日本にはどんなスマートウォッチメーカーが存在しているの?/ぜんまい知恵袋〜時計の疑問に答えます〜

FEATUREぜんまい知恵袋
2021.10.10

Q:日本にはどんなスマートウォッチメーカーが存在しているの?

今や低価格帯を席巻する勢いのスマートウォッチ。目立つのはApple Watch、そしてアンドロイド(wear OS)を搭載した海外勢ですが、日本のメーカーも面白いスマートウォッチを作るようになりました。

広田雅将

2021年10月10日掲載記事

 

A:ソニーやシチズン、カシオが参入しています

 ユニークなのは、ソニーのwena。これはもともと、ブレスレットにスマートウォッチ機能内蔵したものです。最新モデルは機能がバックルだけに集約された結果、非常に使い勝手が良くなりました。普通の時計をスマートウォッチにしたい人にとって、wenaは唯一の選択肢と言えます。しかも最新作は、薄いため、普通のバックと同じ感覚で使えます。今ではセイコーやシチズンともコラボレーションを組むようになりました。

 カシオもスマートウォッチを積極的に作っています。これまでもPRO TREK SmartでGPS機能や心拍性などを搭載したアクティブトラッカーに注力したスマートウォッチを販売していましたが、それのみに留まらず、G-SHOCKにwear OSを搭載させたG-SQUAD PROも今年発表しました。

 意外なメーカーがシチズンです。スマートウォッチベンチャーのVELDTに出資することで、この分野に本格参入しました。大きな特徴は既存のアプリを使うのではなく、自分でアプリを作れるRiiiverという機能を搭載したこと。まだ使い勝手が良いと言えませんが、自分だけのスマートウォッチを作れるという点で興味深いと言えるでしょう。

エコ・ドライブ Riiiver

シチズン「エコ・ドライブ Riiiver」
腕時計の常識に縛られない「ライフハッカブル」なデバイスをコンセプトに開発されたスマートウォッチ。最大の特徴はユーザー自身が時計の機能をカスタマイズできる、という自由度の高さだ。光発電エコ・ドライブ(Cal.W510)。SS(直径43.2mm、厚さ12.6mm)。10気圧防水。4万5000円(税別)。

 コンパクトと省電力化、そして多機能化で、一味違ったスマートウォッチを作ろうとする日本のメーカー。とりわけ省電力化の技術は、今後、スマートウォッチの可能性を大きく広げるかもしれません。


〝時計であること〟を追求した直感的コネクテッドウォッチの新機軸/VELDT LUXTURE Model IG(ヴェルト ラクスチュア モデルIG)【動画あり】

https://www.webchronos.net/features/57336/
IoT時代におけるシチズンの挑戦と熱意「エコ・ドライブ Riiiver」

https://www.webchronos.net/features/40723/