を含めた、ウブロのコレクションを見ていこう。

ビッグ・バン

ビッグ・バン ウニコ チタニウム

ビッグ・バン ウニコ チタニウム
自動巻き(ウニコ)。パワーリザーブ約72時間。チタニウム(ケース径45mm)。10気圧防水。ブラックストラクチャーラバーストラップ。200万円(税別)。

「ビッグ・バン」はウブロを代表するコレクションだ。舷窓をイメージしたベゼルとベゼルを留めるH型のビスというウブロの基本デザインを踏襲しながら、モデルごとに着地が大きく異なるのが特徴だ。

複数の素材を組み合わせる設計が基本であり、ケース、ベゼル、ダイアル、ストラップ、どれをとっても個性が光る。

ウブロはマニュファクチュールとして、妥協を許さない設計と手作業による時計作りを続けている。ムーブメント開発に加えて、素材への探求も深い。セラミックやチタンといった素材を組み合わせて作ったケースの完成度の高さは言うに及ばず、長時間装着しても疲れず、アレルギー反応を起こさないストラップの研究にも余念がない。使い心地のよさへの配慮も、人気の理由のひとつだろう。

「ビッグ・バン」に搭載の各種の複雑機構(コンプリケーション)や、自社ムーブメント「ウニコ」搭載モデルにも注目すべきである。

スピリット オブ ビッグ・バン

スピリット オブ ビッグ・バン チタニウム セラミック

スピリット オブ ビッグ・バン チタニウム セラミック
自動巻き(Cal.HUB4700)。パワーリザーブ約50時間。チタニウム(ケース径45mm)。セラミックベゼル。10気圧防水。244万円(税別)。

「ビッグ・バン」の精神や特徴はそのままに、トノー型に仕上げたコレクションが「スピリット オブ ビッグ・バン」である。ケースは巧みに組み上げられた多層構造となっており、これによりウブロのコンセプトであるアート・オブ・フュージョンを楽しむことができるコレクションだ。

クロノグラフ、ムーンフェイズ、トゥールビヨンといった複雑機構搭載モデルがラインナップし、技術力をいかんなく見せる。その一方で使われる素材やデザインを多彩に揃え、ウブロの世界観を表現するコレクションとなっている。

またレディースモデルでは、「スピリット オブ ビッグ・バン」のデザインはそのままに、縦39mmのデイト付きの三針モデルもラインナップする。ベゼルに配されたダイヤモンドも美しく、カラーリングも豊富に揃っているので、ペアモデルとしても最適だ。

MPコレクション

テクフレーム フェラーリ トゥールビヨン クロノグラフ サファイア ホワイトゴールド

テクフレーム フェラーリ トゥールビヨン クロノグラフ サファイア ホワイトゴールド
手巻き(HUB6311)。パワーリザーブ約115時間。18KWG(ケース径45mm)。サファイアクリスタルダイアル。3気圧防水。世界70本限定。1894万円(税別)。

ウブロがラインナップする最上のコンプリケーションウオッチラインが「MPコレクション」だ。MPとはMaster pieceの頭文字から取られたもので、高度な技術が搭載されるまさにウブロの最高峰モデルとなっている。

一方で、ラインナップするモデルは非常にユニークなデザインであることも特徴だ。ウブロがウブロらしさを極め、その魅力を凝縮する。1980年に「クラシック」を発表した際、ラバー素材を用いたことで時計界に新たな潮流を生み出したウブロの変わらぬ独創性を、改めて知らしめるコレクションといえるだろう。

「テクフレーム」では建築物の骨格のごとく肉抜きされたフレーム構造というユニークな形状を特徴とする。設計は初めてフェラーリのデザインチームが担っている。また「MP-09」ではトゥールビヨンと約5日間のパワーリザーブを備えた、技術の粋を集めたモデルである。