オメガの人気腕時計を徹底解説。定番シリーズから人気モデルまで紹介

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2023.04.24

知名度で選ぶならスピードマスター

ムーンウォッチに代表されるスピードマスターは、オメガの超ロングセラーモデルである。特徴や魅力、手巻きにこだわる理由を解説する。

スピードマスターの特徴

シーマスター 300に手巻きのムーブメントやタキメーターを搭載し、モータースポーツ用の時計として1957年に登場したのが、スピードマスターである。オメガを代表する腕時計であり、世界的なロングセラーを誇っている。

スピードマスター

初代モデルにはCal.321が組み込まれ、デザインは当時、画期的なものだと言われていた。マイナーチェンジを繰り返し、数々の派生モデルを生み出している。

大きな特徴であるプラスティック製の風防は、無重力でも破損を防げるように設計されている。オリジナルの要素を継承しつつ、時代に合わせた細かい仕様変更のみを続けていることが特徴である。

月に到達した伝説のムーンウォッチ

第4世代のスピードマスターは、アメリカ航空宇宙局(NASA)の公式装備品として認められ、「スピードマスター プロフェッショナル」と名付けられた。

スピードマスター

1969年には、アポロ11号のアームストロング船長が携行し、スピードマスター プロフェッショナルは「ムーンウォッチ」と呼ばれるようになる。月に到達し、歴史に名を刻んだモデルである。

アポロ13号が宇宙空間で危機に陥った際も、軌道修正のエンジン噴射を正確に計測したのはムーンウォッチだ。NASAの宇宙開発を支え、人類史に残る偉業の傍らでサポートし続けてきた、伝説的なモデルと言える。

手巻きにこだわる理由

自動巻きが業界を席巻している中、スピードマスターはあえて手巻きにこだわり続けている。自動巻きのモデルもあるものの、「スピードマスター=手巻き」のイメージを持つ人は多い。

ムーンウォッチ

手巻きにこだわる理由のひとつに、丈夫で完成度が高いことが挙げられる。スペック面では見劣りするものの、メンテナンス性に優れコスパも良い。

宇宙空間で使われ続けていることも理由のひとつである。正確な計測ができるクロノグラフが必要であり、重力によって作動する自動巻きのローターは不要だ。

月面に降り立った偉業へのリスペクトとも考えられるだろう。ムーンウォッチは唯一無二の存在であるため、デザインやムーブメントは今後も変わらないと予想される。


スペックで選ぶならシーマスター

オメガの腕時計の中でも、群を抜いてハイスペックなコレクションがシーマスターである。モデルごとにバリエーションが豊富なことも押さえておこう。

シーマスターの特徴

高い防水性を備えた軍用時計をベースに、ブランドの100周年記念モデルとして、1948年に誕生したのがシーマスターだ。1957年には、プロフェッショナルモデルの「シーマスター 300」を発表している。

シーマスター300

ダイバーズウォッチとして人気を集め、スピードマスターなど他の看板モデルと並ぶ代表コレクションとなっていく。2002年には、洗練された美しさが特徴の派生モデル「アクアテラ」を生み出した。

あらゆるオメガウォッチを上回るスペックを持つ一方、スタイリッシュかつモダンな外観も魅力である。映画「007」で、ジェームズ・ボンドが着用する時計としても知られている。

バリエーションが豊富

モデルによってデザインが豊富に存在することが、シーマスターの大きな特徴のひとつである。シーマスター 300、アクアテラ、ダイバー300M、プラネットオーシャンなど、それぞれに個性のあるデザインが用意されている。

例えばアクアテラは、ケース径とカラーのバリエーションだけでも、さまざまな組み合わせが可能だ。他のモデルも、それぞれのコンセプトに合わせて、多種多様なデザインで設計されている。

シーマスター アクアテラ

時計のトレンドは時代ごとに変わりやすいため、その時代に合ったデザインにその都度リファインされていることも大きいだろう。自分好みのケースやカラーを選びたい人におすすめだ。

