シャネル「J12」はどれがお好み? 人気のレディースモデル5種を紹介

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2024.04.04

「シャネル」は、ジュエリーやファッション、香水・化粧品など幅広いアイテムを手掛けるラグジュアリーブランドである。時計というジャンルでも評価は高く、とりわけ代表的な「J12」は、傷や変色に強いセラミックスを素材に用いており、毎日の相棒となる腕時計を探している女性におすすめだ。本記事では、シャネルの人気ウォッチコレクション「J12」について、その魅力を掘り下げるとともに、女性におすすめの現行モデルを紹介しよう。


シャネルの歴史

1910年、ガブリエル・シャネルがパリに創業した帽子店がシャネルの歴史の始まりだ。その後、ジャージーやツイードのスーツなど、男性服からヒントを得たスタイルの数々で当時の女性のドレスコードを刷新し、ファッションの世界で革命を起こした。

シャネルは1987年に時計業界に参入

シャネルが時計業界に参入したのは、1987年のことである。パリのヴァンドーム広場のや香水「シャネルN°5」のボトルストッパーから着想を得た八角形ケースが特徴の女性用腕時計「プルミエール」が、その原点である。

プルミエールは、スモールサイズのケースにレザーを編み込んだチェーンブレスレットを組み合わせており、30年代を思い起こさせるそのデザインには、レトロな空気とコンテンポラリーなたたずまいが併存し、当時の女性から高い人気を集めた。

名称のプルミエールという言葉が意味するものは、「始まり」や「一番」である。その名の通り、誕生から30年以上もの歳月を超えてなお世界中の女性からの厚い信頼を得る、シャネルの代名詞ともいえる名品だ。

2000年にJ12で業界に新しい風を起こす

プルミエールにおいて、高級レディースウォッチの歴史をスタートさせたシャネルだが、2000年に発表した「J12」で、世界のウォッチファンからの信頼を決定的なものとする。

ケースおよびブレスレットの全面にセラミックスを採用するというアイデアは、時計の世界に新風を巻き起こした。J12は、今やシャネルウォッチのフラッグシップモデルとして位置付けられているコレクションだ。

J12の登場を受けて、時計メーカー各社は、こぞってセラミックスの採用に乗り出す。このことからも、いかにこの時計がエポックメイキングなモデルかが理解できる。

初代J12

初代J12のコンセプトとデザインを手掛けた故ジャック・エリュによる開発時のデザイン画。


J12を選ぶためのポイント

世界の女性を魅了し続けるJ12のコレクションには、いくつもの魅力的なモデルがラインアップされている。

その中から、自分にぴったりの1本と出会うためのポイントについて紹介しよう。

ケースサイズの選択肢

現行のJ12には、基本的に5種類のケースサイズが用意されている。

  • 19mm
  • 29mm
  • 33mm
  • 38mm
  • 41mm

好みのサイズ感に合わせて、納得できる1本を選ぼう。なお、41mm径はクロノグラフやGMTモデルとなり、手首回りのサイズによっては大きいと感じるだろうが、メンズライクな腕時計が好きな女性には良い選択肢となるだろう。

ふたつの基本カラー

シャネルの言葉に、次のようなものがある。「「私は、黒という色には全ての要素が含まれていると言ったの。白も同じ」。また、ブラックとホワイトは絶対的な美しさを象徴しており、完璧に調和しているとも語っている。

このような思いを抱くシャネルによるJ12のカラー展開は基本的に、ホワイトとブラックである。

J12では、ダイアルやケース外周がダイヤモンドや限定カラー、イラストなどで装飾されることもある。どのモデルであっても、一流の技法でカラーリングされベースとなるホワイトとブラックと見事な調和を見せているのだ。

また、2020年は、色を持たない透明なサファイアケースとブレスレットの「J12 X-Ray」や、ホワイトとブラックが融合した「J12 パラドックス」も展開している。これらの中から、好みのJ12を見つけてほしい。

