第12回ル・マン クラシックを記念した新作、リシャール・ミル「RM 30-01 ル・マン クラシック」

リシャール・ミルより、新作「RM 30-01 ル・マン クラシック」が発表された。本作は、第12回ル・マン クラシックを記念する数量限定モデルであり、グリーンのクォーツTPT®製ミドルケースや24時間積算計など、ル・マンを記念するにふさわしい仕様が与えられている。

24時間積算計を備えた、軽量かつタフなレーシングウォッチ

　2025年7月3日から6日にかけて開催された耐久レース、第12回ル・マン クラシックを記念し、リシャール・ミルより世界限定150本の新作、「RM 30-01 ル・マン クラシック」が発表された。同社は2002年以来、ル・マン クラシックのパートナーを務めており、2008年からはレースを象徴するグリーンとホワイトを取り入れた特別なモデルを販売してきた。

　今回発表されたモデルは、ベゼルとケースバックにグレード5チタン、ミドルケースにグリーンのクォーツTPT®を採用している。NTPT社がリシャール・ミルのために開発したクォーツTPT®は、樹脂を染み込ませ、圧力と熱を加えたシリカ繊維を何層にも重ねた、高い耐久性を誇る複合材である。

　スケルトン仕様のダイアルは、レーシーなデザイン。4時位置のオーバーサイズデイト表示は、グリーンとホワイトのチェッカーフラッグ柄を与えられ、6時と12時のインデックスには、スポーティなフォントのアラビア数字が採用されている。2時位置に配されたサブダイアルは24時間積算計だ。まさに、24時間耐久レースであるル・マンに相応しい機能である。3時位置の“W”、“D”、“H”は、独自のファンクションセレクター。本作ではリュウズを引くのではなく、セレクターを操作することによって、主ゼンマイの巻き上げや時刻調整などのリュウズの機能を切り替えることができる。

　本作が搭載するCal.RMAR2には、その他にも優れた特徴が与えられている。そのひとつが、デクラッチャブル可変慣性モーメントローター。これは、主ゼンマイが完全に巻き上げられた際に香箱と巻き上げ機構の連携を切り離すというものだ。これにより、トルクとパワーのバランスを最適な状態で維持することができる。香箱はトルクの安定性を長期間保つダブルバレルシステム、テンプは耐衝撃性を向上させた可変慣性フリースプラング仕様を採用している。