スペックの高さは随一

オメガの腕時計をスペックの高さで選ぶなら、シーマスター一択といっても過言ではないだろう。防水性能と耐磁性能の高さは、他のオメガウォッチを大きく凌いでいる。

シーマスターのケースには、一般のケースより防水性が高いものを採用している。本格ダイバーズウォッチとして知られるシーマスター 300以外も、高い防水性を備えているのだ。

耐磁性の高さは、オメガの独自機構であるコーアクシャルによるものである。コーアクシャルとは脱進機のことであり、低摩擦を実現することで、オーバーホールのサイクルを通常の約2倍まで延ばせる機構だ。

自社製キャリバー

近年のコーアクシャルは、1万5000ガウスの磁場に耐える性能を備えている。超高耐磁性能により、日常の中で磁気に影響されることがほとんどなくなった。


精度で選ぶならコンステレーション

1952年に登場したコンステレーションは、高い精度と上品なデザインで支持されている腕時計である。特徴や魅力を確認しておこう。

コンステレーションの特徴

スピードマスターやシーマスターなどのスポーツウォッチとは一線を画し、オメガのドレスラインとして展開している腕時計がコンステレーションだ。

極めて高精度な腕時計としても知られている。数々のコンクールで優秀な成績を収めたことから、輝かしい歴史とステータス性の証明として、裏蓋に「星空の下の天文台」が刻まれている。

コンステレーション

シンプルかつエレガントなデザインも、コンステレーションの大きな魅力のひとつだ。天才時計デザイナーの手により、いくつもの傑作モデルが生み出されている。

高精度な時計としての地位

シーマスターの高いメンテナンス性と高耐磁性を実現しているコーアクシャルは、コンステレーションの高精度も支えている機構だ。歯車への摩擦を軽減させることで、より正確に時を刻むことを可能にしている。

全製品がクロノメーター規格をパスしており「世界一正確な時計」と称されることもある。

コンステレーションが世に出た当時の腕時計には、何よりも精度の高さが求められていたことからも、コンクールで優秀な成績を収め続けた輝かしい歴史の価値が分かるだろう。

ジェラルド・ジェンタによるデザイン

1962年に発表されたコンステレーションCラインは、天才的な時計デザイナーとして知られるジェラルド・ジェンタの、初期の代表作とされるモデルである。

コンステレーション

ケースとラグが一体化した卵型のデザインは、その斬新さが大きな反響を呼んだ。ダイアル上下の広がった面を外へ傾斜させる手法も、以後のモデルの手本となっている。

ブレスレットがケースとなめらかに調和する仕様も、Cラインから始まった手法である。ジェラルド・ジェンタがCラインに仕掛けたディテールは、オメガ以外のブランドにも大きな影響を与えている。


デザインで選ぶならデ・ヴィル

オメガの定番ドレスウォッチとして支持されているデ・ヴィルは、デザインで選びたい場合におすすめだ。加えて、見た目だけでなく、機能性でも満足できることを覚えておこう。

デ・ヴィルの特徴

デ・ヴィルは、シーマスターのモデルのひとつとして扱われていた腕時計である。1967年に独立したシリーズとなった。

現在はオメガのドレスウォッチとして人気を集めている。気品と優雅さをまとった雰囲気を醸し出していることが特徴的である。

デ・ヴィル

機能性と薄さにも注目しておこう。コーアクシャルムーブメントが搭載されているモデルも多く、精度・耐磁性・メンテナンス性の高さを発揮してくれる。

コーアクシャルにより維持費を大幅に抑えられることも、見逃せないポイントと言えよう。高性能ムーブメントを組み込んでいながらも、気品を保つために薄さを最小限に抑えている。

流行に左右されない優雅なデザイン

シンプルかつ流行に左右されにくいデザインが、デ・ヴィルを特徴付けるポイントである。優雅でクラシカルな雰囲気が、年代を問わず支持されている。

過度な装飾をできるだけ取り払っており、3針とデイト表示の文字盤のみのモデルもある。細身の針とシャープなローマ数字インデックスが、繊細かつ知的な雰囲気を醸し出すため、都会的で上品な印象を与えやすい。