時計としての機能も十分

デザインや素材のみが秀でているだけでは、一流の時計とはいえない。正確に時を刻む精巧さをないがしろにして、高級時計の称号を手にすることはできないのだ。

J12は、機能の面においても、トップクラスの性能を有した時計である。機械式手巻き・機械式自動巻き・クォーツといった3タイプのムーブメントは、それぞれに精度の高さが光る。

なお、前述の通り、GMTやクロノグラフなど、多機能を備えたモデルも並んでいる。


シャネルJ12から、女性におすすめしたいモデル

女性の憧れの的であるシャネルが手掛ける時計、J12から、厳選したレディース向けモデルについて紹介していこう。

シンプルな定番 33mmモデル

プレーンなホワイトまたはブラックの33mmモデルは、オン・オフにかかわらず気軽にまとえ、J12において女性に最も人気のあるモデルだ。時・分・秒を示す3針とデイト表示のみの清楚な高級感は嫌みがなく、普段使いにも適している。

もちろん、ケースやブレスレットの素材には、丈夫なセラミックスを採用している。傷や汚れが気になるホワイトでも、強固なセラミックスが美しい色合いをいつまでも守ってくれる。

J12

シャネル「J12」Ref.H5698
クォーツ。セラミックス×SS(直径33mm、厚さ12.94mm)。200m防水。89万6500円(税込み)。

本格的な機械式ムーブメントを搭載したモデルも、33mm径ケースでラインナップされている。シースルーバックからムーブメントを観賞することができるこのモデルは、機械式時計ならではの味わいにあふれている。

シャネル「J12 キャリバー 12.2」Ref.H5696
自動巻き(Cal.12.2)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。セラミックス×SSケース(直径33m)。200m防水。118万8000円(税込み)。

ケースサイズ29mm 小ぶりでフェミニン J12・XS

直径33mmがベーシックなスタイルのJ12にあって、「J12・XS」は19mmというのミニサイズである。フェミニンで華奢ないで立ちで、あらゆる女性の腕元を美しく飾ってくれる時計だ。

ダイアル外周にちりばめられたダイヤモンドが目を引く。通常はスポーティーさだけに偏りがちなセラミックモデルだが、美麗なデザインによってエレガントな逸品へと昇華させている。

シャネル「J12・XS」Ref.H5235
クォーツ。セラミックス×SSケース(直径19mm、厚さ7.66mm)。30m防水。127万6000円(税込み)。

気品漂うダイヤモンド

高級感あふれるブラックをまといたいと願う女性には38mmのJ12はいかがだろうか。大ぶりながらも黒とダイヤモンドの相乗効果で、高貴な気品が漂うモデルだ。

ブラックが精悍な印象を与えつつ、ダイアル内のインデックスに12ポイントのダイヤモンドを使用することで、優美さを備えたクールな1本だ。裏面からはシャネル独自の美しい自動巻きムーブメントがのぞいている。

シャネル「J12」Ref.
自動巻き(Cal.12.1)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。セラミックス×SSケース(直径38mm、厚さ12.6mm)。200m防水。150万7000円(税込み)。

なお、33mm径でも、ダイヤモンドが備わったモデルが展開されている。バリエーションの豊富さも、J12の魅力のひとつだ。

シャネル「J12」(左から)Ref.H6419、H6418
クォーツ。セラミックス×SSケース(直径33mm、厚さ12.94mm)。50m防水。213万4000円(税込み)。


自分に合ったJ12を手に入れよう

豊かなデザイン性と高い性能を合わせ持つJ12は、シャネルウォッチの代名詞といえるほど圧倒的な支持を得るコレクションだ。あらゆるシーンにおいて、身に着けた女性の魅力を最大限に引き出してくれる。

コレクションにある多数のモデルは、それぞれが豊かな個性と高い完成度を備えている。自分にマッチした、お気に入りのモデルを手に入れてほしい。

※価格はすべて202④年3月現在のものです。


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