グランドセイコーのオーバーホール料金は?内容と流れも解説

FEATUREその他
2021.05.12

グランドセイコーを使っていて、オーバーホールを考えたことはないだろうか。グランドセイコーは高い耐久性を備えたムーブメントを採用しているが、定期的なメンテナンスが不可欠だ。オーバーホールや電池交換の内容と流れを見ていこう。

グランドセイコー ムーブメント


グランドセイコーのサポート

グランドセイコーでは、オーバーホールを「コンプリートサービス」に含めるかたちで用意している。コンプリートサービスや電池交換の内容と、料金の目安について見ていこう。

コンプリートサービスとは

グランドセイコーのコンプリートサービスとは、セイコーが行う純正メンテナンスのこと。オーバーホールと内装修理に加えて、ライトポリッシュを行うサービスだ。ライトポリッシュでは、ケースとブレスレットの研磨と艶出しを行う。

時計の状態をチェックした後、ムーブメントを完全に分解して洗浄、ライトポリッシュ、防水検査など11工程を経る。

電池交換

電池交換

グランドセイコーがクォーツ式の場合、電池寿命は約3年だ。電池交換の際には裏蓋を取り外すため、防水性能のチェックやネジの緩みの確認なども必要となる。

グランドセイコーでは、全10工程、24のチェック項目により電池交換サービスが実施される。その内容は電池交換のみならず、運針、リュウズの操作性、精度のチェックと調整、ケースとブレスレットの洗浄、パッキンの交換、防水の検査なども併せて行われる。

電池交換は、保証期間内であっても有料となる。かかる費用は電池交換代と送料だ。保証期間内に電池交換サービスを利用し、修理や調整が必要と診断されれば、電池交換以外は無料となる。電池交換のみの場合、料金は5500円となる。

料金の目安

コンプリートサービスの料金は、駆動方式によって基準が異なる。目安としては、機械式時計が5万1700円から、クォーツ式が3万9600円からだ。

スプリングドライブの場合は、3針モデルで5万1700円から、クロノグラフモデルで8万6900円からとなる。古いメカニカルウォッチにも対応しており、こちらは5万6100円となっている。

これらは最低料金の目安であり、時計のコンディションによって、別途追加料金がかかることに注意しておこう。

セイコー専門のメンテナンスサービス

グランドセイコー修理完了ご報告書

グランドセイコーのコンプリートサービスや修理、また電池交換は、高度な技術を有するグランドセイコー専門の「グランドセイコーサービススタジオ」で行われる。

メンテナンス後は「グランドセイコー修理完了ご報告書」が発行される。修理履歴はデータベースに保存され、修理後12カ月以内に同じところに同じ現象が取扱説明書に沿った正しい使用下において発生した場合、「再修理保証」により、修理に対応する。