デ・ヴィル

デ・ヴィルとは、フランス語で「街」や「都会」を意味する言葉である。優雅で都会的な1本を探している場合におすすめだ。


オメガの人気モデルから名機を紹介

定番シリーズのおすすめモデルを、それぞれ1本ずつ紹介する。いずれもシリーズを代表する人気モデルである。

ムーンウォッチの最新モデル Ref.310.30.42.50.01.001

Ref.310.30.42.50.01.001は月に到達した第4世代のスピードマスターからスタイルを継承した、2021年の新作モデルである。ステンレススティール製の直径42mmケースと、ケースバックのシーホースの刻印が特徴的だ。

スピードマスター ムーンウォッチ マスター クロノメーター

オメガ「スピードマスター ムーンウォッチ マスター クロノメーター」
手巻き(Cal.3861)。 26石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径42mm、厚さ13.18mm)。50m防水。93万5000円(税込み)。

手巻きのクロノグラフムーブメント「Cal.3861」は、耐磁性能に優れた新型ムーブメントである。ムーンウォッチの手巻きクロノグラフが、ついにコーアクシャル脱進機を搭載し、マスター クロノメーター規格を取得したのだ。

デザイン面では、初期型で採用されていた「ドットオーバー90」が、意匠として加えられた。非対称ケースや、段差を設けたブラックダイアルも、新たに採用されている。

ヴィンテージデザインが人気 Ref.233.30.41.21.01.001

1957年に発表された名機「シーマスター 300」の復刻モデルがRef.233.30.41.21.01.001だ。初代モデルの登場から50年以上の時を経て、2014年に誕生した。

シーマスター300

オメガ「シーマスター 300」
自動巻き(Cal.8400)。38石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径41mm、厚さ14.7mm)。30気圧防水。生産終了。

優れた耐磁性能を持つマスターコーアクシャルムーブメント「Cal.8400」を搭載している。1万5000ガウス以上の磁場にも耐えうる、オメガ独自の高性能ムーブメントである。

針には夜光塗料としてスーパールミノバを塗布し、日焼けのような色でヴィンテージ感を高めている。裏蓋のトランスパレントバック仕様など、レトロとモダンが融合している雰囲気も魅力的だ。

シックな高精度モデル Ref.131.33.41.21.06.001

Ref.131.33.41.21.06.001はコンステレーションの第5世代にあたり、スポーティーかつ優美な印象が魅力的だ。ケースサイドに施されたハーフムーンデザインと、アイコニックな爪のモチーフが特徴である。

コンステレーション マスター クロノメーター

オメガ「コンステレーション マスター クロノメーター」
自動巻き(Cal.8901)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SS×セラミックケース(直径41mm、厚さ13.50mm)。50m防水。94万6000円(税込み)。

細いベゼルには、リキッドメタルのローマ数字が配されたポリッシュ仕上げのセラミックスが使われている。

超高耐磁性能を持つ自動巻きムーブメント「Cal.8900」を搭載し、コンステレーションの高精度を実現している。NYフリーダムタワーからインスピレーションを受けたインデックスなど、細部にわたり洗練された1本である。

都会的なデザインが魅力的 Ref.424.13.40.21.03.003

クラシカルかつ優美なデザインが魅力的なデ・ヴィルにおいてRef.424.13.40.21.03.003は2020年の新作モデルである。PVDブルーのサンブラッシュ仕上げが施されたダイアルが特徴だ。

デ・ヴィル

オメガ「デ・ヴィル プレステージ」
自動巻き(Cal.2627)。29石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約48時間。SSケース(直径39.5mm、厚さ10.6mm)。30m防水。生産終了。

ダイアルの外周には「レイルウェイ」ミニッツトラックが配されている。ケースバックには、時の神「クロノス」が刻印されたメダリオンを施している。

都会的で洗練されたデザインが魅力的なモデルだ。


生涯を通して付き合えるオメガを

ステータス性の高さやコストパフォーマンスの良さが、多くの人を引き付けるオメガの魅力である。コーアクシャル機構による性能の高さも特徴だ。

オメガの定番シリーズには、スピードマスター、シーマスター、コンステレーション、デ・ヴィルの4種類が用意されている。それぞれの特徴や魅力を知り、生涯の相棒にできる1本を選んでみよう。



Contact info: オメガお客様センター Tel.03-5952-4400


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